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世界終末時計〜死後さばきにあう

0秒になると世界が終わるのだそうです。

なかなかロマンのある話題ですが、不思議に思うのが、科学者の集団が「世界の終末」ということについて一定の納得をしている部分です。科学者はロジカルな哲学者でもあると思うんですが、具体的に「終末」とはどういう現象を指すのでしょうか。

1.物理的に地球(惑星)が消滅する(デス・スターからの攻撃)
2.世界はそのままで人類だけが滅亡する(アイアムレジェンド)
3.人類は生き残るが文明が崩壊する(未来少年コナン)

この3つがパッと浮かんだのですが、ウィキペディアに依ると

人類滅亡の危険性が高まれば分針は進められ、逆に危険性が下がれば分針が戻されることもある

という定義が。「人類滅亡」というフンワリした言葉ですが、おそらく2.が当てはまるのかな…定義もフンワリしてるので、「話は聞かせてもらった!人類は滅亡する!(時計の針を進める)」という感覚でいれば良いんでしょうか。そもそも「危険性」を判断するのは誰?そこに中立性は正しく機能しているの?…なんかワクワクしてきたぞ!

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石垣ゆうき「MMR マガジンミステリー調査班」より引用 © KODANSHA Ltd. 

DOOMSDAY(最後の審判)というのが元の言葉そうだけど、ひょっとしてキリスト教的な考え方なのかな?そうすると科学者の集まりで何故か「DOOMSDAY」について解釈がふんわりしているのもなんとなく納得できるけど、だとしたら悪趣味なジョークだよなぁ…ノストラダムスみたいなもの?いたいけな少年少女を絶望のどん底に落とすにはうってつけのジョークなので嫌いじゃないですが。

そも世界危機って時計で喩えられるほどそんなに簡単な話でしょうか。単純化して恐怖を煽り「ほらごらん、世界はこんなに危ないんだ」と思考停止させることは科学者としてOKなの?シンギュラリティは終末の一つして数えられない?AIの進化は?量子コンピュータは?ポジティブな科学や医療の進化は秒針の進みに一切影響はないの?

物語的には0秒になると科学者自ら世界を終わらすボタンを押すというのが手垢のついた結末ですが、きっとそういう楽しいことにはならないんだろうなぁ…個人的に悪趣味なオブジェとして眺めるのが正しい見方なのかもしれない。頑張れ世界、滅亡の時間は近いぞ!

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