親友の結婚式に行ったら、肛門科で失神した話 【②旅先激痛苦闘編 その1】
2年半の時を過ごして
アカウント名の通り、私は京都出身のロックバンド、くるりが大好きだ。大して頭も良くない「自称・進学校」と自校の教師が揶揄する陰鬱な男子校時代に、くるりの音楽は自身の空虚だが欲求不満な胸に寄り添うと同時に、岸田繁氏の歌声からは、男子高校生がまだ見ぬ「ダイガクセー」あるいは「オトナ」というやがてくる漠然とした未来を垣間見せてくれるのだった。齢30を迎えた今となっては、その曲たちは追憶の一助となっているから不思議なものだ。本稿に入る前に、私が初めて聴き、そして