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短編小説Only

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普段は長編小説を書いていますが、気分転換に短編も書いています。でも、この頻度は気分転換の枠を超えている。 短編小説の数が多くなってきたので、シリーズ化している(別のマガジンに入っ…
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2022年1月の記事一覧

【短編】夢の中の彼

私は、友達といる時に、なぜかその場にいた男性に、包丁で切り付けられた。一瞬見えた男性の顔には、まったく覚えがなかった。 その後、私はすぐに医師の診察を受け、看護師に丁寧に傷の手当てをしてもらった。 傷の手当てをされ終わった私の隣には、見覚えのある彼がいた。 彼は私の様子を見ると、安堵したように微笑んだ。 彼の顔を見て、これは夢なんだと思った。 私には、よく見る夢がある。 迷路のような建物の中にいることが多い。ショッピングモールだったり、大型のホテルだったり、学校だったり。

【短編】noteクリエイターかもしれない元彼女

俺は前々からnoteを時間のある時に見るのが好きだった。 自分には全く文才はなかったので、専ら見るのが専門だ。 そんなある日、俺は一つの短編をnoteで読んだ。 「え?」 俺は、一度読み終えた後、再度内容を読み返してしまった。 内容は、ある男女の日常をつづったよくあるものだった。 だが、その中に書かれている小道具、コーヒーカップとか着ている服とか、そういったものが、とても覚えのある物だった。 「美紗・・?」 俺は、数か月前に別れた彼女である美紗のことを思い返していた。 美