<読書記録>やさしいかおりのする秋に
田淵由美子さんの漫画が大好きでよく読んでいましたが
キンモクセイをテーマにしたこの物語を、
キンモクセイが香り始める頃に、よく思い出していました。
主人公の女子高生が古書店でみつけた1冊の童話に心惹かれて
作者にお手紙を書きます。
作者からのお返事は、お茶会への招待
「庭のキンモクセイが満開です」と。
田淵由美子さんらしい、優しくせつない結末が待っているのですが
空気が冷たくなってきた頃に漂うキンモクセイの香り。
呼ばれるように毎年懐かしく思い出していました。
今年は、花が遅かったので、バタバタしているうちに
終わったのかな?なんて思っていました。
母屋の立派なキンモクセイは庭師さんが入って見事に選定され
我が家の無農薬、ほったらかしの2本のキンモクセイもやっと
咲き始めました。温暖化の影響か今年は本当に遅かったです。
選挙やお金にしか目を向けない人生終盤の老政治家たち
これからを生きる、温暖化への怒りを滾らせる若者たち
キンモクセイは遅い秋を静かに眺めているようです。
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