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スワローズ観察日記R別館

プロ野球東京ヤクルトスワローズの試合評を、オリジナルデータやプレーを観察したしたうえで、1年間現地、テレビ観戦を通して個人的なや評論を書きます。 FC2マガブロと同一の内容になり…
公式戦は現地観戦、テレビ観戦すべて試合評として挙げる予定です。FC2「スワローズ観察日記R」では1…
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2023年11月の記事一覧

2023年スワローズポジション別寸評 ~リリーフ投手編~

2023年スワローズは最下位ドラゴンズとゲーム差なしの5位に沈んだ。 連覇したチームが、ほぼ同じ戦力、しかもベテラン揃いというわけではないにもかかわらず、ここまで失速することを予想した人は少ないだろう。 この連覇で髙津監督の手腕が光ったのは、先発投手のコンディションを整えるゆとりローテとリリーフで最後のマクガフへとつなぐ継投だった。 スコット・マクガフがメジャー復帰で退団した穴が大きかったと結果的には言える。 ただそれだけでなく、この継投が破綻したことは、髙津監督にとって現役

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2023年スワローズポジション別寸評 ~先発投手編~

二桁勝利、規定投球回数到達が小川泰弘1人という数字が表している。 連覇はしたものの、スワローズの先発投手陣の質が向上することはなかった。 2021年~23年まで3年連続で成績を残したといえるのは小川のみ。 サイスニードが来日以来イニングを伸ばし続けたのが続くぐらいだ。 今季だけの成績でも、小川の144イニング、サイスニード135イニングに続くのが高橋奎二の101回2/3、小澤怜史の101回1/3、ディロン・ピーターズの100回2/3。 100イニング到達はここまでだ。 小澤は

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2023年スワローズポジション別寸評 ~外野手編~

2022年オフの段階で、スワローズのレギュラーが決まっていないポジションはレフトといろいろなところで書かれていた。 それが2023年オフになっても変わっていない。 相変わらず来季のスワローズのレフトは決まらないままだ。 それがハイレベルであれば喜ばしいことだが、そうではないところに今季下位に沈んだ理由が隠れている。 ポジションが決まっていないのは、争いが激化してチーム力を挙げることに繋がるケースもあるが、スワローズのレフトの場合首脳陣がどういう選手をハメようとしているのかが明

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2023年スワローズポジション別寸評 ~遊撃手編~

宮本慎也以来、スワローズのショートを固定することはできなかった。 単年では川端慎吾、大引啓二、西浦直亨らが埋めたものの、連続で出続けるのは難しかった。 そこに突然現れたのが、昨年レギュラーを獲得した長岡秀樹だ。 2022年139試合に出場して、ゴールデングラブ賞を獲得した。 守備率.980だけでなく、刺殺227、補殺419はとびぬけた数字であり、併殺参加も105とスワローズの守りの要としての役割を果たした。 今季はゴールデングラブを逃したものの、守備率.986、刺殺207、補

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2023年スワローズポジション別寸評 ~三塁手編~

昨年は三冠王、そしてシーズン前にはWBCで好調とは言えないまでも決勝打を放つなど、今季も当たり前のように成績を残すと思われた村上宗隆。 しかし今季の数字は、チーム、ファンだけでなく自身にとっても不満の残るシーズンとなった。 2019年にレギュラー定着して新人王、20年には最高出塁率、21年本塁打王とMVP、ベストナイン、22年には三冠王と2年連続MVPにベストナインと最高出塁率と当然のようになにかしら表彰されてきたが、今季は無冠に終わった。 打率.256は低いものの、31本

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2023年スワローズポジション別寸評 ~ニ塁手編~

スワローズの二塁手は、どんな成績で終わったとしても山田哲人であることに異論がある人はいないだろう。 トリプルスリーを2015年、16年、18年と複数回達成した唯一のNPBの選手。 3割、30本、30盗塁というのは自分自身との戦いでもある。 例えば三冠王はオーバーに言えば、3割を打たなくても、本塁打が20本でもほかの選手を上回れば獲れる。 しかしトリプルスリーは、自分の成績を明確に数字として残さなければならない。 その山田について2014年オフに、ここでこんなコラムを書いた。

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特別な存在としてマウンドに戻ってこい!それが奥川恭伸だ

スワローズの奥川恭伸投手が、11日の四国ILp・愛媛戦に先発すると発表された。 予定は3イニング、奥川自身は球速にこだわるというマウンドになりそうだ。 「彼がいたら…」とスワローズの関係者、ファンはどれほどいただろうか。 一昨年の本拠地開幕戦に先発したものの、途中降板してからすでに約2年のブランクをもって奥川は来季の開幕復帰を目指している。 「トミージョン手術をすればいい」「すればよかった」という声は多く聞かれる。 奥川の選んだのは保存療法。 ということは靭帯断裂ではないと

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新コーチ就任・FA参戦・西川、嘉弥真調査とにぎやかになってきたスワローズの周り

日本シリーズが終わり、全球団が来季へ視線を向ける季節が来た。 そんな中、尾花二軍チーフ投手コーチの空いたポジションにチーフではないが、正田樹氏の就任が発表された。 甲子園の優勝投手として、ドラフト1位でファイターズに入団。 2年目に新人王を獲得したのち、タイガース-台湾-独立リーグ-スワローズ-台湾と渡り歩いた。 さらに独立リーグに再び復帰し、すべてを現役で終えて引退が発表された翌日にスワローズに二軍投手コーチ就任が発表された。 空いたポジションが二軍とはいえチーフコーチとい

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2023年スワローズポジション別寸評 ~一塁手編~

平凡な内野ゴロでありながら、1塁ベースまで全力疾走をする姿。 例え凡退しても、スタンドで非難の声がほぼ聞かれないのは、常に全力プレーを欠かさない姿を見せてくれているからだろう。 外国人ではあるものの、来季まで契約があるホセ・オスナのファーストレギュラーは動かない。 スワローズ観察日記R別館・紘野涼プロフィール紹介<攻撃>

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2023年スワローズポジション別寸評 ~捕手編~

日本代表でメインのマスクをかぶった中村悠平がいる。 これはチームにとって大きなアドバンテージだった。 たしかに今季は不振だったが、盗塁阻止率が4割を超えるなど守りの面では貢献度の高さは疑いようもない。 ただ中村も来季で34歳。 リード面では熟練の域に入ってきたが、高卒入団から1年目でプロ初出場を果たして、4年目には91試合出場とまだ若いうちから一軍に出ていただけに故障が増えているのは事実だ。 そのために将来の正捕手として内山壮真を2020年ドラフト3位で指名。 中村とはタイ

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