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九大ローを経て同志社ローに行って思ったこと(主に授業関連)

 お久しぶりです。司法試験まであと1か月ちょいですね。
同志社ロー(以下、今ローとする。なお、今出川に所在することとの洒落も兼ねて僕はそう呼んでいる。)の入学者説明会も再来週にあるとのこともあり、僕も今ローについて思ったことを発信しようと思ってます。

Xの経歴にも書いている通り、僕は九大ロー(以下、今ローとの対比で前ローとする。)の未修を本来3年のところ2回留年して5年費やして卒業しました。
前ローでは、修了生のサポートが、自習室の席の利用と図書室の利用権限くらいしかなく、あまり十分ではないと感じて、もし1回目落ちたら今後学力が伸びなくなると思い、卒業して即どこかのロースクールに行くことにしました。そこで、パンフレットに「全員に何かしらの学費免除与えています!」と書かれていた同志社に魅力を感じて、同志社を選びました(学費免除について後述します)。
Xではいろいろ言ってますけど、前ローにも僕はとても感謝しています。
何より、5年もいさせてくれて、学部時代遊びまくってちっとも勉強してなかった僕を、見放さずにしっかり教育して、司法試験の受験資格を与えてくれました。

今ローに来て感じた、前ローとの違い

課外

まず、課外が充実していた点が、前ローと決定的に違うところだと思いますした。
前ローでは、①支援会による答案練習指導②ADゼミによる答案練習指導
これくらいしかなかったです。しかも僕が卒業してから②がなくなったと聞いてます。支援会は、上級生・修了生が講師となって、司法試験の過去問の添削指導をしてくれるもので、付録としてその先輩の解説レジュメや、普段の勉強で使ってたデータをいただけることがあります(なので僕は令和4年の1位の人の再現答案を持ってます、エッヘン)
前ローのいいところは、授業以外の課題も少ないことから、自分のペースで勉強できることにあると思います。自分だけの時間が多くとれるんですよね。
上限も36単位で必修と司法試験の選択科目入れたらほぼほぼ埋まるので、せいぜい1日3コマくらいしか埋まりません(もちろん例外もあるけど4以上埋まることってあんまない気が)。
前ロー入学した時、家で勉強する派か、ローの自習室で勉強する派かを雑談の一環でアンケートを取ったことがあるんですが、面白いことに、学部が国立大学出身の人は皆家で勉強する派で、私立大学出身の人は皆自習室派と、はっきり分かれたことがありました。僕の代の話なので他はわかりませんけど、国立大学のロー・学部出身者は、自分で勉強できる習慣があって、それを活かせる場所だといい勉強ができるのかな、と思いました。

一方で今ローは、①OB組織寒梅会による課外指導AAゼミ②教授による学習指導③合格者ゼミ(秋学期合格発表後)等、課外が充実してます。しかも、①③ともに基本7科目ごとに担当者がいる上に、授業の復習(基礎)か過去問解説かも分かれているので、自分の苦手意識のある科目の補強や、さらなる強化に活用できます。

AAゼミは、前ローのADゼミに相当するものですが、科目ごとに担当者がきっちり分かれていて、日程もほぼ毎週固定なので、自分のやりたい科目、やりたい部分だけ出席することも可能です。

そして教授自らも課外指導をしてくれるというのも大変にありがたいなと思いました。教授による課外指導は学習指導と呼ぶものですが、過去問の解説をする先生もいたり、授業で説明しきれなかった部分を深く掘り下げるなど、教員の裁量でかなり違います。なので何をしているのかは各先生に聞いた方がいいです。刑法の某先生なんて、個別面談の時間まで設けてくださるので、過労死しないかすごく心配してます・・。

合格者ゼミは、合格発表後しばらくしてから始まります。修習期間との関係であまり回数は多くないです。それでも少ない回数の中で、授業の解説をしたり、過去問を添削指導してくれたりしていただけます。講師の人たち、修習先の住居の確保や事前課題などいろいろバタバタしてる中ボランティアでやってくださるので本当にありがたいです・・。

