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彼女たちの犯罪 -ドラマMBTI-


神野 由香里   [INFP]

あまり自己主張はせず流れに身を任せて何事も穏便に済ませたい。出来るだけ責任ある立場には立ちたくないが、お人好しで誰かに危害を加えたりすることもないためなんとなく許されている人。内向感情型のステレオタイプ。
  逃避的で、そのためには時に大胆になれる (Ne) という点からINFPが妥当だろう。彼女の場合、戸籍の入れ替えが2度目 (Si) であり、経験に裏打ちされた大胆さということになる。結果、エリート医師の妻という位置に収まる (Te) という何ともトリッキーな生き方をした人 (Fi-Ne-Te) 。

日村 繭美   [ESTJ]

終始戸惑いや躊躇いを隠さなかったのが印象的。同じ常識派でもENTJであればもう少し計画に対して前のめりに関わっていたのかもしれない。
 アピール上手で人に取り入るのが上手い部下の井川に対し、優秀ながらも周囲と壁が出来て損な役回りをさせられるという●●TJにありがちなパターン。許されやすい●●FP女性と近寄り難い●●TJ女性という永遠のテーマが垣間見えた。
 堅実さが目立つためISTJの線も浮かんだが、ステータスに重きを置いていることから外向的なタイプに見えるし、チア部時代の充実ぶりから察するに指導的な立場が似合う人物であることが窺える。となればESTJが妥当な線だろう。
 自首して楽になろうとする (Fi) 由香里と、あくまでも逃げ切って、ある意味犯罪者としての筋を全うすべき (Te-Si) と考える繭美の対比が面白い。

熊沢 理子   [INTJ]

等身大なキャラクターが多い中、ステレオタイプなINTJとして描かれた人物。クール且つドライに振る舞う一方、大胆な計画を実行に移すバイタリティをも併せ持つ。
 己の計画に自信を持つだけでなく、自分達が容疑者として浮上することをきっちり想定している辺りにらしさが垣間見える。そこまでしてもなお数々の細かい出来事によって足が付いてしまう (Se劣等) 。まあそうしなければドラマとして成立しないというメタ的な都合もあるのだろうけれど。
 ほか、感情表現が苦手であったり、独自の正義感を抱いている所などもらしいといえばらしい。善悪を超越した世界観・価値観を構築しやすい Ni の特徴が前面に出ている。
 INTJのキャラクターは復讐映えするという偏見があるのだがいかがだろうか?以前他の記事でも言及したが、INTJの心理機能に復讐との相性の良さがあるのかもしれない。

玉名 翠   [ENTP]

一見気さくで優しいけれど人やモノの捉え方がドライで、尚且つちょっと変わった生き方をする人。アニメ等で描かれがちな、誰彼構わず喧嘩を売って楽しむサイコなENTPではなくわりと等身大のENTP。
 多方面に顔が利き (Ne) つつ、良くも悪くも独自に答えを出せる (Ti) ため、駆け込み寺のような役割を担いがちなのもこのタイプの特徴の一つ。本作では由香里と理子が依頼人となった (理子の場合、縁というよりは因縁の清算になるが)。
 由香里をスマホで脅す等よく頭が回る一方、あっさり大輔と外出して上原とニアミスしてしまう いい加減さ 大らかさもらしい所。終始漂う他人事っぽさは自殺願望からというよりは元来の直観型の気質ゆえと推測。

神野 智明   [ISFP]

波風立てずに、出来れば楽をしたいし責任も負いたくない。それでいて欲望には忠実に振舞ってしまう。
 自分が場や周囲を仕切るわけではなく、むしろ周囲が騒いだり争ったりしがち。でも根本原因はこの人にあるというのがISFP的な立ち回りの一つ。16タイプの中でもとりわけ末っ子っぽいタイプと言ったらよいだろうか。
 不倫夫という設定上、否定的な書き方になってしまったが、基本的にISFPは優しく穏やかなタイプであり、要するにISFJと共に日本人にとって馴染みやすい人が多い印象。

上原 武治   [ENTP]

常に穏やかで飄々とした態度を崩さない。それでいて関心を持った相手には誰であれ率直に質問を投げかける。Ne とTi の合わせ技によって「誰であれ」質問できるという所がポイント。ヘラヘラ&ズカズカがENTPかどうかを手っ取り早く見分けるポイントの一つともいえる。
 ゴリゴリのINTJである理子と違和感なくコミュニケーションが取れて、尚且つ程よく面倒見が良いキャラクターという段階でかなりタイプは絞れるだろう。
 ほか、気になった点 (Si) はとことん調べたくなる (Ne-Ti) 気性にらしさが感じられるか。

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