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<人間関係>私を嫌いじゃない人は1億人いる。世界には78億人いる。

どんなにぼかしても、登場人物が誰か、私の身近な人たちにはわかってしまうと思いますが、あえて思い出話と、そこから学んだ今をお話しします。

ある全国大会を地方の町に誘致するため動いていたときのこと。
あるとき、地元の一人の女性から山の中のNPO事務所に呼び出されました。
誘致についての説明が聞きたいということだったので、そのつもりででかけたところ、その場には彼女と数名の地元の女性、そして私と一緒にイベントの事務局を担当している役場の職員(男性)が。

そこで、私は質問どころか、罵声を浴びせられ、自分の私利私欲のためにこの町を利用している、と言われました。
同席した女性たちは、驚いた様子でほとんど発言しませんでした。
あとから聞いたところでは、詳しい説明を聞く、ということで集められたようでした。

その時に、どんな対応をしたのかはっきり覚えていませんが、ここで喧嘩をして誘致を放り出すことはしない、とそれなりの対応をしたと思います。
誤解があるようなので、不安なことがあればなんでも質問してくださいね、と席を離れました。

駐車場に向かって歩いていると、その女性が追いかけてきて、「あなたの支部で予定している料理教室の講師を断ります。」と言います。
当日までに1週間か10日くらいのことでした。
私としては、私の仲間に地元の人たちを引き合わせるという気持ちでお願いしていました。

え、どうしてですか?と尋ねると
「あなたが嫌いだから」とのお返事。

私を嫌いな人も沢山いるでしょうけど、人生で面と向かって嫌いと言われたのは、後にも先にもこの時だけです。
陰口はいっぱい言われているでしょうけど。

料理教室に関わっていた支部の仲間に正直に話しました。
「私が嫌われちゃったので、講師に来ていただけなくなった、ごめんね」と。
私なりに、大人の対応で、自分の責任として話したのですが、
「え、それだけの理由で引き受けたことを間近になって断るのですか??」と驚き
そのときの様子を想像して涙ぐんだ仲間たちに労られ、「かまいません、中止しましょう。
そんな人に教えてもらったお料理が美味しいはずないです。」と慰めてもらいました。

そして、こんな間際なのに自身のお店をお休みにしてまでピンチヒッターを引き受けてくれた仲間にも支えられて乗り切ったので、
その時のことは、大して心の傷にもならず、まあいろんな人がいるよね、で終わっています。

その後、イベントは成功し、地元の方々からも感謝の言葉をいただいていますが、ある時地元の方から、彼女が反省して謝りたがっている、と面会を取り持つ提案をしてもらったことがありますが、「お会いしたくないです」と即答しました。

そもそも、反省して素直に謝るような人ではないと思いますので、仲介者が双方を説得して円満におさめようと思っていると思うのですが、私はこの件を、関係者以外には話していませんし、円満解決しなくても大丈夫なのです。

私が周囲に言わなかった理由は、そんなひどいことを言われたなんて、やっぱり情けないので、言いたく無いというのが正直なところです。
いじめに遭っている子供が親に言えない気持ちわかります。

日本には1億人も人がいます。わざわざそんな難しい人と我慢して付き合う必要はありません。
以前は仕事なら仕方ないと思っていましたが、今は個人事業主ですから、仕事だって気持ちよく付き合えるお客さんを選んでいいんだと思っています。

「あなたが嫌い」なんて言われたら、世の中の多くの人に嫌われたような気持ちになりそうですが、1億人の日本人で、私を知っている人なんてそもそもほんの僅かですし、嫌いな人はその中でも、また僅かな数でしょう。大半の1億人は私のことなんてどうでもいいのです。

ひどいことを言われたときは、自分だから、自分だけが言われていると思わない方がいいです。

本当に人間ができている、心豊かな人は、他者を傷つけるような言葉は使いません。
そんな場面の当事者になった時は、相手の個人的な不満や嫉妬、イライラをぶつけられていると理解し、攻撃ビームを受けないよう、バリアを作ってその場をやり過ごし、言葉を反芻しないことです。

虐待やいじめを受けている子供たちにも、一緒に居る人を選ぶ自由や方法があることを、知らせてあげたいです。

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