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公道競馬で有名なスペインのラ・パルマ島に競馬場が作られる?

スペイン・カナリア諸島の日刊紙である『ディアリオ・パレルモ』に面白い記事が載っていたので紹介します。その内容とは、「スペインのカナリア諸島に属するラ・パルマ島に競馬場建設計画が出ている」というものです。

そもそもラ・パルマ島はどこにあるでしょう?

アフリカ大陸モロッコの西にカナリア諸島というスペイン領があります。テネリフェ島、グラン・カナリア島、ランサローテ島、ラ・パルマ島、ラ・ゴメーラ島、エル・イエロ島、フエルテベントゥーラ島という7つの島で構成されています。

カナリア諸島は『大西洋のハワイ』や『欧州の楽園』などと呼ばれるヨーロッパ随一の観光地です。温暖で、ビーチがあって、海が綺麗。日本でたとえるな沖縄みたいなところです。

中でも、カナリア諸島のツートップであるテネリフェ島とグラン・カナリア島には、国内外を問わず毎年たくさんの観光客が訪れます。真夏のビーチはもはや湘南乃風です。最近はアフリカからの難民や不法移民も押し寄せていますが……。

そんなカナリア諸島を構成する島の1つがラ・パルマ島です。

ラ・パルマ島にバルロベント湖という湖があります。この湖のそばに、面積5万㎡、1周900mの競馬場を建設しようという計画が出ています。競馬に必要な機能だけでなく、レストラン、カフェ、バー、ホールなども備わる予定だそうです。

とはいえ、なんでこんな島に競馬場を建てるのか疑問に思いませんか?

ラ・パルマ島では面白い形の競馬が行なわれています。F1のモナコ・グランプリかってくらいの感じで、アスファルトの公道を走る競馬です。これは昨日今日始まったようなレースではなくて、何百年も前からあるラ・パルマ島伝統のお祭りです。

競馬場の建設理由を、ラ・パルマ島バルロベント市の市長であるヤコブ・カドリ氏は次のように述べています。

「ラ・パルマ島で競馬は人気があります。競馬を行なうための施設を作る必要があるんです。馬と騎手の安全を守るためにも、競馬は適切なコースでやらなければなりません。アスファルトの公道では一般人にも危険が及びます」

「また、今回の競馬場建設には自治体の経済を活性化させるという狙いもあります。このプロジェクトが完成すれば、多くの雇用を生み出すことができます。施設利用、乗馬レッスン、ホーストレッキングなど、様々な用途にも使えます」

要約すると、島に競馬好きがいっぱいいるし、安全面も確保できるし、経済的にも良さそうだから競馬場を作ろうぜ!ということです。

計画はまだ最終決定前だそうです。ですが、すでに競馬場建設予定地は決まっており、建設による環境評価も済んだそうです。ゴーサインが出て入札が終われば、実際に競馬場が建設されるでしょう。

公道競馬も見てみたいし、新しい競馬場にも行ってみたい。ですが、ラ・パルマ島まで行くのが果てしなく面倒くさいです。日本からマドリードに飛んで、マドリードからさらに飛行機でラ・パルマ島。しかも、ラ・パルマ島に行ったところで特に見るべきものもやるべきこともなさそう。うん、YouTubeで見ればいいかな。


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木下 昂也(Koya Kinoshita)
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