このように、今ローでは過去問の添削指導の機会はかなり多いです。そしてあらゆる場面で書き方など手取り足取り教えていてだけます。なので、全部に登録して出席を重ねてちゃんと答案を出せば、自然とかなりの量の過去問を回せると思います。
ま、自分がパンクしない程度に抑える必要はあるだろうけど。

授業(入試についてはここで言及)

今ローには、各科目に考査委員経験者がいます。これは大きなメリットだと思います。
また、授業では出題論点に対して答案上どうアプローチをすべきかも言ってくださる先生も多いです。授業でも書き方を教えてくださるんですね。
前ローでは、過去問をそのまま授業の課題にすることがあっても、それについての論点解説にとどまってました(逆に今ローでは過去問を授業の課題にすることはありません)。

今ローでは面白いことに、入試ごとに上限単位数・履修可能科目が変わってきます。したがって、入試の結果次第で取れる授業が変わってきます。
なので便宜上、ここで入試のことについて解説しようと思います。
なお、以下の解説は一般入試受験生が前提です。
法曹コースの人は、法曹コース生向けの入試について別途要項があるのでそちらを見てください。なお、法曹コース生入試もそこそこ落とされるので、一般入試との併願をお勧めいたします。つまりチャンスが多いってことですね。

上3法では、憲法が統治を出すのが特徴といえますね。
僕は統治対策は、日評ベーシックの『憲法I 総論・統治』を読みながら余白に論証風まとめメモを書き込んで対策しました。
これは知識の定着にも役立つと共に短答対策にもなりました。

今年から今ローでは、入試で5~7科目選択することができるようになりました。
入試の合否時代は下4法のうち上位2科目の得点で判定するそうです。
なお、下4法の点数は偏差点処理されるそうです。すごいですね。偏差点処理なんて僕中央大学法学部受験した時くらいしか聞いたことないよ。
そして下4法全部で合格点を取れれば、入学時にその科目の基礎科目(未修1年と一緒に受けるやつ)が免除される
下4法のうち上位2科目の点数と上3法の点数で入試の合格点を達しても、下4法のうち下位2科目の科目合格点がとれなければ、基礎科目を受講しなければならない
ので、7科目全部受験して下4法全部の合格点を採ることを目指してください!それができるとどうなるか?以下のメリットがあります。

 法曹コース生と同等とみなされて、3年(=既習2年)時に履修することが原則とされる演習科目を2年(=既習1年)時秋学期に前倒しで履修できます。
これによりどうなるかと申しますと、基礎科目分履修しなくて済むうえに、
憲法演習II(1単位)行政法演習II(1単位)商法演習II(1単位)民訴法演習II(
2単位)刑訴法演習II(2単位)の7単位が前倒しで履修できます。

すなわち、3年時の授業が減る分、自分の勉強時間を大きく確保できます
在学受験への配慮に特化したカリキュラムですね。
先輩によっては、3年前期は何も入れなかったという人もいたと聞いてます。え、春学期0コマはえぐいって・・。
ちなみに僕は秋学期を少なくする方を選択しました。授業をペースメーカーに、講義を受けながら自分の力を上げたいと思った次第です。
あと単に司法試験終わったら勉強したくないっていうね笑
秋学期は毎週GW状態です。学部4年以来だぜひゃっほー

あ、学費免除について書きますね
なんと一年目もらうことはできませんでした。
パンフレットに全員にあげる書いてたのに!
でもところが、です
2年目はくれました。(1単位につき八千円引になる程度だったが)
くれると思ってなかったのにもらえたのはありがたかった!!
もし1年目もらえなかった人でも、GPA3.5取れたら2年目に僕以上にいいことがあるかもしれません(ΦωΦ)フ

ひとまず、前ローと今ローの環境の違いについて思ったことについて以上とします。
キャレルの環境などについては他に書いてる人もいることもあるので、僕が改めて書く必要あるかなと感じてますが、今後書くかもしれません。



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