高知・愛媛・徳島旅行記 ひとつの決断、宇和島闘牛、そして本州へ!
昨日、充実のカヌー体験をした時からの続きとなります。目次はこちら。
1.戻れば1つ、進めば2つ?
たっぷりとカヌーを楽しみ、コテージ(防火倉庫)でゆっくり荷物整理をしている時、それは発覚しました……メガネが無い。
おそらく、今朝 カヌー用に使い捨てコンタクトレンズをつけた辺りで、宿のどこかに置いてきてしまったのでしょう。通常ならば戻ってメガネを探して回収して……をする場面ですが、ここは電車が1日4本程度のローカル路線。もし回収に戻り 再度引き返して……を行うと、貴重な旅の丸一日をほぼ消費してしまうことになります。その「時間」と、「そこまで思い入れの無いメガネと関連出費」、果たしてどちらが大切か。
……答えは決まりました。前進です!
江川崎駅から東に戻るのではなく、西へ進む。残りのレンズがある間に、コンタクトを追加購入して旅を続行する!それが私の決断でした。その結果ある程度出費は増えることになったわけですが、その決意が、私の旅にさらなる彩りを与えてくれる幸運をもたらしてくれたのでした。
2.高知脱出、愛媛県宇和島市へ
いちど決意してしまえば、後はもう前に進むだけです。JR予土線始発で終点の愛媛県宇和島市へ向かいます。宇和島市といえば鯛めし、以前松山市で食べた鯛めしの卵黄だし汁漬け(日向めし)は大変美味しかったので、その再来にも期待が持てます。
まずは早朝から開いている喫茶店で朝食を摂りつつ、情報収集をしましょう。……すると、何という偶然か。たまたまこの日は年に数回しか開催されない「宇和島闘牛」の開催日だったのです!
闘牛の開催はお昼からなので、まずは駅近くのメガネ屋さんを数店舗巡ります。が……どこもかしこも使い捨てコンタクトレンズの取り扱い、ナシ!なんの成果も得られないまま、鯛めしランチを味わった後 闘牛場に向かうのでした。
3.大迫力、宇和島闘牛
宇和島闘牛の会場は駅から少し離れた山の上にあり、市の一大イベントとあって会場は大盛況。街中では見かけることのなかった人、人、人の山……入場待ちを経てようやく闘牛会場へ入ることができました。
闘牛は相撲のように土俵で勝敗を決めるのではなく、体をぶつけあった牛の一方が「こいつには勝てない」と判断して逃げ出すと勝負あり、と判断する競技です。そのため、勝負の際はすぐ近くにオーナーが控えて激励したりするので、見た目はまるでポケモンバトル(笑)!勝利したオーナーの喜びようも凄まじいものなので、屈強な牛の様子とあわせ、非常にエンタメ感の強い催しでしたね。
競技が終わると、出場選手たちを間近で眺め、牛を触ったり、写真撮影ができる時間が設けられます。生まれた場所や品種が違うためか、手触りもそれぞれの闘牛ごとに違っていて、でも全員がものすごい筋肉質!牛の糞尿があるため苦手な人には厳しいかもしれませんが、特に問題ない方であれば是非直接牛の近くへ行ってみることをお勧めします。試合後の牛さん達はみな穏やかなので、試合時との違いにギャップ萌えすること間違いないですよ。
4.眼鏡ゲット!宇和島の夜とポンジュースカクテル
闘牛を楽しんだ後は、改めてコンタクトレンズを探す旅へ。……が、結局使い捨てコンタクトをすぐに入手できる店はなく、その場でメガネを作って何とかしてもらうことに。事情を汲み、短時間で対応をしてくれたメガネの田中 フジグラン宇和島店の方に改めて感謝!
無事眼鏡を確保できたので、その日は宇和島でゆっくり一泊することに。お遍路さん向けの飲み屋で、宇和島名物?の「六宝汁」が大変美味でした。
でも今回の一番の驚きはポンジュースを使ったカクテルの「愛」!愛媛といえばポンジュースですから、これもまさにご当地ものメニューということになりますね。リキュールと合わさったみかんの甘味が疲れた体に染み入るような、たいへん美味しいカクテルでしたね。
5.四国大横断①!道後温泉へ。
一週間近く四国に滞在し、そろそろ人里が恋しくなってきました。とはいえあと休みは数日残っています……せっかく眼鏡を手に入れて行動時間も長くなったので、あと一つくらい楽しいことをしたい! というわけで、まずはお気に入りの温泉地、道後温泉へ特急で向かうことに。
道後温泉は松山市内の路面電車で向かえる、イメージよりもずっと都会な場所にある温泉街です。でも街中のアーケード街ではみんなが浴衣を着ていたりして、その雰囲気が個人的にとても好きな場所です。そして道後温泉といえばやはり道後温泉本館!さっそくその風情あるレトロな建物を味わい、温泉も味わいましょう。
※実は私が行った期間は、道後温泉の耐震補強工事などをしていたようです。2024年7月現在、工事は終了しているので、えらく記録完了までに時間が掛かってしまいましたね……
意気消沈状態で、思いついた選択肢は「四国脱出」。今まで飛行機・バス・特急・路面電車に乗ってきたので、今度は船に乗ろう!と思い立ち、徳島から船に乗り 本州へ向かうこととしました。
6.四国大横断②!徳島ラーメン!
徳島に無事到着すると、その日は徳島で有名なアニメイベント「マチアソビ」の前日だったようです。またしても人が多い!とはいえフェリーの出航までは時間があるので、有名な徳島ラーメンを味わうことにしました。
濃厚なスープの味わいがラーメンとしても雑炊用スープとしても優れていて、これからの徳島港への道のりにピッタリなエネルギー補給になりました。……そう、徳島駅前から徳島港への距離は5キロ近く離れていて、夜8時以降はバス路線も終わってしまっているのです。
7.四国大横断③!和歌山へ。
深夜便を迎える夜の徳島港は人もまばらで、深夜バスの待合室に近い空気感がありました。
フェリーが出航すると、揺れと疲れ(徳島港へ深夜の散歩 約二時間)の影響で、あっという間にブラックアウト。次に気が付いたときには、フェリーが和歌山港へ到着した後でした。一瞬で意識が「飛んだ」のは久々の体験でしたね……限界が近いのか? 次回に続きます。
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