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『他者の靴を履く』を読んで思い出した311後のBRAHMAN

『他者の靴を履く アナーキック・エンパシーのすすめ』を読みました。


この本の第9章、『人間を人間化せよ』にこのような記載があります。

アナキズムには「あり得ないほど」助け合うというキャッチーな枕詞が必要なのかもしれない。
アナーキーな欲望に基づく相互扶助の姿である。あれは道徳心から起きたことではない。そうしなければやるものでもない。みんなそうしたかったのである。だからこそ後で後悔するかもしれない「あり得ない」レベルまでやってします。

アナキズムと聞くといわゆる暴動のようなイメージでしたが、こういう考えもあるんだなと思うと同時に、思い出したバンドがいます。

それがBRAHMANです。

もう少し正確にいうと、2011年3月11日以降のBRAHMANでした。


今でこそ災害時にどうすれば良いのか、どう助け合うのが良いのか、というのを冷静に話せるところがありますが、震災の直後は本当にどうしたら良いのかわからずに混乱していた。

何かしたいけど、何をしたら良いのか。手伝いに行きたいけど迷惑になるんじゃないのか、とか色々悶々と考えてしまっていました。

そんな中BRAHMANはガンガン支援を求めて、現地に届けて、現地でボランティアして、復興支援ライブして、、のような、みんなができていないことをどんどんやっていた。

それこそまさに「あり得ないほど」助けていた。その姿にどれほど助けられたことか。


災害が起きたときは、焦らず自分のできるようにとしてきました。ただ「あり得ないほど」はやってなかったかなと反省しています。BRAHMANのようにあり得ないほど助けてみようと思います。



読んでいただきありがとうございます。