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お店から暮らしへ #日光門前につくる #3

2023年の秋の終わりに、日光の御幸町にピクニック屋さんをオープンしました。PICNIKKO(ピクニッコ)といいます。



□日光でピクニック屋さん

PICNIKKOは、カフェとピクニック用品のレンタル屋さんです。飲食店としてカレーやチーズケーキを提供しており、テイクアウトもできます。加えて、ピクニック用品のレンタルも行っており、たっぷりの珈琲が入った魔法瓶とマグカップをかごに詰めて貸し出したり、アウトドアチェアやテーブルの貸し出しを行なっています。ピクニックを通して日光の美味しいものを食べて、美しい景色を感じて、日光で過ごす時間の魅力を体験してほしい。そんなお店です。十坪の小さい空間ですが、日光の美味しいお店や、気持ちのいい場所を案内したり、おすすめの本を貸し出したりなど、まだまだ他にもたくさんの要素を詰め込んで行く予定です。日光に足りない要素を補って、周りをもっと楽しめるような、そんなことができるお店になりたいです。

□なぜピクニックをやるのか

遡れば、日光ピクニッククラブ(仮?)を開催した時の体験がここに繋がっています。(その時のこともnoteに記しています。)中禅寺のほとり(西六番園地)で、カジュアルで優雅なピクニック時間を楽しんだ時、日光の暮らしにピクニックがピッタリだと感じました。四季折々の雄大な景色の中で、きっと昔から日光に魅了されてきた人々はこういう体験をしてきたのだろうなと思います。

□お店づくりは自らの手で。

会社員時代には、店舗設計を手がける設計事務所で、カフェやオフィスなど様々な商業建築を設計していました。現在はフリーランスで、店舗内装だけでなく、ロゴや看板、ショップカードなどの販促ツールやSNS広告、WEBデザインも含めて店舗のトータルデザインに携わるため、奮闘中です。  
そんな中で、今回のPICNIKKOは、自分で自分に依頼する、いわばの実験の場です。内装をはじめとする各所のデザインから、運営の現場、継続させるための経営まで。とにかく全部を、日々試行錯誤しながらやり切る場所です。

そんな訳で、まずは内装を考えて、カタチにした訳ですが、施工は疲れました。これまでも学生の頃や前の職場でも何度もDIYは経験してきましたが、それでもまだまだ初心者です。設計して作ってもらうこと以上に、自分で作れる範囲で設計すること、それを実際に自分の手で作ることは、なかなか大変でした。本来の設計では、いくつもの実物のサンプルを眺めて、触って、比較してを繰り返して、最終的に使う材料を決めます。ところがそんなにいくつもサンプルを買って比べる費用も勿体無いので、基本1発で決めています。とにかく手に入りやすいもので、もう買ったら使うしかない。普段の工事監理の立場ではNGを出すような下地処理のない粗い仕上げも、だいぶ大目に見ることにしました。一旦はオープンすることを優先して、気が向いたら徐々に直しながらやっていければと思っています。

実際に作るという仕事の難しさを痛感し、今度からは作る部分はしっかり仕事としてお願いできるように、稼ぎを作りたいです。これも実験からの学びです。

□試行錯誤する日々

完成とは言い難い状態ですが、十一月二五日が「いいにっこう」の日ということで、ひとまずオープンとしました。「食べ歩き」の文字を強調してくれるとテイクアウトで寄ってくれる人が増えるんだなとか、安いメニューを作ると安いものを選ぶ人が多いんだなとか、日々トライアンドエラーしながら楽しんでます。まだまだショップカードを作ったり、周辺案内マップを作ったりと、やりたいことが山のようにあるのですが、一つ一つ楽しく実験しながら作っていこうと思います。

□日光にピクニック文化を

そんなこんなで日々試行錯誤しながら、寄り道しながら、まだまだ色々なことに挑戦していく場所になろうかと思うPICNIKKOfですが、一つ大きな目標を定めるなら、こんな感じかなと思っています。

 日光の暮らしと観光に、ピクニック文化を。

門前町エリアに来る観光客の多くは世界遺産「日光の社寺」が目当てでしょう。有名スポットだけを巡って日帰りで帰ってしまう。そんな人々に、もっと日光で過ごす時間の魅力を知って欲しい。ピクニックといえば、日光へ行こうとなるような、そんな文化を創りたいと思っています。

□お店づくりから暮らしづくりへ

そんなPICNIKKOが始まったばかりで、まだまだやらなければいけないことが山積みですが、その先でやりたいこともまだまだあります。PICNIKKOは日光のあくまでお店の一つとして、経営が落ち着いたら、お店に立つ人は誰かに任せて、自分はまた別のお店づくりに挑戦します。それを繰り返し、日光にお店を作り続けたいと思っています。自分の生活圏にあったらいいなというお店を増やして、地域を豊かにしたい。お店を増やせば、働く人が増えて、仕事がある魅力的な界隈が広がれば、住む人が増えて・・・。自分の豊かな暮らしづくりは、他人の豊かな暮らしづくりになるといいなという願いのもと、これからもお店を創り続けたいと思います。

そんなこんなでまだまだ先の長い挑戦になりますが、気長にお付き合いいただけたら大変嬉しいです。応援よろしくお願いいたします.

PICNIKKO|cafe and picnic rental store
日光市御幸町608-1
Instagram:https://www.instagram.com/picnikko.jp/
facebook:https://www.facebook.com/picnikko.jp/
X:https://twitter.com/picnikko_jp

高橋広野

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