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素人が競馬記事を書くのは結構神経使うのよ

 僕が南米競馬の情報収集のために使っている主なサイトは以下のとおりです。

Turf Diario ☛ アルゼンチンを軸に南米全般
Revista Palermo ☛ アルゼンチン
Todo Galope ☛ アルゼンチン
El Turf ☛ チリを軸に南米全般
Ovación ☛ ウルグアイ
Contacto Hípico ☛ ペルー
Líder ☛ ベネズエラ
Dimensión Hípica ☛ ベネズエラ
Raia Leve ☛ ブラジル
10 Furlongs ☛ 中米全般

 これらに加えて、競馬場の公式HP、各国のスタッドブック、競馬関係者のSNSの投稿などを参照します。

 南米競馬の情報発信者としてのルーティーンはこんな感じです。まず、すべてのサイトのすべての新着記事を流し読みします。興味深い内容であれば読み込みます。GⅠの結果のように大事なものだったり、日本への牝馬の輸出記事だったり、バズりそうだなと思った中身であれば、さらに自分で調べたり、関係者に直接質問したりして記事(ツイートを含む)を作ります。

 時間かかるんじゃないの? と思われるかもしれませんが、実はそうでもないです。

 南米競馬の情報はスペイン語で書かれます。スペイン語であれば、日本語を読むのと遜色ないスピードで流し読みできます。お昼ご飯を食べながらとか、トイレに座ってるときとか、休憩時間や移動時間を使えばなんてことありません。

 記事を作るのになんでそんなに調べるのかというと、素人だからです。どこかのメディアに属しているわけではないし、ジャーナリストという肩書があるわけでもありません。素人が書いた文章を盲目的に信頼する人は滅多にいないので、内容の濃さで勝負するしかないんです。まぁ、情報を書きすぎてトッピング全部乗せのピザみたいに味がボヤけることも多いんですけど。

 たとえば、ある海外のGⅠ競走について書くとしましょう。公式メディアや名のあるジャーナリストであれば、ツイッターのタイムラインに流れてきた最後の直線だけのレース映像を見て、着順を載せて、勝ち馬の成績や血統を調べてと、それだけで1本の信頼性の高い記事を出せます。「GⅠ美味しい抹茶アイスSを制したのは、牧之原台地騎手騎乗のシズオカチャで、半兄にはGⅡキットカット抹茶味を制したウジチャがいるという血統です」みたいな感じにすれば、「さすが〇〇さん、めっちゃ詳しい!」と褒められます。

 一方、僕のようなどこの馬の骨とも分からない素人がそれだけの情報で済ませると、「そんな内容誰でも書けんだろ」「〇〇さんの記事のパクリじゃん」「WR1のツイート見ただけで知ったかすんな」という批判を受けかねません。誤字脱字だけでも死刑判決を受ける時代です。だから、結果や勝ち馬プロフィールに加えて、レース前の展望、関係者のコメント、現地の評価、勝ち馬の次走、レース後の降着や制裁など、まだ誰も調べていない、自分以外には調べられないであろう情報を交えてオリジナリティを出す必要があります。オリジナリティこそ信頼につながると僕は思っています。

 とまぁ、僕は南米競馬についてかなり調べる努力をしているよ(その努力が人生において何の役に立つのか知らないけど)というアピールをしたわけですが、向こうの競馬が好きだからやっている趣味みたいなものだし、スペイン語とポルトガル語を錆びつかせないための勉強の一環でもあるので、まったく苦痛ではありません。楽しいです。ただ、肩書や知名度がない分、制作物への信頼度は低いし、攻撃や批判も受けやすいので、それなりに神経使って記事を作ってます。

 せっかく作った記事なんだから、多くの人に読んでもらいたいし、楽しんでもらいたいし、信頼されたいし、他の人に負けたくないし、あんまり批判とかされたくないっすよ。


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木下 昂也(Koya Kinoshita)
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