【レース回顧】ノーブルロジャー、スムーズな展開ではないにも関わらず持久戦で勝利！春のクラシック候補に名乗り

2024年 1月 8日(月) 1回京都3日目 晴 良 15:35 発走
１１Ｒ 第58回日刊スポーツ賞シンザン記念
３歳・オープン・Ｇ３(馬齢)(国際)(特指) 18頭立 芝 1600m・外 (A)

タイム  補正タイム
1.34.5 　  91

ラップタイム
12.2-10.7-11.4-12.1-12.0-12.0-12.2-11.9
2F目が10.7と早めでした。

コーナー位置取り
３角 : (*8,18)15(6,13)(1,7,11,16)(10,5,17)(3,4,12)9(2,14)
４角 : (*8,18)15(6,13,16)(1,7,11,5,17)10(3,4,12)(2,9,14)

レース結果

１着　ノーブルロジャー

ノーブルロジャーは、スタートはまずまずで、中団やや後ろの位置からレースを開始しました。第3コーナーに入る直前、外にいた馬と接触したように見えましたが、特に問題なく走り続けました。その後、徐々に外へポジションを取って加速していきました。やや強引に外にポジションを取ろうとしていたので、川田騎手が直線で外を走らせたい意図が感じられました。直線では、内に進路を取る馬が多い中、外を走り続けて快勝しました。新馬戦とは異なり、スピード勝負というよりは持久力勝負のレースになりましたが、連勝できたのは大きな収穫です。

２着　エコロブルーム

エコロブルームは、パドック◎で元気な様子を見せていました。スタートから積極的に前に出て、前の２列目の真ん中のポジションを取りました。直線に入ると、前のフェリーノが内のメイショウサチダケにタックルして前に空きができたため、最後まで走り切ることができました。先行力がありますが、スピード勝負の展開になると、少し劣る可能性があります。

３着　ウォーターリヒト

ウォーターリヒトは、距離短縮を狙ってこのレースに出走しました。そのため、前回の2000mのレースでは先行しましたが、今回は最後方から競馬をすることになりました。直線に入ると、外にポジションを取り、馬場の良いところを走り上がり、メンバー最速の上がりを記録しました。しかし、内に少しもたれながら走っていたため、まっすぐ走れていたら2着も狙えたかもしれません。

４着　ラーンザロープス

ラーンザロープスは、スタートを決めてハナを奪いに行くと思われましたが、ゼルトザームがやや強引にハナを取りに行き、後ろに控えました。このため、2F目が速くなり、ハイペースのレースとなりました。その後は、内をロスなく走り、タックル事件に巻き込まれそうになりましたが、全体を通してスムーズに走り切ることができました。

５着　ショーマンフリート

ショーマンフリートは、外枠からのスタートで、終始外を回される展開となりました。直線では馬場の真ん中を走りましたが、前走のようなキレは見られませんでした。距離はマイル以下が適しているように感じます。次走は内枠なら狙いたいです。プラス体重が響いた可能性もあります。

10着　タイキヴァンクール

タイキヴァンクールは最終直線で前の馬に進路をふさがれて急な進路変更による失速がありました。次走に期待したいです。

11着　バレルターン

バレルターンは、過去のレースで課題となっていた力まず走ることを克服することができませんでした。コーナーに入る前から力んでいて、直線に入る前から手応えがなさそうでした。力まず走ることができていれば、勝った馬の後ろにつけて勝負ができたかもしれません。多頭数では厳しいでしょう。

１３着　ナイトスラッガー

ナイトスラッガーは、馬群に加わるところからモタモタしてしまい、中途半端な競馬となりました。粗削りな走りの馬ですが、今回は騎手が日本の馬場や競馬に慣れていないこともあり、度外視してよいでしょう。

次走注目馬

ノーブルロジャー

不利あり

メイショウサチダケ
タイキヴァンクール

まとめ

シンザン記念を勝ったノーブルロジャーは、展開が不利でも最後まで力強く走り切りました。新馬戦はスピード勝負でしたが、今回は持久戦で勝利したことは高く評価できます。春のクラシックが楽しみな1頭が現れました。Palace Malice産駒は、日本でも好調な成績を残しています。来年度から日本に入ってくるので、さらに活躍馬が増えそうです。また、上位に入った馬は、スムーズに競馬ができた馬が多かった印象です。3着に入った大穴馬は、距離短縮と展開の有利が重なり、末脚が爆発しました。王道の2000mから距離短縮は、今後のレース展開を予想する上で重要なポイントです。それでは、3連休競馬お疲れさまでした。