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3年前の1人目の客になれなかった話 祇園四条編

趣味はオープンしたお店の
1人目の客になることです。

令和元年8月7日(水)午前11時、
京都宇治 伊藤久右衛門 祇園四条店が
オープンしました。

これは 店の前でオープンを
待っていたときのお話です。

10時7分頃にたどり着きますと、
まだシャッターが閉まっており、
待ち人は1人もおりません。
どこで待つべきか、と思い、
店員さんに尋ねてみますと、
裏口っぽい場所に案内されましたが、
結局 また、
シャッターの前に導かれました。

私、確実に「一番目」でした。

しばらくしたら、
おばちゃんが1人やってきまして、
店員さんに、
「オープンまで待たせてもろても
よろしいか」と聞いています。

店員さんの反応はというと、
「暑いのに待ってもらうのも、
申し訳ないですけど、
ありがとうございます」
といったものでした。

現在、待ち人は
私とこのおばちゃんの「2人」です。

ここで問題が生じました。
私はシャッターの前で既に
並んでいるつもりでしたが、
このおばちゃんも、
ひょっとすると、
自分が1人目だと思って
待っているかもしれません。

これは、
どちらが一番なのかを
はっきりしておかないといけない、
と考えた私は店員さんに尋ねました。

「どこに並んでいたらよいですか?」

すると、
係の方が「こちらへどうぞ」と
誘導したのが大和大路通り沿いにある
さきほど案内された
裏口のようなところでした。

私はそこに、
確実に1番目に並び、
おばちゃんに
順位を見せつけたのですが、
このあと係の方が、
「すみません、やっぱりこちらに
並んでください」と言って、
今度は四条通に面した、さきほど私が
待機していたシャッターの前に
案内しようとします。

それは 私が
1番目に並んでいる場所の逆方向なので
私とおばちゃんが2人とも逆を向けば
それで済む話なのですが、
そうすると、私の並ぶ位置が
「2番目」になってしまいます。

それでは まずいので、
なるべくさり気なく、
とにかくさり気なくを装い、
私は おばちゃんを通り過ぎ、
再び、ちゃんと、
「1番目」を確保しました。

しかし、これが誤算でした。
入口自体は
変わっていなかったのです。
並ぶ場所だけ
変わっただけだったのです。

ですから、
結果 私は
もともと1番目に
並んでいたにも関わらず、
その順番を放棄して
わざわざ2番目に
並んでしまったのです!!!

書き忘れていましたが、
このおばちゃんは
アクの強さがすごくて、
最初に並んだときは店員さんに
「私ずっと待ってたんですけど、
どこで待ってたらええか、
わからんかったんよー」と、
暗に私に対して、
「私はおまえより先に並んでた」と
主張しだしておりました。

しばらくすると、
お友達のおばちゃんがやってきて、
再び、「ずっと待ってた話」を
するのですが、そこでは、
「どこで待っとこかな?思たけど、
シャッターの前で待つなんて、
恥ずかしいことよーせえへんから、
どないしよかと思とってん!」と
まぁ、シャッターの前で
並んでいた私が隣にいる状況で
お話しておられました。

こうして書いているうちにも、
完全に このおばちゃんと、
ツレのおばちゃんが「1番目」に
並んでいるという、既成事実が
できあがってしまいました。

私も いくらなんでも、
このおばちゃん相手に
「僕のが先やったし、
どいてもらっていいですか?」とは
言えません。

こうなったら
会計を1番目に済ます
「実質1人目」を狙うしかありません。

オープンまで あと25分ほどです。

#1人目の客 #1人目の客涌井
#京都 #京都グルメ #京都スイーツ

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