初心忘れるべからず

その道にハマりだすと、初心者だったころの気持ちを忘れがちだよねって話。

自分は大したことがないと思う

何の道でもそうなんですけど、基準ってだいたい自分だと思うんです。何のこっちゃって思うかもしれませんけど、自分ができることって、誰でもできる大したことがないことのように感じがちです。

知れば知るほど、その道にはすごい人たちがいます。

その人達と比べると、自分なんてまだまだってことに、嫌ってほどわからされます。

上達するにはこの感覚は非常に大事で、自分が今いるポジションを理解できて、自分にいま何が不足しているかわかる段階にいるということです。入門者や初心者っていう段階を抜けたあとですね。

自分には改善の余地がまだたくさんあるので、自分なんてまだまだ大したことないって思うのです。

高い声を出してる人

高い声を出して歌ってる人がいました。声は高いんですけど、あんまり上手には思えません。しかもおそらく音声ソフトを使って、きれいに高く聞こえるように調整しているように思えます。

それでも「裏声を使わずに出せてすごい」とか「原曲超えてる」とかって褒めちぎる人たちがいて、なんだかなーって思いました。

この歌は裏声で儚さを表現するのがいいのに…って思ったところでハッとしました。

相手には届いている

そんな儚さとかなんてわからない人たちだっているんですよ。裏声を出さないほうがすごいと思う人達が実際にいるんですよ。

そしてその歌い手さんの歌声は、そんな人達にしっかり届いて、心を揺さぶっているんです。感動させているんです。

それは価値ある歌唱と言って間違いないと思うんです。

なまじっか自分が高い声を出して歌えるため、高い声で歌っているだけじゃ意味ないって思ってしまうのですが、自分が歌を始めた頃だったら、憧れだったはずなんです。

そういう素人目に見てすごい、っていうのは忘れていけない大切なことです。だって世の中素人の方が多いんですから。

むしろ儚さがどうとかなんて、わからない人がいたって不思議じゃない。

通ぶると一般には余計届きにくいということも忘れてはいけません。

自分の立ち位置を正しく認識する

まずは自分の立ち位置を正しく認識することですよね。驕りも卑下もせず。できることとできないことを正しく認識する。

それから初心を忘れないこと。

素人から見てもわかりやすい「すごい」っていうのは入れていくべき。素人目に見たら自分だってすごい部分はある。

マニアにだけわかるというのでは、クリエイターとしては良くないですね。自己満足になりがちです。

素人もマニアもわかるものを入れられたら、きっと良いものが出来上がるんじゃないでしょうか。