高松宮記念 振り返り

3月26日に行われた中京芝1200の高松宮記念のレースを振り返っていきます。全国的に雨が多い週で馬場状態の読みが難しいレースでした。かなりの長文になってしまいましたが、最後に予想の過程やどのようなファクターで印を決めたかを書いていますのでこちらも読んでいただけると嬉しいです。事前の予想記事はこちらから確認できます。

レース結果

推奨馬結果

馬券結果

勝負2倍は無視してください。

レース振り返り

1着 ファストフォース ◎ A +

スタート直後内へ行こうとしたが、隣のアグリのほうがテンが速いのでアグリの後ろについた。コーナーに入るところでは、前から4列目の内から馬4頭分外の場所を走っていた。直線に入っても進路が確保できるまでじっと待つことができた。内に進路が見つかったところでスピードアップして先頭へ。その後、外によれてしまいアグリ、ナムラクレアの進路を妨害しながらの1着でした。

ゴールした瞬間、団野騎手のガッツポーズが出ましたね。斜行があったとは言え、12番人気を1着に持っていくのはすごいです。前走も最後フラフラしていたので狙って進路を妨害したとは思いませんが、映像を観ると斜行で妨害してしまってますね。今回はペースも遅く前に行きたい馬が多かったので、自分の想定よりうしろからの競馬になりましたが、今日の馬場、展開がこの馬に向いていましたね。団野騎手G1初勝利おめでとうございます。さらに、7才牡馬で高松宮記念初勝利でしたね。7才以上は馬券に絡んだことがないというデータ(過去10年)を信頼して嫌った人もいたと思います。ファストフォースありがとう。

2着 ナムラクレア ○ A +

スタート直後、左右に馬が寄ってきてプレッシャーを受けるも前に前進して勝ったファストフォースの後ろにポジションを取った。直線では外に回って加速していった。ファストフォースがよってアグリが進路をふさがれてしまいナムラクレアのほうに来たので多少減速してしまったかもしれない。

道悪も問題なく、実力は上位でした。

3着 トゥラヴェスーラ 無印 A

最内からのスタートでテンスピードはあまり速くないのでやや後方からの競馬になりました。常に荒れている最内を走っていた。直線に入っても、他の馬が内を避けて外に行くところをそのまま突き進み3着でした。

道悪適性めちゃくちゃありますね。ドリームジャーニー産駒はステイゴールドの血が流れているので道悪も適応できるんですね。次走以降覚えておきます。それにしても、直線でも内を走ると腹を括った丹内騎手が素晴らしかった。

4着 ナランフレグ △ A-

後方の内にポジションを取った。内を避けて通る馬が多い中、内から馬2頭分外を走っていた。内が空いていたので最後方ではなく少し前へ出ることができた。直線でもやや荒れている内の方を通り、距離ロスを減らしていた。

わずかに届かず4着でしたが、騎手は道悪適性を理解しての高騎乗でした。

5着 グレナディアガーズ 無印A -

外枠からのスタートだったため、前へ行かず内を目指した。そのため、ポジションは1番後ろからになってしまった。直線に入ると外を回ってきて全体的に距離ロスが大きくある中で上がりは最速の34.9でした。

あと1F長ければ勝ってましたね。それより、フランケル産駒に道悪は厳しいと思い印をつけませんでしたが最後凄い走りで驚きました。

6着 ロータスランド △ B

中団の真ん中あたりでメイケイエールの後ろにポジションを取った。直線に入ると内を目指し、やや荒れたところを通ったがそこまで伸びずでした。

昨年2着で道悪適性もあるが上位の馬たちには少し能力が足りていない印象がありました。

7着 アグリ △ 不利あり B+

スタートから前へ行き最前列へ。内から3頭4頭外にポジションを取って先頭は少し横に広がった。直線に入ると一度抜かれたファストフォースが前へ入ってきて進路をふさがれて馬の頭が完全に上がってしまい失速した。

最前列へ行けたが、内ではなく外にいたので展開的に厳しかった。しかし、完全に抜かれたファストフォースにも追って迫るほど再び加速できていたので、不利がなければ勝ちまでは難しかったものの3着はあったかもしれない。初の中京で不良馬場の経験もできたのはこの馬にとってプラスになると思う。道悪も思ったより適応できていたし、G2に出ていない中の初G1でこの走りは凄かったと思う。これからに期待したい。

