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高知旅行記①四国飯はどこも旨い、という経験則

 お世話になります。旅をするコウタペンギンです。まだ勝手はつかめていませんが、2023年のGWに初めて高知県に降り立ったのでその時の記録をあれこれ書いていきます。目次はこちら

1)はじめに、今までの簡単な四国振り返り

 四国の思い出。最初に来た四国は香川県で、まだ10代の頃。あまりお金も無かったので、ひたすらうどん屋を巡り、生粋の蕎麦派が「うどんもイケるね!」と目覚めた旅でした。栗林公園、静かで広くて気に入りました。
 次は徳島。「マチアソビ」なるアニメイベントが切っ掛けで訪れ、「阿波尾鶏(あわおどり)」とかいうコテコテな鶏の料理がとにかく美味しかった記憶が強いです。街中に掛けられた橋の下をくぐる遊覧船が楽しかったなあ。
 そして松山。道後温泉の「街中・都会なのに、アーケード街を浴衣で練り歩く文化がある」ことに感動し、また地元の漁師飯である、鯛の刺身を使った「日向めし」という料理に驚き、ポンジュースの飲み比べを楽しみ……そんな風流な旅でした。
 三県とも食事の美味しかった記憶ばかりが残り、そりゃ当然高知県も旨いに決まっている!という期待を持ち今回の旅に至ったのでした。もちろん、その期待は期待以上の成果を私に返してくれたのです!

2)意外と遠いぞ!高知龍馬空港→高知市街

 地方空港便特有の「羽田空港1Fまで下りて連絡バス乗車→歩いて飛行機へ」のパターンを経て、高知県は「高知龍馬空港」に到着、現地は雨。
 空港から慌ててバスに飛び乗ってしまったのはちょっと失敗。高知市の中心部までの連絡バスは高速道路を経由するなかなかの長距離路線で、天気の悪さもあり幸先の悪いものを感じていましたが、

「ごめん」行き路面電車。ネタ画像に使えそう

 路面電車は旅のロマン!行先のネタっぽさもあり、一気に楽しくなって参りました。この頃は流行り病の影響が少し薄れ、日本中で旅行機運が高まってきた頃でしたが、天気の影響もあってか観光地に人が溢れるという事もなく、ゆるりとした道中でしたねー。
 高知市街は、路面電車+バスの乗り放題きっぷもあり、観光地として整備されている印象。高知駅から桂浜のだいぶ手前まで伸びるタテの路線と、そこと中心街でクロスするヨコの路線があり、市内の主要な観光地はだいたい行けるようになっていました。
 街で一番高い建物が高知城だったりするので、ゆっくりとした雰囲気が統一されて感じましたね。都市部観光ならこれくらいの規模の街が好きです。

3)特異点的に混む観光スポットってたまにあるよね

 高知城も割合メジャーな観光地かと思ってましたが、ちょっとした山城なこともあってか人出はちらほら。でもかつての城の内装を生で見られたり、天守閣から高知市内を一望出来たりと、晴れてたらかなり良いスポットなんじゃないでしょうか。このまま快適に昼めしも行けるぜ!と期待しましたが、

さすがにそうは問屋が卸さない、高知市の一大観光スポット

 周りのまばらな人影がウソのように高知市内「ひろめ市場」は大混雑していたのでした……一人旅でも座る所を見つけるのが大変なほど。「飲み物頼めば他の店の食べ物持ち込んで良いよ」システムの喫茶店を見つけ、ようやく昼食にありつけたのです。
 この形式は外国人観光客には分かりづらく、ちょうどクルーズ船で市場を訪れていたEnglish onlyな隣席の老夫婦は大混乱。足りないコミュ力・英語力を絞り出して店の仕組みを説明し、夫婦と喫茶店のおっちゃんに感謝される……なんて旅らしい一幕もありましたねー。旅の間のコミュ力補正が普段も発揮されたらいいのに!

4)桂浜の龍馬とセクシービースト

 高知市といえば、桂浜にある坂本龍馬像がよく写真に取り上げられますよね。初の高知なので、バス路線でそこそこ距離があっても定番どころは押さえておこうと思いましたが……

なんか変な幕が掛かってる

 謎の白い幕(屋上に行くのにチップがいるやつ)と、正面に並ぶ大量の旅行者(なぜかみんな一人ではない)に気おされ、龍馬どんとの対面写真は「水曜どうでしょう」のアングルで妥協することとなりました。でもどうでしょう藩士(ファン)的にはこっちが正解のやつ。
 ちなみに桂浜にはやたら濃いTwitterで御馴染みの「桂浜水族館」というスポットも存在します。水族館好きとしてはここは是非押さえておかねばなるまい。

この溢れ出るB級スポット感

 ……なんかこうネタ水族館として消費されがちで、従業員たちもそれを望んでいる節はありますが、エサやり体験などのアクティビティが充実しているし、「この魚を調理するとどんな味がするのか」という斬新な魚介展示や、クジラ等の骨を触れるスポットがあったりと、桂浜水族館特有の空気は存分に感じられたと思います。閉館間際だとアクティビティが軒並み終わっていたので、行くなら日中がおすすめです!

5)本日のMVP:高知の海の幸・川の幸

 本日の宿は事前予約していた「ツーリストイン高知」。大浴場があるのがうれしい。夕食は街歩きを兼ねて市内をさまよい、よくやる方式=直感で、店構えを見て美味しそうな・一人でも入れる店に突撃する で探すことに。そして今回の夕食セレクションは……大当たり!!!

このお通しの時点で勝利を確信し、
お腹具合にあわせて半ライスを出してくれる優しさに感謝し、
初めて聞く「どろめ」の天ぷらで脳天が吹き飛んだ!

 ひろめ市場近く、ちょっと分かりづらい所にあった「小料理 曽我部」さん。親子で営まれている小さなお店で、カウンターがあってふらりと訪れた一人客にも優しい、素敵な場所でした。
 高知の海の幸・川の幸を生かした関東では食べられない地の料理を沢山味わえ、個人的に三枚目の「どろめ(=イワシの稚魚)」を使った天ぷらが最高!
 カリっとした衣に歯を立てると中からじわっとエキスが染み出し、抹茶塩との相性が抜群の料理でした。お陰様でこれ以降の道中、どろめを見つけると脊髄反射で注文してしまう程、お気に入りになってしまいました。
 旅を通じて、驚き補正もあってかココのどろめが一番美味しかったなー。店主さん親子の土佐弁も心地良い、実に居心地の良いお店でした。高知市内のアーケード街付近にあって行きやすいので、近くに寄られた際は是非行ってみてくださいね。

 明日はねんがんの四万十川へ!

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