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ところでオッペンハイマーの日本で見せる見せないは誰が決めるんだろう?

もちろん水面下では色々な検討がなされているんだろうと思います。
でも、今、日本人の多くはその「水面下」を信用してないですよね?

水面下には誰がいる?

個人的には東京オリンピックは失敗だったと思っています。シンボルマーク盗用やザハのクビに始まり開会式とかのプロデューサーが変わったり、建築費何倍もかかったり、結局贈賄とかで訴えられたり。
結局これって、セイジやダイリテンがコントロールして、マスメディアが乗っかって、愚民に告知するという昭和トップダウンのやり方が今でも通じるって思っていたことが間違い。

今このタイトルをFacebookに書くと、Oさんよりコメントが入りました。

配給もユニバーサル映画だから、電通では。
ユニバーサル映画に、電通・フジテレビ・東宝がけっこうなお金を出資してるんです。その見返りとして日本での興行権の差配と宣伝を握っている。だから大きな作品には「電通・フジテレビ」とクレジットが入るし、小さなやつは「東宝東和」なんです。

Oさんコメント

電通・フジテレビってまさに80年代を封印したようなメディア会社が握ってるという

ユニバーサルスタジオって、不思議な会社で、ヒット作がたくさんあるのに、経営が安定しないんですよ。だから現在の大ヒット作だらけでさらに経営が安定している状況はハリウッドの歴史の中で稀な瞬間

ユニバーサル映画はハリウッド映画の祖先で、最も古い会社。元々は小さな制作会社がいっぱいあって、そこが集まった。今から100年前に映画とフィルムの特許を持ってるエジソンとコダックが「お前ら興行の分け前をよこせよ」と今のAppleみたいなことを言い出したので、それに対抗するためにできた会社。そこからハリウッド映画が生まれた

ところがヒット作はどんどん出るのに、そんな経緯なので会社としてのまとまりがない。1990年代には松下電気とお酒最大手のシーグラムが経営するんだけどさらに最悪に。最近になってテレビ会社のコムキャストの傘下になることで安定化。そのタイミングで日本から電通とフジテレビが資本参加したわけです

ほんとかどうかは知らないけど、海外で失敗した作品ほど日本での宣伝に必死になる電通とフジテレビ、という話がある笑。ということはすでに「オッペンハイマー」は世界的に大ヒットしてくれたので、日本で公開する必要なない、と判断してしまうのではと。もしくはNetflixやAmazonに放映権を売るとか

いやはや、オリンピック失敗したって書いたらまんまの人たちが握ってました。

大衆を大衆としてしか見てないと、個人の集まりであるSNS社会では大怪我をする。それを「上の方」は東京オリンピックで思い知ったはずなんですよね。でもオッペンハイマーは、現状ではなんの情報も出てこない。日本語訳の予告編すらない。
「これからどうするか?」を考えるのが、オリンピックで悪手を打ちまくったところだと考えると、いやはやほんとどうなるのか、と。

まあ、アメリカ国内で「バービーオッペンハイマー」の悪手を打って炎上したので(これ最初の方のコラボだけだったら絶対日本国内で悪ふざけ炎上してるよなあという、「上の方」ですよね)現状慎重に見えるのも良いかなとは思いますが。

あいちトリエンナーレ・表現の不自由展のこと

僕はあの展覧会は今でも全く肯定していません。
正直、わかりやすすぎるので。
ちょっと自分の中で踏みとどまって、俯瞰して考えて、というものがなかったように思えます。でもそこまでしか言えないです。なぜなら見に行ってないから。
「見たい人が見ればいい、でもこのアートは僕の美意識に合わない」というのが当時から今にかけての僕の考え方です。
ただしかし、中止してしまったのはよくないと思いました。抗議、攻撃をした人たちはほとんどが展示を見ていない人たち。メディアから溢れる「負の断片フック」を拾って攻撃しました。実際、「身の危険」をも感じる事態になってしまい、本展覧会は中止に追い込まれました。

見ていないものを非難できない。批判できない。というのが僕のスタンスではあります。ただ、もはや嫌悪感しかないものをわざわざ見にいく必要はない。
本当いうとこのSNSの怒ってる人たちはなぜ自分からわざわざ不快になりにいって、わかって怒りにいくのかって不思議です。
まあでも嫌煙家の人々はわざわざ喫煙所に近づいて廃止しろというわけですからこういう行動原理は今に始まったことではないんでしょうけどね。

今回のオッペンハイマーも「負の断片フック」がノーラン監督が取り上げた時点で日本にはいっぱいあることもわかっていますし。

ポスターすら作りにくいのも分かる

ポスター作るなら、コピーやらサブタイトルやら入れたいです。
ちなみに僕が調べた限りで見かけたのは「THE WORLD FOREVER CHANGES」くらいです。「世界はずっと変化する」「世界は永遠に変わっていく」かな?原爆によって世界を「変えた」ではないのね、って思いました。ともかく日本語で何かしら一言書くというのはすごく難しい。「原爆の父の栄光と挫折」が「的を得ている」のだろうけれどもこれを遣うとまずいのは明らかですし。
このコピー一言でどうみるか決まってしまう部分もあるからかなり難しいと思いました。

あ、でもいい例あるじゃん

もう色々考えずに、コピーも作らずに、宣伝もせずに、オッペンハイマーも公開してくれよと思います。そう「君たちはどう生きるか」と同じ手を使ったと言い張ればいいのです。「娯楽」として「売る」ことしか考えられない80年代の人たちが色々考えても無駄だし、どこにどう打っても悪手なんですから何にもしないで公開だけしていただきたいです。

例えば映画館の前に街宣車が来ても、放射能デモ隊が来ても、僕は見にいくと思います。見た上で考えるので、その時に批判や非難をすればいいと考えています。

まずは見せてよ

実は正直、「アメリカ人の多くは原爆を大きな爆弾くらいしか思っていない」とか「あの時原爆を落とさなければもっと多くの死者が米日双方に出た」とか言われても肌感覚としてわかんないんですよね。本当にそう思っているの?って思うし、アメリカ人が気づかない、思いもかけない差別意識をこの映画ははらんでいるかもしれないとも思うし、大ヒットしている根底にズレを感じる可能性も高いです。
だからまずは見てみたいんですよね。
ちなみに中国では8月30日に公開とのこと、日本をやっつけてくれたヒーローバンザイなのか、赤狩りやソ連のスパイ扱いされた人生についてどう見るのかそこも大変興味深くあります。(中国版ポスターを探したけど見つからなかった・・・

ともかく何卒。


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