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陰キャ大学4年生、人生初の同窓会に挑む。②

こんにちは。高校5年生です。

752回目の記事『陰キャ大学4年生、人生初の同窓会に挑む。①』をご覧いただきました皆さん、誠にありがとうございます。今回はいよいよ同窓会当日を回想していきます。果たして陰キャ大学4年生は、華やかなホテル会場に馴染めるのでしょうか。

当日、私は午前中からそわそわしておりました。同窓会は17時からなのですが、こんなに落ち着かないならいっそ、午前中からスタートして欲しいとさえ思います。

会場は、福岡市内にあるホテルです。ホテルまでは、貸切バスで送迎していただきました。16時に博多駅前に集合し、バスに乗るというスケジュールです。私はその前に友人と待ち合わせました。
4月にも顔を合わせている友人ですし、会う場所は通い慣れた博多駅。すぐに会えるだろうと高を括っていたのは、間違いでした。12月末の博多駅は、身動きが取れないほど混み合っていたのです。私の少ない知識で例えるなら、夏休みのお昼の渋谷スクランブル交差点より歩きにくいぐらいです。分かりづらいですか?

友人と「今○○の前にいるよ」「今向かっているけど、人が多すぎて見えない」「こんな多いんだね、やばいね」とLINEを交わしながら、やっとのことで対面しました。約8ヶ月ぶりなので、お互いそんなに変わっていなかったのが幸いでしたね。

「まだバス来ないから、しばらく室内で待っていようか」ということで、博多駅構内でしばし立ち話をしました。ボーっとしていると人の流れに押しつぶされそうになりますが、階段やエスカレーターの近くが少し空いていたので移動しました。話題は主に、友人が最近新しいアルバイトを始めた話です。大学4年の12月からアルバイトとして雇ってもらえるんだ、と驚きました。

15分ほどして、「バスが来るからそろそろ行こうか」ということで外に出ました。外にも相変わらず人が溢れておりますが、バスが停まる場所の近くにおしゃれをした若い人達がチラホラ見えます。
近づくと、表参道を高級ブランドショッパー片手に歩いていそうなお姉さんが振り向き、友人の名前を呼びました。「あー、○○ちゃん!」と友人が応じます。彼女は私と友人の元クラスメイトで、3人で映画を観に行ったこともある子でした。ただ、名前が思い出せません。考えているうちに2人が向き合い、楽しげに談笑し始めました。
あれ、早くもぼっち確定かな?
焦る私。そこへ滑り込むようにバスが到着し、2人が会話をやめました。すんなりバスに乗り込む流れになったことを、少しほっとしている自分が嫌でした。もうちょっと長く2人が喋っていたら、そのまま2人で同窓会に向かっていたような気がしたのです。

バスに乗り込むと、私は無事に友人の隣の席を確保しました。1人ぼっちにならないよう、普段より必死です。バスが動き始めるとすぐ、私はLINEの友だち登録リストで、先程会った女の子の名前を確認しました。すぐ見つかりました。

「そう言えばそういう名前だった。ああ、何で思いつかなかったんだろう。さっき呼んでないのに、急に名前呼んだら『バス乗ってる間調べただろコイツ』と思われるに違いない」

私は身をすくめました。

バスの中では、ずっと友人と喋っておりました。新しく始めたアルバイトの話の続きから、就職先の話題、最近ハマっていることへと興味は移っていきました。12月末の博多駅周辺は恐ろしい街です。渋滞にバスがはまってしまい、後方に博多駅が見えなくなるまで15分ほどかかりました。
福岡での移動は、公共交通機関を使うのがおすすめです(福岡に限らずです)。

予定時間をオーバー気味に、貸切バスはホテルの前に到着しました。ホテルの詳細は伏せますが、とってもおしゃれなホテルでした。結婚式も開かれるような会場なので、体育館のようにだだっ広い宴会場があります。
写真を撮るのも忘れて受付へ向かい、名札をもらいました。4年ぶりの再会なので、名札をつけて会場に入るのです。名札を用意してくださった実行委員の皆さんに頭が上がりません。これに何度助けられたことか。

会場入りから開会まではドリンクや食事の提供はなく、ただひたすら談笑タイムでした。
本当に1人で来なくて良かったです。1人だったら……ぞっとします。覚えてなくても話しかけてどうにか時間を埋められる方もいるのでしょうが、私は厳しいです。

次回、新生高校5年生が誕生します。お楽しみに。

以上、「陰キャ大学4年生、人生初の同窓会に挑む。②」でした。
最後までお付き合いくださいまして、ありがとうございました。
また次の投稿でお会いしましょう!