【特別区経験者】択一試験の合格点パターン3選

特別区経験者の事務1級職した場合に、
どのようなパターンが想定されるか、
3つに絞って整理してみました。

合格点、すなわち足切りラインは『15点』に設定しました。

実際には、15点を下回り、13~14点になることが多いですが、
15点をとっておけば、高い確率で足切りラインを突破できると考えられることから、この点数にしました。

<特別区経験者の事務1級職@択一試験>
試験時間:1時間45分
問題数:45題中35題解答
知能分野:24題解答
 文章理解8問(現代文4問、英語4問)
 判断推理4問
 数的推理4問
 資料解釈4問
 空間把握4問
知識分野:11題解答(時事は必答。時事以外の15題から5題選択回答)
 時事6問
 社会科学5問
 人文科学5問
 自然科学5問

パターン1:バランス型

バランス型は、知識分野と知能分野から満遍なく得点するパターンです。

実際に、知能分野、特に、数的推理、空間把握から満遍なく得点するのは、結構労力がかかることなので、知能分野が得意、元々公務員試験で数的をしっかり勉強した経験がある受験生が目指す方向性といえるでしょう。

知能分野:12/24題
 文章理解4/8問(現代文2/4問、英語2/4問)
 判断推理2/4問
 数的推理2/4問
 資料解釈2/4問 
 空間把握2/4問
知識分野:3/11題
 時事1/6問
 社会科学2/5問
 人文科学5問 ※回答なし
 自然科学5問 ※回答なし

パターン2:知能分野・重視型

知能分野・重視型は、知識分野だけで合格点を得点するパターンです。
知識問題にかける時間と労力を知能分野に全振りする、というものです。

極端な戦略ではありますが、理系出身、数的処理が大の得意という方で、受験までの期間が短い場合には採用に値するパターンといえるでしょう。上手くいけば高いコスパを得られます。

特別区経験者の問題は、以前に比べると難化傾向にあるものの、解けないほど難しい問題の割合は高くありませんので、条件が合致する受験生は検討してもよいかもしれません。

知能分野:15/24題
 文章理解3/8問(現代文2/4問、英語1/4問)
 判断推理3/4問
 数的推理3/4問
 資料解釈3/4問 
 空間把握3/4問
知識分野:0/11題
 時事0/6問
 社会科学0/5問
 人文科学5問 ※回答なし
 自然科学5問 ※回答なし

パターン3:知識分野・重視型

知識分野・重視型は、知識分野だけで合格点を得点するパターンです。
時事と社会科学を徹底的に対策することに全振りする、というものです。

極端な戦略ではありますが、数的処理が大の苦手、みるだけで嫌悪感がわき出るという方にとっては、意外と現実的な選択肢だと思います。ただ、時事4点のハードルは受験施の想像以上に高いので、その点に気をつける必要があるでしょう。

なお、文系寄りのパターンと言うことで、文章理解の得点を6点にしている点にご留意ください。英語がそれなりにできる必要がある、ということです。

また、資料解釈を徹底的にトレーニングして安定して2点追加を目指す。判断推理や数的推理の簡単な問題だけとれるようにトレーニングして2点追加を目指す、といったように、オプションの戦略をとりやすいという特徴があります。

特に、特別区経験者の問題が、以前に比べて難化傾向にあることを踏まえると、数的処理を勉強するよりも、社会科学の知識の精度を上げる方が効率的になる可能性はあり得るところでしょう。

知能分野:6/24題
 文章理解6/8問(現代文3/4問、英語3/4問)
 判断推理0/4問
 数的推理0/4問
 資料解釈0/4問 
 空間把握0/4問
知識分野:9/11題
 時事4/6問
 社会科学5/5問
 人文科学5問 ※回答なし
 自然科学5問 ※回答なし


以上、特別区経験者の事務1級職した場合に、
想定される3パターンを解説してきました。
パターンを通じて分析する都合上、極端によっている点はご容赦いただければと思います。

ポイントは、どの科目を重視して、どの科目を重視しないか(切るのか)、という選択です。

学習当初からの選択もあり得ると思いますが、知能分野の場合、解き続けるうちに、意外と高い確率で解けるようになる、ということがよくあります。
本稿は、一通り過去問演習した段階で検討してみる際の参考になると思います。

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