時代と共に変化した出口のお話。
ちょっと便所と袴の関係で思い出したのですが、こどものおしっこの仕方が僕の少し下の世代から変わってきたと思うのですがいかがでしょうか?その変化とは「排泄器官をどこから出すか?」という所。お上品なので排泄器官と書いておきます。(便所と袴の関係はまた改めて)
少なくとも昭和のこどもの僕はそれを横、脚の傍から出していました。若いお母さんとかはえええって思うかもしれないけど少なくとも僕は母や叔母にそうやって教わったのです。当時のこどもは野比や磯野と同じくみんな今ならむしろホットパンツと呼ばれるようなモモまで丸出しの半ズボンでして、チャック(ファスナーとは誰も呼んでなかった)の質も良くなかったから上げ下げで引っかかるし、万が一挟むとそれはそれは泣くほど痛くって。でもお上品な母親なら「ちゃんとチャックから出しなさい」と言いそうですが、僕は当り前のこととして横から出すよういわれていたのです。
しかしまあそれもちゃんと道理がある。やはり昭和の母親だったということだろうと思います。
上記図解しましたように和服にふんどしの時代だと腹のところにフンドシの紐と帯があるからそれを緩めなければ排泄器官は上から出てこない。特に袴を履いていると前を留める帯を外すには全部脱いでしまわないといけない訳なのです。
なので袴でフンドシを履いていた文化の時代には排泄器官を横から出すことが当り前だったと考えられるのです。もちろん僕の母親が江戸生まれということではないのですがその和服時代の名残がまだまだ昭和には存在したのだろうと思います。
しかしながら僕の世代よりも3〜4年ぐらい下がってくると、こどもは急にオシャレになりました。
何よりキャプテン翼を基軸にしたサッカーブームがやってきます。
その辺から半ズボンは膝上あたりの「ショートパンツ」になり体操服のズボンもチャックのついていないゴムと紐のものへと変化するのです。そうなると排泄器官は横からの出口を失い、またゴムを伸ばすだけで上からのアクセスが可能となったのです。
長ズボンを履き当り前に上から出すこどもたちをみて、昭和は遠くなりにけりとしみじみと感じるのでありました。
※あくまでも、自身の体験から導かれた予想なので、真相についてはわかんないんですけどね。
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