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本当にわかりやすいマクロ経済学の入門書を紹介します。以下の本です。

塩路悦郎教授の授業は、私も修士課程まで聞いたことがあって、学部の授業のわかりやすさは、抜群でした。本書は、45度線分析だけで、すべてを説明しようとしている点が、他のマクロの本と違って、異色でした。それが、またわかりやすいし、上級のマクロ(修士・博士)にもつながる内容になっているんですよね。「需要は我々(ジャパネット側こと供給側)が作るんだという気持ちでやってる」とジャパネットたかたの社長は、テレビで言ってましたけど、よくよく考えてみると、「需要は我々が作るんだ。買いたいものが無ければ買わないし、買うお金が無ければ買わないんだ」という「需要は需要側が作る」という思想性が、45度線分析には出ていて、その思想性に共鳴している限り、45度線分析だけで、修士・博士も行けると思うんですね。
普通のマクロの本だと、45度線分析→IS-LM分析→AD-AS分析と全部説明しちゃうんだけど、この本は、上記の思想性に基づく45度線分析だけにこだわって説明したのが、良いところだと思います。思想性とマクロ経済学なんだけど、「需要は需要側が作る」という経験論的な信念に基づいている場合、45度線分析を極めるのが良いと思われるわけで、この本は、それを見事に表現してくれている本だと思います。内容についての、細かい検討は、少しずつやっていこうと思っていますが、素晴らしい本だと思います。塩路教授が巻末で紹介してくれている本(マンキューは学生時代に読んだので再読)も、全部購入して、読んでみようと思いました。
塩路教授も、私も若いころに接したから、もう還暦に近い年齢なんて、信じられない思いです。
塩路悦郎教授って、東大の経済学部出た後、イェール大学で博士号(修士・博士で5年かかる)を取るまでの年数を数えると、謎の3年間の空白があるけど、一体何をやっていたのだろうか。

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