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うちのチームの救世主は誰だ!?ORL編

 こんにちは。そしてお久しぶりです。ドラフト2022が終わってから、燃え尽きたかのように更新をサボっておりました。そんな中でもNCAAもNBAも変わらずにどっぷり見ております。妥当な活躍をする選手、予想を大きく超える選手(マサリン舐めててごめん)、苦しむ選手とさまざまですね。
 今年のドラフトはトップ2が強烈で、特に1位候補のヴィクター・ウェンバンヤマに関しては、ほぼ毎日のように名前を聞きますね。なんだかんだで皆さんも色々調べられていて、個人で紹介しても「今更そんなこと知ってるよ」という声が聞こえてきそうです。なので今年は各NBAチームに合うドラフト候補選手を数字や私の試合を見た時の独断と偏見で3−5人ほど選んでいきたいと思います。(私の忍耐よがんばれ)。本日は私が愛してやまないオーランドマジックに合う選手を紹介していきます。
※ドラフト指名順位はそれぞれ記事投稿日の成績から予想される範囲で指名できそうなプレーヤーを紹介します。(バックスにウェンバンヤマみたいなことは現時点で紹介しません)
完全に独断と偏見です。1つの参考程度に楽しんでください。

チーム紹介

[チーム名]オーランドマジック
[2022-23シーズン成績※1/29時点]19勝31敗(カンファレンス13位)
[ロスター]
G:ギャリー・ハリス、ケイレブ・ヒュースタン、RJ・ハンプトン
ケボン・ハリス、コール・アンソニー、マーケル・フルツ、テレンス・ロス
F:パオロ・バンケロ、フランツ・ワグナー、チュマ・オキキ
アドミラル・スコフィールド、モリッツ・ワグナー、ジョナサン・アイザック
C:ウェンデル・カーターJr、モー・バンバ、ボル・ボル
[保持指名権]ORL1巡目、CHI1巡目(1−4位プロテクト)、ORL2巡目
[チームスタッツ※()内はリーグ順位]
OFRTG:111.6(25) DFRTG:114.9(24) NETRTG:-3.3(26) 
FG%:47.4(13) 3P%:35.3(20) FT%:79.1(11)  TS%:58.0(14) AST:22.8(26) RBD:42.4(21) TOV:15.3(24)

 NBAドラフト2022で1位指名されたパオロ・バンケロが今シーズンの話題の多くを占めているマジック。プレッシャーに押し潰されることなくパオロは躍動し、新人王候補最有力とまで言われています。そんな彼の活躍に加え、フランツ・ワグナーの成長やマーケル・フルツの老獪なプレーメイクによって昨季よりも明るい話題が多い印象です。しかし、勝率はリーグワースト5位でまだまだプレイオフ常連には時間がかかりそうな印象です。幸いなことに今年のドラフトは豊作と言われています。その中でどんなプレーヤーが必要なのか、数字と試合から絞っていきたいと思います。

どんなプレーヤーが欲しい?

 パオロという明確な1stオプションを確立するとこができたマジックですがOF RTG(100回攻めた時の平均得点)がリーグで25位とまだまだオフェンスに課題は残っています。昨シーズン多用していたウイングからのドリブルハンドオフの割合を減らし、ビッグマンが積極的に仕掛けるようになってきていることやフルツのリムアタック、それに対するフランツの合わせなど柔軟にはなってきています。そのためFG%はリーグ平均より上ですが、3Pの有効打に欠ける状態であることが数字からもわかります。今年の2巡目で指名したヒュースタンも高校時代から3&Dとして活躍していましたが、スピード感やフィジカル差から窮屈にスリーポイントを放っている印象も。また、シーズン序盤から大きく改善はされましたが、ゾーンのポジションチェンジや、アウトサイドを対面で守れるディフェンダーがいないことも顕著に表れています。当初はフランツに期待を寄せていたと思うのですが、OFでの負担が大きく、両方バランスよく、と言うのは難しそう。また、アイザックも復帰したばかりで長時間の出場にはリスクがある。
このことから、DFのスキル、ポジショニング理解度が高い3&Dが必要そうです。
 また、ターンオーバーもリーグ24位でアシストターンオーバー比(アシスト何本につき1本の割合でターンオーバーするか。数字が低いほどミスしやすい)もリーグ29位と現代主流のスペーシングバスケットを遂行する上での不安が残ります(それほどパオロに自由にさせてる部分もあるとは思うのですが)。PGを務めているフルツやコール・アンソニー、サッグスもドライブやプルアップを最初に狙うプレイヤーで、そこでずれなければパスの展開が少なることが度々あります。そのため、オフェンスを円滑に展開するパス能力があるハンドラーも欲しいところです。
 最後に、ORLにはボルやバンバのようにストレッチ系のビッグマンが多く、ペイントエリアでボールがもたついてしまうことも多いです。ウェンデル・カーターとモーリッツ・ワグナーがいますが、ハンドオフ以外のパスには不安があり、どちらかといえば合わせるのが得意なビッグマンです。そのため、ペイントエリア内で能動的に攻めることができ、パスアウトできるビッグマンも上記2点ほどではないですが、欲しいところかな、と思います。
 以上のニーズを満たすプレイヤーを2つの1巡目、1つの2巡目で指名できそうというところに焦点を当てて紹介していきたいと思います。

