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こうさぎの読書日記マガジン

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こうさぎが書いた、本の紹介記事を集めました。
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#YOASOBI

会いたいな、好きだから。/NATSUMI「大正浪漫 YOASOBI『大正浪漫』原作小説」

「大正浪漫」は、小説を音楽にするユニットYOASOBIの楽曲‘’大正浪漫‘’の原作小説です。本書は、小説投稿サイトmonogatary.comでのYOASOBIコンテストvol.2で大賞を受賞した作品を大幅に改稿したものになります。 2023年の東京を生きる時翔のもとに不思議な手紙が届いたことから、この物語は始まります。 その手紙を書いたのは、100年前の東京に生きる千代子という少女でした。 時空を越えた文通を続ける中で、徐々に惹かれていくふたり。 しかし、その繋がりを、無

いつまでも幸せで/鈴木おさむ「ハルカと月の王子さま」

「ハルカと月の王子さま」は、YOASOBIの楽曲「ハルカ」の原作小説である「月王子」を大幅に加筆した物語です。著者は放送作家の鈴木おさむさん。挿し絵は、ミュージックビデオも担当した伊豆見香苗さんです。 「星の王子さま」に似せた「月の王子さま」のイラストが描かれたマグカップは、雑貨屋でいつまでも売れ残っていました。けれどある日、中学2年生の遥という少女が、ついに彼を買って帰ってくれます。 受験、恋、就職、結婚、出産。遥の人生をいつも傍で見守り、応援してくれた月の王子さま。 マ

小説×音楽の化学反応/「夜に駆ける YOASOBI小説集」

「夜に駆ける」は、コンポーザーのAyaseさんとボーカルのikuraさんからなる、「小説を音楽にする」ユニット・YOASOBIのデビュー曲です。 この小説集は、これまでYOASOBIが作った音楽の、原作となる小説を集めた一冊となっています。 私はこの本を読むまで、YOASOBIの楽曲は「夜に駆ける」しか知らなかったのですが、これを機会にYOASOBIの1stアルバム「THE BOOK」を聴き、すっかりAyaseさんの作る曲と、ikuraさんの歌声のファンになりました、ぴょ