らしさをさがして #日光門前に暮らす
髙橋広野です。
今日は #らしささがし の1本目です。学生時代、大学院では日光門前の町並みを研究していました。ここではそんな研究の根本にある問い“日光らしさってなんだろう?”を、いまいちど振り返りながら掘り下げていければと思います。(あくまで日光を外からみた人の視点のひとつとしてお読み下さい)
■研究の概要
大学院では日光門前の町並みを建築的な視点から研究しました。
概要(梗概)はこちらです↓
【論文梗概】
日光門前における空間と営みからみた町家タイプと町並み
ここでいう「空間」とは、町並みに物理的に現れてくる建物の形や部分のほか、看板やベンチなどの設いによってできる建物の表面の空間を指します。また「営み」とは、そこで営まれる暮らしや生業の種類を指します。
ここでは大きくこの二つの視点から、各建物ごとの特徴を観察し、日光門前の街道沿いにある建物のタイプ、その連続・組み合わせによって現れてくる町並みの特徴を分析しました。
■研究の動機
では、そもそもなんでこんな研究をしたのかというと、(諸々の理由の重なりではありますが、)いまの日光門前のまちに“もったいなさ”を感じたことがひとつの動機だと思います。
でもそんな“もったいなさ”を感じるということは、これから先の伸び代があるということだと思い、逆に将来が楽しみな気がしていました。そんな気持ちでこのまちに眠っている日光らしいものを発掘して磨いていけば、将来的にもっと良いまちになっていけるのではと思ったのが研究の動機でした。
■らしさをさがして
日光門前の町並みは街道の整備とともに大きな転換期を迎えています。良くも悪くも古いものがなくなり、新しいものが続々とできていきます。この先数十年、数百年を担っていく町並みをまさに“いま”つくっている段階なんだと思います。
そんな日光のまちに将来も残していってほしい、伝えていったほしい“日光らしさ”を、研究の振り返りをしながら、いまいちどさがしてみたいと思います。
NPO法人日光門前まちづくりnote部|髙橋広野
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