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いい女とは自分の行動に責任を持つこと


いい女とはどういう女性だと皆さんは考えますか?

私は、自分の母親を見てこんな女性になりたくないと思ったので紹介したいと思います。

私の父は、30年前末期の胃がんと宣告されました。

胃の手術をし胃の3/4を切除しました。

一時は回復しましたが、全身に転移していて余命数年だと医師からは言われました。

その際、私の母親は父が大好きだったドイツ車を新車で購入しようと考えました。

すでにドイツ車には乗っていましたが最新のドイツ車に父は乗りたがっていたのです。

「一年でも半年でもいい。ドライブの大好きだった父が、長生きしてくれたら」

と母親は考えたのです。

そして当時600万のドイツ車をキャッシュで購入しました。

ドライブが大好きだった父は愛車で母と一緒にいろいろな場所へ行きました。

しかし残念ながらしばらくして父はなくなってしまいました。

1年でも半年でも1日でもいい。

父が長く生きてほしい。

そのために母親がしたことを誇りに思いました。

自分の母親ですが「いい女だなぁ」と思いました。

私も将来こんな女性になりたいと感じました。

しかし、父が亡くなった後、母親に会うと

「父にドイツ車を買わなければ今頃600万円が私の手元にあったのに・・。これだけあれば贅沢ができたのに」

母親は何度も何度もお金のことを愚痴っていました。

父のために600万円出したことを後悔している様子でした。

何度も何度も愚痴を言うので、いいかげん私は聞いていてつらくなりました。

自分の母親のことを「いい女だな」と思っていた私は、母のこの言葉を残念に思いそして悲しみでいっぱいになりました。

父は少なくとも大好きなドイツ車で1日でも長生きしてくれたと思います。それなのに・・・なぜ今になってこんなことを言うのだろう。

涙があふれてきたのを覚えています。

今、夫が定年を迎え新車が欲しいと言っています。

幸い夫は元気です。でも、世の中明日事故に遭うかもしれません。

でも私は夫に伝えました。

「好きな車を買っていいよ。お金のことは気にしないで。

あなたがときめくのであればその車を買えばいい。

車を買って翌日にあなたが死んだとしても、私は母親のように愚痴を言ったりしないから大丈夫よ」と。

私は夫のためにドイツ車をキャッシュで購入するつもりです。

世の中、何が起こるか分かりません。

いつ死ぬかわからない。

しかし、夫が明日亡くなっても母親のように夫のためにドイツ車を買ったことを後悔することはしないでしょう。

私は自分の行動に責任を持つ。

これが私にとっての「いい女」だと考えます。

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