特別区経験者向けと就職氷河期世代向け試験の比較検討

経験者試験との比較・検討を行いました。
受験を検討される際のご参考にしていただければと思います。
 
令和2年度から、特別区も、就職氷河期世代向け採用試験を実施しています。
 
※あと何年間実施するかは、現状では不明です。
 
・年齢要件に該当する方(昭和45年4月2日~昭和61年4月1まで)は、
どちらを受験するか、悩ましいところだと思います。
独自の視点で、経験者採用試験(事務)との比較をまとめてみましたので、ご参考になれば幸いです。
 
①採用予定人数30名程度
→経験者は1級100名以上、2級は50名以上。
 採用人数の規模感としては結構な規模といえる。
 
②職務経験の要件がない
→受験者数が増えることは間違いなく、
 経験者採用試験を受けられない層の受験も見込まれる。
 
③論文試験で、職務経験論文がない
→経験者と同日受験日、併願不可のため、同じ試験問題を使用。
→職務論文の対策をする必要がなくなり、負担は軽減。
 ただし、職務論文は、自身の経験を交えて書けるため、採点基準を意識した答案を書ければ、高得点を比較的狙いやすい。
 実質的に、課題論文で合否が決まることになるので、そのための対策を重点的に行うことができれば、有利な展開を狙える。
 
④23区の採用がある。
→就職氷河期においては、採用面接の進め方が経験者1級と同じ方法のため、2級のように、最終合格すれば実質的に採用される、という状況は見込めない。とはいえ、辞退数を見越して合格者数は決められているので、最終的には、どこかの区に採用されることが見込まれます。
→人気のある区の希望受験者数の増加による競争激化が見込まれます。
 
⑤採用が1級(待遇面)
→経験者2級の資格保有者の場合、収入が低くなるとともに、昇進も遅くなります。
→試験対策としては、2級の資格要件を持っている人が1級を受ける場合よりも、就職氷河期を受けた方が説明をしやすくなるように思われます。

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