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わたしの元型

去年の暮れ頃、
生きていく上での大きな転機となったのが
the birthdayのチバユウスケさんの死でした。

高校時代からずっと聴いていたその歌声。
もう生で聴けなくなってしまったこと。
いつでも当たり前に側にあって
いつでもLIVEやフェスに行けると思っていた。
それは決して当たり前のことではありませんでした。

この数年間
自分は何をしていたんだろう。
やりたいことから目を逸らし、
面倒くさがって、
言い訳して、
忙しいふりをして
逃げまくっていたことに気づきました。
楽だったから。

そんなこんなしていたら
いつの間にかチバくんがこの世からいなくなってしまって
もう彼の生の歌声は聴くことができなくなってしまいました。一生。

だいぶ泣いて悔やみました。
今でも曲を聴くと泣けてくる。

もう、
何か言い訳してやりたいことから逃げるの
本当に辞めようとおもって決めたことのひとつ。
とりあえず
後悔しないように行きたいLIVEは行っておこう
ということ。

そもそもLIVEが大好きで
以前はthe birthdayとかベンジーの激しめLIVEに1人で参戦してたことを思い出しました。

そうだった、
私は音楽が大好きなんだなぁ。
ロックが大好き!
そんな自分のために
時間とお金を使ってみよう。
夫と子どもたちに協力してもらおう。
本当は行きたかったの我慢してたよね。

そんな気づきもあり、
今年に入ってからいくつかのライブに
早速行ってきました。

偶然お声がかかって
すごくいい席で聴くことができた
ブルーノマーズ!
楽しすぎて東京ドームにいる人みんなハッピーだったと思う。
幸せな時間でした。

行ってみたかったcotton clubで
美味しいお酒を飲みながら浸った
ベンジーのアコースティックLIVE
大人な時間でした。
ベンジーかっこよかった。。

そして
AJICOの「AJICOの元型」ツアー
日比谷野音でのLIVE!
思い出すだけで涙がこぼれそう。
擦り切れるくらい聴いた
解散LIVEのCDと
ブランキーの曲たち。
いろんな思いが溢れ出して
一緒に来ていた友人とボロ泣きでした。

初めて聴いてドキドキワクワクした
あのギターの音色と歌声。
いつでも17歳の私に還れる。
ポータブルのCDプレイヤーで
寝る前に聴いていた。
冬で、寒くて
ちょっとした事故で怪我したのを
言い訳に学校サボって
音楽を聴きながら散歩していた。
大好きな古着屋に行って
可愛いセーターを買ったり。
(そのセーターは今でも大切に着ている。)
あの楽しかった一瞬一瞬を鮮明に思い出させてくれる音楽。
17歳の冬、2月が私にとってのロックンロールのはじまりでした。

わたしの元型に還れた。
いつだって還れることに気づけた。

そんな約4ヶ月間でした。
チバくんが
私にとってのロックと音楽の存在を
呼び起こしてくれた。
後悔しないなんて無理だけど
少なくとも今からは。
私らしく自分の人生を生きていく。
自分のためだけに!

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