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パナマ運河渇水の影響で飼料原料輸送が鈍化

12月18日(月)の日本農業新聞のトップに「渇水でパナマ運河通行制限 飼料原料輸送が鈍化」というニュースが掲載されていました。
渇水により通行できる船舶数が制限されているため、米国産トウモロコシの輸入が鈍化して、国内の飼料需給が逼迫し、価格の上昇につながるという声があがっているということ。

こういうニュースを見ると、いろいろなことを思いますね。

一番はやはり、輸入に全面的に頼るということの心もとなさです。
気候が安定していればパナマ運河の渇水と自身の暮らしが繋がっていることに思いを馳せる必要はないのかもしれませんが、気候が安定する(自然環境が変わらない)ということは、これまでの長い歴史の中でもなかったはず。
ましてや、年々気温が上がり、砂漠化が進む現代です。
環境の変化と自身の暮らしの繋がりがどういうリスクや、はたまたどういう可能性を持っているか。考えざるを得ません。

ちなみに、ただただ国内での自給をすればよい!と言いたいわけではありません。日本国内だけで事を済ませようとするリスクも、当然ありますし、急に切り替えられることでもありません。そういう意味でリスクと可能性、どちらもよくよく勉強して未来を見ていかねばならないですよね。

私自身は小規模ではありますが、自身で栽培したお米を主原料に、近隣で手に入る魚や米ぬか等を混ぜ合わせて自給養鶏を営んでいます。
乱高下する輸入飼料と比較すると、非常にブレる幅が狭いことは確かです。
台風の時などにお魚のアラが手に入らないことは、もちろんありますが、それはそれで仕方のないことです。(予備の魚粉は用意しています!)

自然の気候風土の中で、養鶏を営むこと。
それを理解して下さるお客様がいること。
これらが安心できる仕事・暮らしの大きな要素となっています。

「小さい範囲だからできることでしょ」と言ってさほど変わらずにいた既存システムが根本から揺らいでいる今、小さい範囲でやっていることを、どう一般化していけるかという点が、生産者にとっても、消費者にとっても長い目で見て大切なことですね。

いずれにせよ私は、大規模になにかを解決しようとするより、小さな範囲で自給やネットワークを築いていく方に力を入れいきます!
(スタッフ/高田夏実)

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