京都の平熱―哲学者の都市案内
髙橋広野です.本日はこちら.
■京都らしさ、とは。
「京都」と聞くだけで、観光都市のイメージがある。寺、寺院、仏閣、古都、日本、和、町家、祇園…。外に住むものからすれば、京都らしさは明白で想像しやすい。しかし、これは京都を外からみた者の、勝手でかつ、他者から植え付けられたイメージでしかない。都市は常に一言で「らしさ」を表現するには難しい、重層的なレイヤーの集合体であり、そこに面白さがある。それらを抜きに、表層的な「らしさ」だけにスポットが当たるのは、なんとも悲しい。もっと