9着 キルロード △ B

先頭の1番内にポジションを取った。直線に入ると失速したものの、大きくは崩れず粘っていた。

荒れた内を通って、先頭の馬たちには恩恵が全くなかった。能力もやはり少し足りない感じはある。内の枠を引けたのに、雨の影響で内が有利ではなかったのは残念だった。

12着 メイケイエール △ D

スタートは遅れることなく前の方に行くことができたが、コーナーに入る前辺りで頭が上がったりして暴走気味の場面が見られた。直線ではうまく加速できず、ファストフォースに前へ入られた瞬間スイッチが切れてしまった。

気性面が難しい馬ですね。昨年のセントウルSでは、このコースのレコードタイムを記録しているだけあって強い馬なんだけど、この馬の悪い部分が出てしまった。ベストパフォーマンスをすれば強いが写真集も出版されるほどのアイドルホースなのでこれからも人気するだろう。

15着 トウシンマカオ △ D

スタート直後、前へ行こうとするも外からきたナムラクレアに前へ入られてしまい後退した。直線では外を回すもこの時計がかかる馬場ではスピード自慢のこの馬にとっては厳しかった。

スピードタイプのこの馬にとっては昨日の馬場は厳しかったですね。シルクロードS終了後はこの馬を本命にあげる予定だったのでこの結果には残念だが次走人気薄になれば狙いたい。

16着 ウォーターナビレラ △ D

スタート直後、前へ目指して前から3列目の内にポジションを取った。直線でも荒れた内を通ったが全く伸びず。

不良馬場は厳しかったのかもしれない。一時期は1400でナムラクレアに勝利して桜花賞では2着と先着してライバルのような関係だったが、夏以降全く活躍できていない。

まとめ

1200戦は内枠が有利ではあるが、雨の影響でそのアドバンテージは失われて、結果的には、やや外のほうが走りやすかったようです。昨年よりレースのレベルは高く、強いスプリンターが集結しました。ドバイでトップジョッキーがいない中でも、それぞれの騎手が馬の特性を理解してポジションや進路を取ってレース映像を何度も観ても新しい発見がありました。

馬体重をみても体重を絞ってきた馬が多く、高松宮記念を目指して調整してきた馬が多かった。しかし、スピード勝負が得意な馬にとってはこの馬場は可哀想でした。

馬券に絡んだ3頭は凄い気迫でこのレースにかける思いがとても伝わりました。ファストフォースは前走で中京巧者の走りを見せてくれて、7才にしてようやくG1を取ることができて感動しました。改めてファストフォースの戦歴を見てみると、CBC賞でピクシーナイトに勝利、セントウルSをレコード勝利したメイケイエールには2着で負け、前走のシルクロードSではナムラクレアに僅差で負けという戦歴が目立ちました。ピクシーナイトは香港の落馬事故で1年3ヶ月ぶりのレースでしたがトップスプリンターだと思っています。この3頭に善戦しているにも関わらず今回12番人気だったのはびっくりですよね。7才になっても人気の若い馬たちを倒してG1制覇は凄いですね。

団野騎手はデビュー5年目で初G1を取ることができたのでこれからの活躍に期待したいです。おめでとうございます🎊

予想までの過程

枠順発表後にはファストフォース、ナムラクレアを本命にあげたかったが、外枠のため条件が厳しく、昨年度の実績からロータスランド、ナランフレグあたりを本命にしようと考えていました。

レースを予想する上でやはり内か外どちらが有利かを見極めるのが大事だと思っています。土曜日の時点では、内外フラットだと判断していたのでどちらに向くかわかりませんでした。時計がかかるので後ろすぎると追いつかないのである程度前へ行ける馬で勝負したいと考えました。この時点で8枠は厳しいけど7枠あたりまでならチャンスあるかもと思ってました。

今回のレースで、能力上位は人気の通りメイケイエール(内枠)、ナムラクレア(外枠)の2頭です。メイケイエールは、海外帰りもあって本命にはあげにくいものの、1発があるので馬単1着固定にしました。ナムラクレアは、前走1着で今回斤量も減るので、文句なしで軸に最適だと判断しました。次に、ある程度先行しそうで、前残りでの勝利を期待した2頭を選びました。1頭目は、キルロード(内枠)です。2頭目は、ファストフォース(外枠)です。どちらも不良馬場を経験していて人気ないけど中京は走るのは知っていたので面白いと思っていました。予想をしたのは日曜日の朝で、印と馬券の買い方を選ぶまでに3時間以上かかりました。そこから予想の記事を書いていたので、今回は予想記事に細かい見解をかけずでした。雨が降り続ける中京のレースを朝の時点では内か外のどちらが有利か判断できず、あのような馬券の買い方になりました。

