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桃山鈴子 イモムシ本制作記

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驚異のイモムシ描き、虫めづるイラストレーター桃山鈴子さん。 工作舎から2021年、イモムシだらけの作品集を刊行しました。 孵化した幼虫が脱皮を重ねてどんどん成長していくような、 …
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2020年9月の記事一覧

vol.3 桃山鈴子さんのイモムシ手帳拝見。脱皮したてのスギドクガの幼虫は…

「いま、スギドクガを飼育していて」 ある日の電話で、虫めづるイモムシ画家・桃山鈴子さんがうれしそうに教えてくれました。 「脱皮したばかりのスギドクガの幼虫って、毛がくるんくるんにカールしてるんですよ!」 「……そうなんですか〜」 としか返せない編集者の私。 とりあえず手元のイモムシ図鑑でスギドクガを確認してみると長い毛がまっすぐピンピン生えていて、さわると痛そうだなという感じです。 毛が、くるんくるんとは……? というか、ドクガって大丈夫なのか……? (※ドクガ科ですが、ス

vol.2 どうして工作舎がイモムシ本をつくるのか?

ゴマフリドクガ、ビロウドハマキ、フクラスズメ…… 2021年春に発行予定の桃山鈴子さんの作品集のために、桃山さんから、少しずつイモムシたちの画像データが送られてきます。 印刷用の画像なのでとても容量が大きく、モニタ上で拡大すると、顕微鏡で虫を見ているような気分になります。今回の見出し画像のイモムシはビロウドハマキの展開図の一部です。 桃山鈴子さんのウェブサイトはこちらです。 さて今回は、どうして工作舎がイモムシ本をつくるのか? というお題で、工作舎が出してきた出版物のなか