自粛の今、夫への遺言書を書く
新型コロナウイルスの影響で、いつ誰が亡くなってもおかしくない状況がやってきている。
若者だから、大丈夫。
持病がないから、大丈夫。
高齢者じゃないから、大丈夫。
みんな自分は大丈夫って思っているけれど、本当?
新型コロナウイルスは誰にでも感染する恐れがあるし、突然病状が悪化して帰らぬ人になる可能性だって無きにしも非ず。
私は自分が免疫がないことを理解している。
感染したら、きっと重症になるだろうと予想している。
だから、自粛要請が出て自宅で過ごす今夫への遺言書を書いている。
実際、裁判所に持っていくための自筆証書遺言はすでに記入して金庫に入れている。
それ以外に、私の書いた日記とメッセージを遺したいと思っている。
夫へ宛てた私からのメッセージを公開します。
この手紙を読んでいるということは私はこの世にいないということでしょうか?
私が、あなたのお嫁さんになったのは25歳の時ですね。
25歳で結婚した私の約1年程度綴った日記を残します。
結婚が何かもわからずにお嫁にきた私は、慣れない家事のことや自分の気持ちをこの日記に綴っています。
25年経った50歳の私はこの日記を読んで、涙しながらこの手紙を書いています。
貴方のそばで一生懸命生きていたことを実感しています。
大好きな父を25歳で亡くした私に、時に父のように、時に兄のように、そして夫として私を支えてくれましたね。寄り添ってくれましたね。
私が人生で1つ悔やまれることは、父との結婚式前日の約束を果たせなかったことです。
父から「母を頼む」といわれました。
でも、父が亡くなって母と貴方との間の板挟みになり私は貴方を選びました。
どうしようもなかったのです。
貴方は私のことを親不孝だと思っているでしょうか?
私の人生で、母親を捨て貴方を選んだことに後悔はありません。
いつも私のそばにいて、私を守ってくれた貴方にとても感謝しています。
私は、父のいる天国にはいけないかもしれませんね。
大好きな父に会うことができないかもしれませんね。
それでも、私は貴方と歩んだ結婚生活を最高の時間だったと思っています。
また生まれ変わっても私は貴方のお嫁さんでいたいと思います。
貴方は私を看取ってから死ぬといつも言ってくれていましたね。
私は、あなたより先に旅立てることを幸せに感じています。
あなたのいない世界で私は生きていくことは不可能だからです。
大好きな貴方。
たくさんの思い出をありがとう。
幸せな人生をありがとう。
永遠に愛しています。
愛する人へメッセージを書こう
皆さんも他人事ではなく、自分にいつなにが起こるかわからない今、愛する人へメッセージを書いてみてはいかがですか?
死は突然やってきます。
若い人は絶対に死なないと今思っているかもしれない。
新型コロナウイルスに感染しなくても、交通事故で命を失う可能性だってある。今生きていることに感謝して愛する人へメッセージを書いてみよう!
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