フィリピンのドゥアルテ大統領

中国という問題、並びに我が国の防衛という問題について考える機会を持つことになった。

こうして改めて考えてみようとすると、あまりアジアの情勢に気を配って来なかったということを改めて思った。

私の専門分野は西洋史、専攻分野はフランス革命なのだけど、短大で日本近代史を講じたこともあり、その際にその関連で東~東南アジアについてもある程度は勉強したが、今少し調べるたびに自分の勉強の不足を感じさせられる。

今回調べてみていちばん興味深かったのが、「フィリピンのトランプ」と表現されることもあるドゥアルテ大統領だ。

過激な印象のドゥテルテ大統領だが、共産党とも協力関係にあり、華人の血を引き、ミンダナオのダバオの市長を長く務め、ダバオに活況をもたらし、犯罪を撲滅して来たということを知り、その背景が大変特徴的だということを知った。その経歴からして、中国と元来親和性があるのだなと思う。

フィリピンは南シナ海問題において中国とは激しく対立していたから、ドゥアルテが国際機関からの非合法的な犯罪対策についての非難に対し、国連を脱退して中国と新たな国際組織を作る、と言い出したのには驚いたのだが、こうした背景についてきちんと知っていたらさほどでもなかったかもしれない。今までのドゥアルテ氏の中国についての発言も調べてみると何か出て来るかもしれない。

ドゥテルテ氏は長年ダバオ市長を務め、犯罪組織を撲滅してきたという。犯罪組織というのは、主に麻薬組織なのだろうか。非合法の手段を使わないとフィリピン社会では犯罪組織を撲滅するのは難しいということなのだろうか。

いろいろ調べ、考えてみると、ドゥテルテという人はタイプとしては大富豪・実業家であるアメリカのトランプ氏より、ペルーのフジモリ元大統領のような「強権的に正義を執行する」タイプの政治家なのではないかと思った。

中国とそれを取り巻く情勢について、いろいろ調べてみたいと思う。

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