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こうさぎの読書日記マガジン

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こうさぎが書いた、本の紹介記事を集めました。
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2022年8月の記事一覧

会いたいな、好きだから。/NATSUMI「大正浪漫 YOASOBI『大正浪漫』原作小説」

「大正浪漫」は、小説を音楽にするユニットYOASOBIの楽曲‘’大正浪漫‘’の原作小説です。本書は、小説投稿サイトmonogatary.comでのYOASOBIコンテストvol.2で大賞を受賞した作品を大幅に改稿したものになります。 2023年の東京を生きる時翔のもとに不思議な手紙が届いたことから、この物語は始まります。 その手紙を書いたのは、100年前の東京に生きる千代子という少女でした。 時空を越えた文通を続ける中で、徐々に惹かれていくふたり。 しかし、その繋がりを、無

江戸のオシャレ入門書/いずみ朔庵「ウチの江戸美人」

いつの時代も、「おしゃれ」にかける想いは変わらない。 「ウチの江戸美人」は、ポーラ文化研究所サイトで連載中の、いずみ朔庵さんの「ウチの江戸美人」を書籍化した作品です。 独身会社員の現代女子ちゃんが暮らす家に、時空を超えてやってきた江戸美人ちゃん。お互いが持つ常識や「おしゃれ」や「美」への価値観の違いに戸惑いつつも、ふたりは仲良くルームシェアをしています。江戸時代の女性たちについて、おしゃれについて、楽しく知ることができる一冊です。 この本はこんな人におすすめ ①おしゃ

泣いてもいいんだ。/中山有香里「泣きたい夜の甘味処」

「泣きたい夜の甘味処」は、中山有香里さんのマンガです。 真夜中にだけ営業している、鮭と熊が店員の甘味処。 一日に一品だけのメニューに救われ、「泣きたい」気持ちに素直になれた人たちの、温かい涙がこぼれる物語です。 また、マンガ本編の登場人物たちは知らない描き下ろしの物語や、レシピも収録されています。 この本はこんな人におすすめ ①甘いものが好き ②つらいこと、悲しいことがあった ③泣きたい それでは、本作品の魅力をご紹介していきます、ぴょん! *「やさしい」世界観