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2023年スワローズポジション別寸評 ~三塁手編~

昨年は三冠王、そしてシーズン前にはWBCで好調とは言えないまでも決勝打を放つなど、今季も当たり前のように成績を残すと思われた村上宗隆。
しかし今季の数字は、チーム、ファンだけでなく自身にとっても不満の残るシーズンとなった。

2019年にレギュラー定着して新人王、20年には最高出塁率、21年本塁打王とMVP、ベストナイン、22年には三冠王と2年連続MVPにベストナインと最高出塁率と当然のようになにかしら表彰されてきたが、今季は無冠に終わった。
打率.256は低いものの、31本塁打、84打点はそう恥じるものではない。
ただこれまで順調に来ていた村上にとっては苦しいシーズンとなった。

チームの優勝とともに、個人的な目標としてメジャーリーガーを視野に入れている村上。
しかし、今季のような数字ではメジャーからの評価が低いものとなる。
打つだけであればそれなりに手を挙げる球団もあると思うが、サードというポジションをメジャーで守るというのは考えにくい。
ただ、だからと言ってチームは外野へのコンバートで村上のメジャー行きを押す意思はこのオフの動きを見ればないといっていい。
チームを再び優勝争いにまで持ち込み、さらにポスティングでメジャー行きを叶えるなら、守りを鍛える以外ないのだ。

スワローズ観察日記R別館・紘野涼プロフィール紹介

<外野は混戦模様で補強もあった>

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