ベルニーニに恋をして2/4
「わたし、バレーの公演を観るので遅くなるんだけど・・・、8時半ごろかな?
終わるの」
「じゃあ、ワインを飲みながら待ってるよ。渋谷のMレストラン、わかる?」
「ええっ! わたしの行く公演はすぐそばなの。偶然ね」
君が来るまでの時間が長く感じられた。K君が3杯目のワインを持ってきた。
レストランの雰囲気が一瞬ザワッとした。
視線が一斉に入り口にむかった。シンデレラが踊るように、君が僕のほうに歩いてきた。
ドキッ・・・どうしちゃったんだ。今日は何回ドキッとするんだい?
自分に言