修験~静かに狂ふ~

この甲斐の地にて、五百有余年の伝統を持つ修験行法「未精進(ひつじしょうじん)」。

この19日目の様子を、盟友の鈴木慶さんの綴る美しい映像詩でご覧いただけます。

武門の神・摩利支天を本尊として三七日(21日間)の観想と断食を斎行するこの行は、自らの裡に潜む「狂」と向かい合い、その力に巻き込まれることなく、逆にそれを進化の力として神仏との結縁を画するものです。

昔々、最初の師である祖母や法印から受けた教え。
「断食行は21日を嚆矢とする。」
しかし四十八になるこの日まで、ナカナカ縁もなく、恐ろしくもあり……

その巡り合わせがやっと廻ってきたようです。

成満して何が変わった?と言えば色々ありますが、今となればあの日々が早くも懐かしく、キラキラ輝いていたような気が致します。

そのプロセスは、恰も煉獄とも例えられる、この沙婆世界のエントロピーを逆手にとった「転換・変容」を促すもので大変興味深いものでした。

武田家一の武辺・曲渕宗立斎以来脈々と繋がる、地下水脈のような知られざる修行の系譜。

昔から日本人は、こんなことをしていたんですね~。

この動画で、何かを感じて頂ければ幸いです🌸

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