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特殊設定恋愛小説

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「特殊設定」を取り入れた恋愛小説。 少し不思議な恋愛小説をまとめてみました。
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#クリスマス

【随筆】新しいジャンルを作り出したかもしれない話 ♯特殊設定恋愛小説

いつも、私の創作物を読んでくださる方、スキをくださる方、フォロワー様、こんにちは。説那です。 タイトルにある新しいジャンルの名前は、『特殊設定恋愛小説』です。全ては、私とやり取りしてくださっているフォロワー様からの指摘から始まりました。そもそも、『特殊設定』とは何だ?という話からしなくてはなりません。 本を読むことが好きな方々であれば、『特殊設定ミステリー』というジャンルがあることをご存知かもしれません。『特殊設定ミステリー』は、SFやファンタジー、ホラーなどの設定を用い

【短編小説】「お届け物です。」リターンズ

「お届け物です。」 玄関ドアを開けた私の目に飛び込んできたのは、大きな段ボール箱を抱えた宅配便の人の姿だった。 デジャブ。 私は頭を抱えたくなった。 去年も同じ光景が、目の前に繰り広げられた気がする。 「住所、氏名、あっていますか?」 私に向けて、宅配伝票を見せて、相手は問う。 去年と同じ人かどうかは分からない。 私がその場に立ち尽くしていると、相手は訝しげな表情をした後、「あの・・。」と戸惑ったような声をあげた。 その言葉にハッとして、私はその伝票に視線を走らせる。

【短編小説】マフラーが繋ぐ奇跡/有森・古内シリーズその16

クリスマスや年末を前にして、飾り付けられたイルミネーションが、まばゆい光を放っている。 さすが、土曜日。さすが、クリスマスイブ。 この駅前の人の多さは、普段の土日に比べたら、断然多いと思う。 彼女が人混みに酔ったり、誰か怪しげな人に声をかけられなきゃいいけど。駅前で待ち合わせじゃなく、僕が彼女の家まで迎えに行けばよかった。 僕は首元のマフラーに顎を埋めると、大きく息を吐いた。 息はマフラーから漏れて、視界に白く映る。 僕の座っている円形の石のベンチから、冷たさが登ってくる。

【短編小説】「お届け物です。」 ♯アドベントカレンダー ♯聖夜に起こる不思議な話

「お届け物です。」 玄関ドアを開けた私の目に飛び込んできたのは、大きな段ボール箱を抱えた宅配便の人の姿だった。 「住所、氏名、あっていますか?」 私に向けて、宅配伝票を見せて、相手は問う。 その伝票に視線を走らせると、確かに私の住所、氏名が記載されていた。 問題は、ご依頼主のところにも、『同上』と書かれていて、しかも、品名のところには、『肉』と書かれている。 段ボール箱自体は、私がよく使っている通販のものだ。クリスマスが近いせいか、張られている紙テープが赤くて、クリスマス

【短編小説】White Sweater 前編 ♯アドベントカレンダー ♯聖夜に起こる不思議な話

White Sweater 前編冷たい風が肌に突き刺すように感じられる。 今、高校1年生の二学期が終わり、周りの生徒達はこれからやって来るクリスマス、冬休み、お正月等に思いを馳せ、しばらく会うことのできない友達に、しばしの別れを告げる。そんな中、都中優子は一人浮かない顔で川沿いの道を歩いていた。 クリスマスが・・やって来る。 『優ちゃん。25日、パーティーやるけど・・もしよかったら来てね。』 友達の亜美が戸惑いながらも言った言葉。彼女は中学も一緒だったから、一年前のクリス