『ヘンテコノミクス』 -面白すぎて本当は人に教えたくない本シリーズ-
本を読んでいるときに、人は誰しも
『この本はとてもすごいことを書いているぞ!他の人に知られたくない』
と思っている本があると思います。
もちろん私にもあります、良い本すぎて人に教えたくない本。
それがこちら、『ヘンテコノミクス』です。
以下内容をamazonより引用。
人は、なぜそれを買うのか。
安いから? 質がいいから?
否。そんなまっとうな理由だけで、人は行動しない。
そこには、より人間的で、深い原理が横たわっている。
この本には、その原理が描かれている。
漫画という娯楽の形を借りながら。
常々『難しいことを簡単に伝えることが大事』と思っているのですが、そういう意味でこちらの本は行動経済学という一見とっつきにくそうな話題を、漫画という日本人が一番馴染みのあるコンテンツでわかりやすく紹介してくれるので、本当に素晴らしいです。
全話面白いのですが、特に面白かった回をざっとご紹介します。
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第7話「 」の巻 - 代表性ヒューリスティック
読んでいてはっとしまっした。本当に私たちはイメージに囚われているなと。
余談ですが、以前「新まつもと物語」というサイトで開催された動画コンテストで、こちらの話からインスピレーションを得て動画を作って応募しました。
友人に見せたら結構評判良かったので『こりゃいけるか...!?』と思っていたのですが(大賞は賞金20万円でした)、結果は橋にも棒にも引っかからずでした。選考基準を聞かせてほしい。悔しい。
ちなみに今年もあるらしいですね。。。
第9話 「占い師のアドバイス」の巻 - 新近効果
ついついネガティブなことを言ってしまう人には必読ではないでしょうか。言い方をちょっと変えるだけでこんな効果があるのかと。
IKEA行くと、最後に食堂があって、そこで50円でアイスが食べられるのはこの効果を狙っているのだと思います。
第10話 「れんが亭の新メニュー」の巻 - 極端回避性
例えばランチに行った時に
A定食:500円
B定食:800円
の場合、どちらの定食を選びますか???
ーーー
それでは別の日に、
A定食:500円
B定食:800円
C定食:1500円
とあった時に、あなたならどのメニューを選びますか?という話です。
私は間違いなく最初の方は・・・を選び、2個目の方は×××の方を選びます。。。
第18話 「お年玉クライシス」の巻 - 損失回避の法則
目先の損を嫌う心理です。これは結構わかるなと思いながら読んでいました。よく考えればどっちが得かはわかるはずなのに、どうしても損をしないほうを選んでしまう心理というのは本当に不思議だなと思います。
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といったところです。
他にも全て面白い話なので、よければ読んでみてください。
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おまけ
この本は
原作:佐藤雅彦 + 管俊一
画:高橋秀明
なのですが、佐藤雅彦さん、『あれ最近どこかで名前見たな?』と思っていたのですが分かりました。最近1歳半の娘とよく見ているピタゴラスイッチです。
ピタゴラスイッチ、毎回すごいなーと思いながら見ているのでクレジットまでよく見ちゃってるのですが、まさかヘンテコノミクスとピタゴラスイッチの作者が同じ方だとは。尊敬します。
ピタゴラスイッチといえば、ビーだま・ビーすけはめちゃめちゃすごい + 感動するので、こちらもぜひ見て見てください。
読んでいただきありがとうございます。