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プレミアム付商品券を巡るあれこれの半年を振り返る- その3

考える会の動き

集まったみなさんの意見をまとめ、町と商工会にこの事項についての説明会を開催してほしいと要望書を提出したのが10月14日。その後、すぐに町長に、この要望書の提出についての説明をするためNさんと私が面談しました。
説明会を町民を集めて行うことは難しいとの見解から、代表2名に対して、質問の回答をするという回答があり、役場の会議室で町の担当者及び商工会の担当者から説明を受けたのが11月4日。ここまでも長かった。

町民からの質問は、事の経緯とこの顛末についてどのように考え、今後どのような対応を取るのかを確認するという事が主なものでした。

担当者の責任問題云々もあるけれど、それよりこんな事を絶対繰り返してほしくないので、何が良くなかったのかきちんと理解してほしいと思っての質問であり説明会の実施の要請でした。

11月4日に質問の回答をもらい、11月15日に再度町民有志が集まり、町と商工会からの回答の説明をし、再質問と説明会開催の要請書を出したのが、11月18日。同時に、町議会議員にもこの件についての、調査要請書を提出。
その後、2回目の説明が行われたのが11月27日でした。
結局、わかったようなわからないような。
その内容もまとめ、考える会のみなさんに報告。

12月9日の町議会一般質問で、「プレミアム商品券の購入上限を撤廃し販売した責任を明らかに」と質問されました。
町長からは、「飲食店や商工業者は救われたのはそれぞれの立場の努力と町民の協力によるものである。又、事業の主旨等を十分伝えることができなかったことについて深く反省している。今後の事業にしっかりと取り組むことで責任を果たしたい。」という答弁がありました。
https://www.maoi-net.jp/gyosei/gikai/gikai-on-demand_r0204.htm
(議会のオンデマンド中継です)

事業の主旨を十分伝えることができなかった・・・のは、町民に対しても、商工会に対しても、そして町の担当者に対してもということになるのか??
疑問が残ったまま。

2回の質問と回答でわかったこと。

1.事業は商工会の要望によるものであり、実施方法については、商工会が決めるものであるので、町はそれに関与しない。
2.22000セット(町の世帯数5000弱、1世帯4セット十分に購入可能な数)の販売をするこの事業の実施は、8月30日の一日のみのものであり、その後は、あらかじめ決められて販売の上限などは関係なく、あくまで「売れ残りの販売」のため、商工会が自由に決めることができ、今回の上限撤廃などについては、何も問題はない。
3.翌日からの販売上限数撤廃について決定したのは、30日当日の夕方の役員会で決められた。町民への周知は、翌日商工会の中に上限を撤廃して買えますという案内を掲示したのみ。その他広報無線、商工会HPでは、31日以降も商工会で購入可能であるとの案内はあったが、上限撤廃については触れられていない。
4.前回(2015年5月)の時と比べて初日の販売率が少なくて焦ってしまい、売り急いだと商工会から説明。
5.要綱の記載の仕方が、翌日以降の販売には、上限は関係ないというようには読み取れないという指摘に対しては、「間違いだった」と明言してもらいました。

まだまだ疑問は残りましたが、考える会としては、これ以上町や商工会に繰り返して質問をしても得るものはないだろうと判断し、町と議会がどのような対応をするのかを待つという事にしました。

長沼町でこんな事がいつまでもボヤボヤとくすぶり続けているのは、良い事ではないと思ったけれど、ここで中途半端なままで終わったら、また同じことを繰り返すのではないかと懸念されたので、敢えて長くなってもすっきりするまで動いていこうと決めました。
しかし、私は、初日に4セット購入できたし、6割のプレミアムのついた商品券を町内の商店でありがたく使わせていただきました。だから自分にとっての不都合は何もありません。
商工会のイメージを悪くしたいなんて気持ちもないし、長沼町のイメージダウンになるような事も良くないなと感じていました。
でも、誰かがこれを問題としてとらえ、きちんと問題点を提示していかないとまた同じ事が繰り返されるかもしれない。それだけはいやだったのです。

「前例がこうだったから、今回も同じように」
そんな事はやめて、まず事業の主旨をきちんと共有して、より効果的な方法を考えるように実施してほしいと切に願っています。

考える会に来てくれた町民の方も、問題はこの件だけではなく、様々な事が同じようなやり方で決められ行われていくことに疑問と怒りを感じている方が多かったように感じます。

さて、町と議会の対応のその後は、次へ続きます。

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