Scoot Henderson(Gleague Ignite#0)


【生年月日】2004年2月3日
【身長・体重】6フィート4インチ(約193cm)、195ポンド(約88kg)
【ポジション】ガード
【スタッツ(レギュラーシーズン2/1時点)】:32.0MPG 19.0PPG 4.9REB 6.2AST 45.0FG% 25.0 3P%  75.7FT% 1.3STL 0.5BLK 3.7TOV
【プレーヤータイプ】スティーブ・フランシス


 今年のドラフト2位候補でイグナイト初(のはず)の複数年契約者であるスクート・ヘンダーソン。1位候補のヴィクター・ウェンバヤマの成長も著しいですが、スクートも大きな成長曲線を描いています。
 元々はドライブからの躍動感あるダンクが持ち味でしたが、今年からはミッドレンジシュートの確率も上がっています。かといって、ボールを離さないプレーヤーではなく、P&Rの2メンゲームでのバウンドパスやベースラインドライブからのパスアウトの精度も上がっています。そのため、アシスト数も5.5本(昨季ショーケースカップのデータ)から今季のレギュラーシーズンでは6.2本と増加しています。(余談ですが、今年のイグナイトは昨季までと比較し、全体のパスが円滑でコーナー3で終わらせることができており、育成の精度が高まっております。ライジングスターでのイグナイト勢の活躍も楽しみですね)
 3P%はレギュラーシーズンでは25.0%ですが、今季のショーケースでは47.1%を記録しています。いずれにせよ、さっき17%台であったことを考えれば着実な成長といえるでしょう。TOVやディフェンスのポジショニングにまだ不安はありますが、パオロともプレーエリアが被るわけでもなく、2人とも芸術的なラストパスを出せることは、ORLをコンテンダーチームに押し上げられると期待します。

Cason Wallace(Kentucky University #22 )

【生年月日】2003年11月7日
【身長・体重】6フィート4インチ(約193cm)、193ポンド(約88kg)
【ポジション】ポイントガード
【スタッツ(2/1時点)】:30.9MPG 11.3PPG 3.6REB 3.6AST 46.6FG%
40.4 3P%  62.9FT% 2.0STL 0.4BLK 1.8TOV
【プレーヤータイプ】タイリース・ハリバートン

 今年のケンタッキー大の5つ星リクルートは2人なのですが、そのうちの1人がこのケイソン・ウォレス。シーズン前は4年生ポイントガードのサビア・ウィーラーのバックアップかな、と思っていました。しかし、バハマ遠征ではペネトレイトからのコーナーへのパスや、速攻でのアウトレットパス、キャッチアンド3と多彩さを見せつけ、ゲームを読む勘の良さを感じさせました。シーズンが始まってもプレイメーカーとしての能力を遺憾なく発揮し、特にディフェンスではポジショニングの精度が非常に高く、ビッグマンへのダブルチームやチップアウトが強力な抑止力になっています。また、スティールのギャンブル性も低く、チームローテーションを見出すことも少ないです。プレイメイクに関しても先に挙げたコーナーへの明日の他にも、カッティングへのパス精度も非常に高くORLのドリブルハンドオフからの合わせもより精度が高まることが予想できます。消極的すぎる場面も若干ありますが、ミスが少なくグッドディフェンダーである彼をトップ10からロッタリーで欲しがるチームは少なくないと思います。

Ausar Thompson(Over Time Elite City Reapers#0)

【生年月日】2003年1月30日
【身長・体重】6フィート7インチ(約201cm)、204ポンド(約93kg)
【ポジション】ポイントガード
【スタッツ(2/1時点)】:27.0MPG 16.2PPG 7.2REB 5.4AST 48.1FG%
32.0 3P%  66.7FT% 2.5STL 1.2BLK 3.2TOV
【プレーヤータイプ】レイジョン・ロンド

 アメリカの企業Over Timeが主催する、主に高校生から大学1年生の代の選手のプロリーグであるOver Time Elite(リーグからの給与を受け取らなければここを経由しての大学進学も可能)。どちらかといえばオフェンス重視の華やかなリーグで注目を集めているのがAmenとAusarのトンプソンツインズです。多くのモックドラフトでは、速攻でインパクトがあり、ディフェンス能力が高いAmen君が高い順位におりますが、ORLへのフィットを考えて私はAusarくんを推したいと思います。
 Amenと比較するとAusarはハーフコートオフェンスよりのプレイヤーで、P&Rでの組み立てが非常にスマートです。自身を含めた2メンゲームから逆サイドのハンマーアクションも見逃さずにパスを捌くことができ、容易にオフェンスを完結させる能力があります。またレシーブからパスまでの判断も非常に速く、チームオフェンスが停滞している時には中継するプレイヤーとして、オフェンスのアングルを変えることに大きく寄与しています。
 得点能力では、ペイントでのステップの種類が多く、ディフェンスのタイミングをずらした巧みなレイアップを見せてくれます。さらに左手でのフィニッシュも嫌がることなくトライし、沈めることができます。
 3P成功率の低さとフィジカルを嫌がる場面はありますが、自分の色を出しつつもチームプレイヤーとして馴染むことが期待できます。彼がPGとして機能すれば、フルツもより得点に集中できるでしょう。ORLの1巡目が5−9程度になった時に真っ先に狙って欲しい選手です。

