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プレミアム付商品券を巡るあれこれの半年を振り返る- その5(終わり)

議会だより臨時号発行

2月1日付で2月の広報と共に「長沼町プレミアム商品券事業検証結果について」という検証結果の報告書が発行され、全世帯に配布されました。
そのまま画像で載せます。

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全世帯にこの文章が配布されたというのは、内容については色々考えるところがありますが、まずは活動をしてきた成果としては良かったなと感じました。この件に関しては、町議の方複数名に、色々話を聞いていただきました。ありがとうございました。

1月20日付で、町と商工会に向けて、「考える会」が提出した意見書の全文です。

        長沼町プレミアム商品券問題をめぐって
           今後のための要望と意見書
 
 私たちの2回にわたる説明会開催の要請と質問状に対し、口頭ではありましたが、共同代表2名に対して回答していただき、ありがとうございました。
昨年8月30日に販売が開始され、この1月末には使用期限を迎える「長沼町プレミアム商品券」は、消費者に対するプレミアム率が60%、長沼町の全世帯に行き渡るほどの販売数という画期的なものでした。ところが、販売開始日の翌日に突然、周知なしに1世帯当たりの購入上限が撤廃されて多くの町民が購入できなくなってしまい、町民や町外の方々から疑問と憤慨の声が噴出しました。そこで私たちはこの会を立ち上げ、町と商工会に対して説明を求めてきました。町と商工会からの説明でかなりの事が明らかになりました。
 この問題については、町議会としても調査・論議していただき、このほど議会から町長宛に、反省と改善を求める「申し入れ書」が出されたと聞いております。又、近々、議会から全町民に対する報告・説明書が出されることにもなっております。1月14日に開催された全員協議会は、共同代表2名が傍聴させていただきました。
 私たちがかねてより指摘してきた最大の問題点は、町民(消費者)に対して税金が著しく不公平に使われてしまったことです。2回の説明の場の中で、この点に対する問題意識が理事者のみなさんには薄いのではないかと感じております。税金の使い道は、もっと厳格であるべきです。もし私たちの再三の要請行動がなければ、何事も無しに終わっていたのではないでしょうか。
 また、この事業の目的に関する事で重大な点として、当初は、コロナ禍に喘ぐ町民(消費者)への支援という目的もあったにもかかわらず、それがすっぽり抜けており、商工会への支援と地域経済活性化のみが目的になってしまっていました。それは、商工会が作成した今回の事業の「取扱要綱」に書かれてある「事業目的」を見ても明らかです。この事業を町から商工会へ委託するに当たって、その文書がありませんでした。これほどの事業委託を文書なしで行うことがそもそもの原因なのではないでしょうか。事業の主旨目的を、町と商工会がきちんと共有することが何より大切ではないかと思います。
 私たちが要請してきた「説明会の開催」については、コロナ禍を理由に実現できていません。コロナ禍であっても、工夫すれば、町民に対する説明は可能な方法があったのではないでしょうか。 
 全町民に対する町長名での説明文書が必要だという要請にも未だに答えがありません。税金の使途や町政に関する最高責任者は町長なのですから、多くの町民が納得でき、長沼町の名誉回復に資するよう、経過の説明の文章をお願いしたいと思います。
 重ねて申し上げますが、私たちは個人や団体の責任を追求するために行動したのではありません。失敗の真相を明らかにして今後に活かし、長沼町をより住みやすい町にするため、より愛する長沼町にしたいためです。
 今回のことに限らず、より多くの町民が町政に関心を持ち参画できる明るく元気な町になるよう、開かれた政策の施行を行っていただきますようお願い申し上げます。

 この文章の提出をもって、考える会の活動としては一区切りとしました。
この件について考えるきっかけを下さった共同代表のNさんや、相談に乗っていただいた町議会議員の方々、そしてタイムリーに記事を出してくださった北海道新聞の栗山支局長の土屋さんに感謝します。

その後、長い冬も終わり、1月末日で、様々な物議を醸しだしたプレミアム商品券の利用期間が終わりました。当初の予算7300万円を少し残した7174万に予算執行は減額され終了したようです。
換金率はまずまずだったにせよ、事業の総括としては、地元事業者にどのくらい使われたのか、商品券利用により売り上げがどの程度上がったのかどうかなど、もう少し詳細な検証があってしかるべきと考えます。
次の同様な事業の制度設計のためのデータをきちんと分析し、より効果の出る施策を実施してほしいと思います。

さて、議会からは検証結果に基づき町に申し入れ書を提出しました。
考える会から上記のような意見書を出しましが、はて、その回答は?
3月の定例議会が終わり、4月からの予算も承認されて、来年度の事業が始まります。結局、スルーされた??と思っていたら。

町と商工会からの文章

3月16日。議会のオンデマンド中継がアップされていないかどうか、まおいネット(町HP  )を開いてみたら、新着情報に、「長沼町プレミアム商品券について」というタイトルがありました。
開いてみると、町長と商工会長の連名で以下のような文章が出ていました。

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お詫びしていただきました。この文章を読んでどう考えるかは人それぞれと思います。

私は敢えて、こう言いたい。
「何もないよりは良かった。次、期待してます!」

最後に

ハクチョウやマガンなどの渡り鳥は北へ向かいつつあります。人口1万人ほどの札幌の近郊にある農村地帯の長沼町には、ここのところ、様々な新店ができており、GWのころには更に賑やかになりそうです。
町外の方には、長沼町っていいねとよく言われます。
移ってきてくれた方は、長沼町はとても良いところだと言ってくれます。
そんな期待を裏切らないような町であって欲しいと思い、この問題について、色々動いてきました。はっきり言って、うっせーやつです。
私は、この町に来て20年目を迎えたところ。都会と変わらないような街並みに住み、親戚もおらず、何のしがらみもありません。だから、言いたいことは言えるし、動いていけます。
町民の中には様々なしがらみで表に出て意見を言えない方も大勢いるということがわかりました。

私は、商工会のイメージを悪くするつもりもないし、まして町のイメージダウンになるような事もしたくないと思っています。
でも、おかしいことはおかしいと言い、正していくことは大切です。
だから、これからも、ボーっとせずに、色んな事にアンテナを張っていきたいと思います。

いや~、年度末までに全部書くことができて良かった。
ながながとお付き合いいただきありがとうございました。

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