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3冠馬の半弟ドヴォラックが強豪をなぎ倒して南米選手権ペルー代表の座を獲得

写真:De Galope Largo / José Luis De La Cruz
https://degalopelargo.com/contenido/2887/dvorak-clasifico-al-latinoamericano-g1

 3月3日、ペルーのモンテリーコ競馬場でGⅡアルフレード・ベナビデス・イ・アルフレード・ベナビデス・ディエス・カンセコ(ダ2000m - 3歳以上)が行なわれた。

 今年のこのレースは、4月14日に同競馬場で開催される南米選手権GⅠラティーノアメリカーノ(ダ2000m - 3歳以上)のペルー代表馬を決める戦いとなった。1着から4着までにペルー代表の座が与えられる。

 今年は12頭で争われた。当初は、アメリカ重賞馬インフォーサブル(Enforceable)、2020年の2冠馬ニュルンベルク(Nuremberg)などが出走する予定だった。しかし、前者は調教後の鼻出血のため、後者は挫跖のため残念ながら回避となってしまった。

 それでも、母国開催の代表枠を巡るレースにふさわしい豪華メンバーがそろった。

 2023年のペルー年度代表馬に選出された①グルック(Gluck)は、今年の始動戦となったGⅡシウダー・デ・リマ(ダ2000m - 3歳以上)を勝利した。ペルーの大将格として、代表馬の座は絶対に落とせない。

 ⑬パラディグマ(Paradigma)は2022年のペルー3冠馬である。3冠競走ではライバルのグルックをすべて2着に沈めただけでなく、昨年のGⅠジョッキークルブ・デル・ペルー(ダ2400m - 3歳以上)でもグルックに先着して優勝した。怪我明けで久々だった前走は4着に敗れたが、1度叩いた上澄みを期待できる。

 3歳勢からは、⑤フォンブラウン(Von Braun)と⑫ポセイドン(Poseidón)が有力視される。フォンブラウンはペルー4冠競走の最初の3冠でいずれも2着と好走した。ポセイドンはGⅠデルビー・ナシオナル(ダ2400m - 3歳)を勝ったペルー・ダービー馬である。

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