Grady Dick(Kansas University #4 )

【生年月日】2003年11月20日
【身長・体重】6フィート8インチ(約203cm)、205ポンド(約93kg)
【ポジション】シューティングガード/スモールフォワード
【スタッツ(2/1時点)】:31.8MPG 14.5PPG 5.2REB 1.7AST 44.2FG%
42.5 3P%  85.0FT% 1.6STL 0.2BLK 1.1TOV
【プレーヤータイプ】リチャード・ジェファーソン

 世代屈指の3&Dのグレイディ・ディック。ミシガン大のジェット・ハワードとも迷いましたが、3P以外の点の取り方も含め、彼を推すことにしました。
  まずは彼の圧倒的なまでのシュート力。42.5%の3Pはどの角度からでも射抜く事ができ、彼がオープンになると相手ベンチで頭を抱える選手が散見されます。それに加え、オフボールでの動きも非常に滑らかで、そこからのストップ&ジャンパーもぶれなく決める事ができます。2モーションでのリリースですが、ディップが浅いため、特段遅いリリースではなく、被ブロックが少ないのも魅力です(細かくてすみません…)。
 オフボールで動ける脚力を速攻の時はランナーとして活かし、イージーレイアップを決めることも珍しくありません。ボールの行方を予測する能力が高く、ルーズボールをターンオーバーにしないで拾うことや、オフェンスリバウンドを拾うこともよく見られ「なんでお前がここにいるんだよ!」と思ってしまいます。
 ディフェンスでは、高校がサンライズクリスチャン(チームディフェンスを教える名門)だったこともあり、ヘルプディフェンスから、相手が戸惑ったタイミングでのスティールも見られ、非常に優秀なサポーティングキャストとして存在感を示しています。
 ドリブルからの得点パターンの少なさや対人ディフェンスでのフェイクへの引っかかりやすさはありますが、現代バスケットにぴったりのスタイルで、走力もあるため、トップ10の可能性も十分にありえると思います。CHIの1巡目も使ってなんとしても欲しいプレイヤーです。

Trayce Jackson-Davis(Indiana University #23

【生年月日】2000年2月22日
【身長・体重】6フィート9インチ(約206cm)、245ポンド(約111kg)
【ポジション】パワーフォワード/センター
【スタッツ(2/1時点)】:32.4MPG 19.5PPG 11.2REB 3.5AST 58.3FG%
0.03P%  70.0FT% 0.5STL 3.1BLK 2.3TOV
【プレーヤータイプ】クリス・ウェバー


 最後は2巡目で欲しいプレイヤーを(誰得の情報かはわかりませんが)。昨年のNBAドラフトにもエントリーしていたTJD。昨季はカンファレンスのオールセカンドチームとディフェンシブファーストチーム入りした彼がエントリーを撤回し、大学に戻ってきた時は正直驚きでした。そんな去年のクオリティにも負けず劣らずのシーズンを今年も過ごす事ができています。
 3Pはありませんが、ポストプレイでは自分よりも上背のあるプレーヤーにもフィジカルの強さでフィニッシュまで持っていく事ができます。ホーンズセットでフェイスアップをした時でもドライブの一歩目の速さがあり、スピードのミスマッチをつく事ができます。また、自身の引力を利用して合わせのパスをすることもできるようになっています。その成長も実り、今シーズンにはトリプルダブルも達成しています。加えてFTの確率も70%なのは嬉しい事かな、と思います。
 ディフェンスでは、守備範囲はそこまで広くはないですがリムアンカーとして機能し、スクリーンアウトでの体のぶつけ合いも嫌がらない献身的なプレイヤーになっています。
 大学四年生で今年23歳になることから、上位指名にではなさそうなプレイヤー。しかし、高校時代にはESPNランキングで89点の4つ星だったことからもその能力は証明済。これほどのプレイヤーが大学で4年間実力をつけたのですから、2巡目で残っていたら迷わずに指名して欲しいと思っています。

まとめ

 いかがでしたでしょうか?いきなり5人を紹介して、私は結構疲れてしまいました。次回以降で被るプレイヤーもいるかもしれませんが、そこではチームとのフィットも私が試合を見たところで予測していきたいと思います。もし指名されてフィットしなくてもその時は責任は負いませんので悪しからず。
 次回も頑張って書きたいと思います。次回はSASかCHAで書きたいかな、と思っています。思いつきで変わるかもしれませんが。いずれにせよ、できるだけ皆さんが楽しく想像できるように記事を書きますので、またお会いしましょう。



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