【2024年受験】国家一般職(高卒)に受かる方法は?難易度や合格率、試験内容を完全解説
⏰最終更新日:2024年1月13日
本記事は、国家公務員になりたい高校生(高卒者)向けに、
一般職の採用試験はいつ、どんな試験が実施されるの?
難易度や合格率はどれくらい?
合格するには何から、いつから勉強すればいいの?
といった、募集案内を見ただけではわからない、ちょっと踏み込んだ内容を解説します。
1 国家公務員一般職(高卒)とは?
警察庁や検察庁、金融庁や文部科学省など、ニュースなどで聞いたことがありませんか?国家一般職とは、そのような省庁や官庁で働く職員のことを指します。
毎年、人事院が主催している国家公務員試験の1つです。
受験資格(年齢制限)
受験資格は年齢制限のみなので、高校をしっかり卒業できれば受験することが可能です。
2023年実施の年齢制限は以下の通り。
20歳までは受験のチャンスがあります。
勤務地は地域(ブロック)採用制
国家一般職では、以下のとおり全国を9つのブロックに分けて選考を行なっています。
そのため、勤務を希望するブロックを受験しましょう。
例えば、福岡県での勤務を希望するなら九州地域、兵庫県での勤務希望なら近畿地域という感じです。
2 国家一般職(高卒)の試験日はいつ?出願から採用までの流れ
高卒程度の国家公務員試験は基本的に9月〜11月に実施されています。
2023年実施の試験日程は次のとおり。
出願期間
2023年6月21日~30日
一次試験の日程
2023年9月3日(日)
※基礎能力試験、適性試験、作文試験が実施されます。
一次試験の合格発表
2023年10月5日
※一次試験の合格者は「基礎能力試験+適性試験」の合計点で決定します。作文は最終合否に使用。
二次試験の日程
2023年10月11日~20日の間で指定された日
※面接試験が実施されます。
最終合格
2023年11月14日
※最終合格すると、採用候補者名簿に登録されます。各省庁や官庁では、この名簿をもとに採用面接などをおkない、最終的な内定をだします。
詳しい試験科目は以下の記事で解説しています。
3 国家一般職(高卒)の難易度は?
公務員試験は大学受験と違い、難易度を表す偏差値という概念がないため、難易度を表すことはできません。
これから国家一般職(高卒程度)を受験するつもりなら、本当の難しさを知っておきたいところですよね。
結論からいえば、国家一般職(高卒程度)の難易度は高くありません。
問題レベルは易しい
公務員試験の範囲は、中学校から高校1年生までに勉強する内容が9割を占めます。
そのため、学校でちゃんと勉強していれば苦労しません。むしろ簡単に感じる人もいるでしょう。
たとえば、次はメイン科目の一つである数的推理の問題です。
「速さ」という単元で、中学校1年生で学習するような問題です。
算数、数学が苦手な人は少し悩むかもしれませんが、少し勉強すれば思い出すはず。
国家一般職(高卒)の過去問は次の記事でまとめています!
合格率は高め
人事院の発表によれば、2021年度の最終合格率は22.0%でした。
「20%で合格率は高いの?」と思ったかもしれませんが、地方公務員(東京都庁や特別区など)は10%前後ですからね。
公務員試験の中では、合格率は高いと言えるのです。
詳しい数値などが知りたい場合は、下記記事でまとめています。
こんな感じで、国家一般職(高卒程度)の難易度はそこまでハードじゃありません。
しかし、簡単に合格はできない
なぜなら、
合格できる人数が決まっている
試験内容が幅広いので勉強時間がかかる
試験科目・範囲が膨大である
といった理由があるからです。
合格できる人数が決まっている以上、高得点(9割)取れたとしても、ライバルがそれ以上の点数を取れば落ちます。
また、筆記試験の他にも作文や面接対策もしなければいけないの、ものすごく勉強時間がかかるんです。
そして、筆記試験(基礎能力試験)の科目数は15以上…。これだけの科目を勉強するだけでも心が折れてしまいます。
合格率(倍率)や問題レベルだけで判断すると、そこまで難しくはありませんが、対策する内容が多いため思っている以上に難しいです。
詳しくは以下の記事でも解説しているので確認してみてください。
5 国家一般職(高卒)の試験内容は?
国家一般職(高卒程度)の採用試験は「就職試験」なので、筆記試験のほかに作文や面接などが課せられます。
験は段階式で行われおり、まず一次試験(筆記)で受験者を絞り、二次試験(面接)で最終合格者を決める感じです。
大学受験や資格試験と違い筆記試験で高得点を取るだけでは合格できないのでバランス良く対策することが必要です。
内容①:基礎能力試験(教養試験)
公務員試験と呼ばれる内容で一番対策に時間がかかります。
一般知能と一般知識で構成されており、多くは中学〜高校までに学んだ科目から出題されます。
試験レベルは大学受験をより簡単にしたぐらいですが、試験科目は15以上あるため効率よく勉強する必要があります。
試験時間:90分
問題数:40問
配点比率:50%
すべて択一式(5つの選択肢から1つを選んで回答)です。
詳しい試験科目や出題範囲を下記記事で解説しています。
内容②:適性試験
適性試験は同じ問題を繰り返し解くことで、早く正確に事務処理できるかを測る試験です。
試験時間:15分
問題数:120問
配点比率:25%
特別な対策は必要ありませんが、何回かは実践形式の練習をしておくといいでしょう。
また、採点方法が少し特殊なので必ず内容は把握しておいてください。
内容③:作文試験
作文試験はテーマに沿って、今までの経験をもとに自分の考えを文章で書く試験です。
お題を正確に読み取ることはもちろん、自分の経験を踏まえて書かなければいけないので苦手な人は多い。
作文は筆記試験と違い正解がありません。そのため、自分が上手に書けていたと思っても、採点者に伝わらなければ点数はもらえないのです。
テーマからズレていないか。
誤字や脱字はないか。
文章構成はおかしくないか。
1人では判断できない部分が多いので、国語の先生に添削してもらうなどして早い段階から準備するようにしましょう。
過去のテーマなどは下記記事をご覧ください。
内容④:面接試験
なぜ国家公務員になりたいのか。
長所は何か。
高校で頑張ったことは何か。
このような質問に回答することで人間性や公務員としての適性・資質を評価する人物試験です。配点は全体の25%しかありませんが、面接で評価をもらえないと筆記試験が満点でも落ちるので注意が必要。
面接も作文と同じで自己評価はほとんど意味がなく、他人が見てどう思うかが重要です。
早めに自己分析をして、親や友人、学校の先生に面接官役をしてもらい答える練習をしましょう。
まとめ|国家一般職(高卒程度)に受かるには
ここまで解説したように、国家一般職(高卒程度)に合格するには勉強しないといけないことが多いです。
少しでも合格の可能性を上げるには、効率よく勉強することが重要となります。
たとえば、基礎能力試験の科目の一つに数的推理があります。出題の2割程度を占める重要科目なので、最初から最後まで勉強する受験者は多いです。
しかし、出題傾向をきちんと理解していれば、勉強しなければいけない部分は3分の1ぐらいしかありません。
頻出部分に沿って効率よく勉強していけば、浮いた時間を作文や面接に使えるため、最終合格する確率をどんどん上げることができますよ。
やることは多いですが、きちんと傾向を理解して対策すれば短期間でも十分に合格を狙うことができます。
効率を意識して、時間や労力の無駄をしないように勉強してくださいね。
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note最後まで読んでいただきありがとうございました!noteは他にもあるのでそちらも是非(サポートは特に不要です。本当に余裕ある方のみで🙇)