予想方法

とにかくレース映像を観て能力比較を行います。不利があれば、その馬でベストパフォーマンスのレースもチェックします。枠が決まったら同じような枠で戦ったレースの映像も確認してその馬が今回のレースで力を発揮できそうかチェックします。レースも何度か確認しながらトラックバイアスなども調べているので、私が勝負できるレースは少なく、1週間に1レースのみが多いです。

重賞レースをメインで予想している理由は、1週間前に出走する馬が大体わかるので、早めに映像チェックができるからです。あとは、全てのレースの中から勝負したいレースを選定するのは自分には難しいので、盛り上がる重賞に時間をかけて予想します。複数の重賞がある場合、1番人気になりそうな馬が負けそうなレースを探します。

そこからはレースの映像をたくさん観て注目馬をあげていき、枠順が出てから印を考えます。そして、土曜日の馬場状態を確認するために芝のレースを全てチェックしてどこら辺を通った馬が勝っているか、人気薄で馬券に絡んだ馬にも注目してチェックします。
日曜日も芝のレースでトラックバイアスをチェックしています。

印は絶対変えないが馬体重を観てから馬券の購入をします。パドックや返し馬は用事があって観れないことが多いのでファクターに含めていません。パドックや馬体重から印を消して失敗したことはたくさんあるので、見る目もありません。

推奨馬の選び方ですが、能力が高い馬を見つけるのと、レース映像を確認して、レベルが高いレースを探します。能力や実績だけだと大抵人気のある馬に辿り着いてしまうので厳しいレースを戦ってきた馬も同時に探していきます。高松宮記念では、オーシャンS、阪急杯、シルクロードS、京都牝馬Sからの馬が多くレースの種類が少なく、高いレベルのレースを見つけるのは難しくありませんでした。この中で私が1番レベルが高いと選んだレースはどれだと思いますか?重い印を打っている3頭をみていたらわかると思います。そう、シルクロードSです。しかも、シルクロードSは高松宮記念と同じコースなのでそのまま能力を発揮しやすかったです。レースレベルはメンバーを見れば大抵わかります。実績がある馬、頭数が多ければ自然とレースのレベルは高くなります。レースレベルですが、種類が多いとうまくいかなかったり、イマイチパッとしなかったりということも多いです。それでも、高いレースレベルの馬を選んで予想した時は本命が馬券に絡んでいる良い予想ができていると手応えがあります。

高いレースレベルから本命を選び馬券もゲットした例を挙げます。1番最初に結果を出せたのは昨年のホープフルSです。ホープフルSでは、東スポ杯を高いレースレベルに設定して、そこに出走したハーツコンチェルトとドゥラエレーデのダブル本命で、ドゥラエレーデの単勝をゲットできました。続いて、今年の中山記念です。この時、高いレベルのレースを昨年の宝塚記念に設定しました。タイトルホルダーが勝ったレースで、メンバーも強力でペースもハイペースでした。そこでは負けてしまったが、良い走りをしていたヒシイグアスを推奨して単勝をゲットできました。もちろん、毎回人気薄の馬券を的中できることはありません。しかし、これが穴馬を見つけるヒントになると思っていて、これからこの精度を上げていきたいと思っています。

展開や馬場状態によっては誰もが勝つと思っていた馬も負けることがあるのが競馬の面白いところです。騎手の能力や精度が高い展開予想をファクターに入れると穴馬券を取ることができなくなると思っているので、レースが始まったら全て馬と騎手に任せるしかありません。予想が外れて騎手や馬のせいにしていては予想の精度は上がらないと思っています。データも大事ですが、やはり過去のレース映像には見えにくいヒントがたくさん隠れているので、これからも記事を書き続けてそのヒントを多く見つけられるようにしていきたいです。

最後まで読んでいただきありがとうございます♪今回の高松宮記念の予想記事は的中したのもあったのかかなり多くの人に読んでもらえて嬉しいです。少しでも参考になったら良いなぁ。以上、飛行機の中で時間があったのでたっぷり書かせてもらいました。

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