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忍者

「忍者なんですよね?」と聞かれて

「私は忍者なんてもんではないですよ。」と答えると

「そんな!ご謙遜を!」と言われることが多い。……おかしな時代である。


かといって、丁寧に説明すれば冗長になり、誤解や曲解も招きやすい。

だから歯切れは良くないが「まあ、そういった類いのものです。。。」と、お茶を濁している。

私は自分の出自に関係する歴史、文化を通じて地域を盛り上げていく活動は喜んでさせていただきたいと思っている。

また、ひとつの恩義として守りたい筋があるので「忍道」興隆には尽力していきたいと思っている。

そういった意味で現代人として「忍者活動」に関わっている、と言われることは吝かではない。

しかし、自分の本来の面目は、と言えば飽くまでも「躰術者」だ。

身体の術としての太極拳、八卦掌、古流柔術、舞踊、礼法、そして忍法……ここを門口にして心身一如の平法の道を拓いて行くことが出来れば、この人生悔いはない。

……………と言っても、ごちゃごちゃと面倒臭いので、いつか名刺がわりにもなる、きちんと整理された「忍者」ものを出版したいと思っている。

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