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広告振り返り~2021年10月第4週編~

 光の広告も闇の広告も月末は大増殖するなと思っていたのですが、週間更新にしたことによってその傾向はより顕著に表れたのではないかなと感じます。
 10月第4週目、クオリティが正の値から負の値まで化け物揃いです。

・ラグナドール

 新作ゲーム広告。
 クオリティ高めの映像に「ガチャ最大14回分」と現実的なガチャ数を提示してくるだけですっかり安心する体になってしまいました。
 よくよく考えたら200連ガチャからがスタートという時点でおかしいんだよなあ。新作ゲームの初動は普通10連くらいが妥当でしょう。

・ファミリーファームの冒険

 ガーデンスケイプの後継者か?
 内容としてはひどい浮気から始まり、トップウォー的な融合をして家を改修していく広告。最初が浮気から始まっている分、この広告は失敗しなくて良かったですね。
 失敗すべきところで失敗している広告は世にあまたとあるけども、失敗しちゃいけない所で失敗していない広告は意外と少ない。まあまあ清涼感のある広告なので、今後に期待です。

 失敗するパターンもあるが、出だしからかわいそうで最後までかわいそうだとなんだか見てられなくなっちゃうんだよな。普通に娘がかわいそうで……
 広告の時点でもっとうまくやってほしいよ。

 ファンタジー要素はそんなに無いように見えるし、「2021最高のゲームです」というキャッチもかなり大きく出たなと思うが、この広告に関しては映像がしっかりしていらっしゃるよ。
 なんだか絵面がどうぶつの森っぽい気がするが、その辺は気のせいでしょう。

・ディープインサニティ アサイラム

 スクエニの新作ソシャゲの広告らしいです。
 スクエニ発のゲームなのに話題を全然聞かないが、広告だけ見る分には演出がオシャレだと思いました。
 新作ゲームあるあるとして「毎日白兇石300個、最大3000個をプレゼント」とかガチャをする為に必要なアイテムらしい物を見かけるが、実際これの価値がどんなもんか分からねえって皆思わないのかな。
 変にガチャに必要なアイテムの名前を言うよりは「200連ガチャ無料!!」とか言ってる方が分かりやすい気がするのだが、やっぱりガチャの匂いを極力させたくないのだろうか。
 その辺も魔剣伝説のアピールする200連ガチャ商法の余波で、実際に何連回せるかを言うと魔剣伝説と比べて見劣りするから言うに言えないみたいな都合もあるのかもしれない。インフレはこわい。

・EVONY

 ピン抜き広告のトップランナー、EVONYはなんとピン抜き広告の実写広告化、それに加えてストラテジーゲーム要素の告知と2種のチャレンジを同時にこなしてきた。
 「巨大なパズルが道を邪魔することがありますよね」という9割の日本人が遭遇しないシチュエーションに始まり、カッコよくパズルに正解して、ストラテジー要素をシレっとオススメする。普段のEVONY広告じゃ絶対に起こらない展開山盛りで、相当時間をかけて作ったんだろうなという丁寧な出来です。
 しかしストラテジー要素を広告したいなら、普段からストラテジーの方の広告も打てば良いのでは……? と思うが、その辺はEVONY運営しか真相は分かりません。何はともあれ、非常に面白いし新しいチャレンジがバッチリハマった広告だと思います。良作。

・ドラゴンとガールズ交響曲

 謎のメイドがドラゴンとガールズ交響曲を勧める実写広告。
 オタクは皆異世界転生を妄想した事があるってさすがにそれは偏見が過ぎないか? と思ったが、普通に妄想した事もあるし何なら現在進行形で異世界転生を所望しているので偏見では無かった。転移した瞬間溶岩の真上に落ちて死亡でも良いので転生したいです。

 向こうのオタクのガチャ動画広告も出してきたが、まさかドラゴンとガールズ交響曲も三国志キャラの美少女化ゲームなの?
 相変わらず司馬懿は司馬懿らしさが無いし、大喬と小喬は美少女ならそれっぽくなってしまうので原作とは何かという話になる。

・少女廻戦

 少女廻戦は毎度あざとい広告を出しおるわ。
 疑似ガチャ広告にしては演出がちょっとオシャレ。賈詡の美少女化らしいが、イラストや言動を見る限り賈詡要素がどこにあるか分からん辺りも少女廻戦の持ち味ですわ。

 程昱(ていいく)の広告らしいが、相変わらず原作要素が無い。
 そして三国志ニワカの自分は程昱を知らなかったので、なおのことただの美少女広告になった。魏の政治家らしいと聞くとそんな人もいたようないなかったような気もするが、よく分かりません。
 同じ「程」でも程普とか程遠志とかはパッと思いつくんだけどな。
 

・パニシング:グレイレイヴン

 非常に凝ったストーリー映像広告。ゲーム内映像の使いまわしだとしても、これくらいのクオリティの物が見られますとなれば充分訴求力があるだろう。
 映像のクオリティも高いし、声優さんの演技も優れている。全く文句の無い広告です。
 web広告にしては少々静かすぎるという見方もあるかもしれないが、ちゃんとした映像でPRしている方がよほど良い。

 キャラ紹介だけしていろと言われたのが相当こたえたのか、本当にキャラ紹介だけしている。
 別にこういう物を求めていたわけでは無い気もするが、まあマシな広告か。

 パニグレは真面目な広告路線だけで無く色々な広告をやってみたいようだが、こんなの絶対古来のファンが黙ってないと思うんですけど……
 トイレにたどり着け広告は他の広告もやっていない前代未聞のスタイルなので、その点は変なパクリ感が無い。まあパクリ感が無くてもこれはやるべきなのかという話になるのだが。

・WARPATH

 WARPATHのカルーセル広告。ストーリー系→ゲーム内容っぽい広告→茶番の順。
 全部見ると1分半になる大作カルーセル広告だが、分散されるよりはまとめて見られる方が広告ウォッチャー的には嬉しいです。他のユーザーからしたら知りません。

 過去に取り上げた広告もたくさんカルーセルにしているので、とりあえず広告を打ちたいけど新映像は作れないという場合にも使えるかもしれない。
 そんな消極的な理由でカルーセルをするのは中々無い気がするけども。

・クレイジーカクーム

 クレイジーカクームもトップウォーのパクリの仲間入りである。
 よくある島育成広告に見えるが、島育成広告ではセオリーである同種のキャラを融合させて巨大化させる描写が無い。勝手に謎の施設が生えてきている。
 さすがにそこまでパクる余裕が無かったのか、はたまたキャラ合体までパクりたくないという妙な矜持があったのかはカクーム広告チームのみぞ知る所だ。

 熊が出没する場所で遊んでいたからクマにボコボコにされて、それがイヤだから報復を頼むっていくらなんでもカクーム側が悪いのでは……
 広告の背景はパタポンのパクリらしいです。もうやりたい放題だな。

 普通にカッコいいガチャの広告。
 これはこれで普通過ぎてカクームじゃなくても変わらない気がするのだが、だからと言ってカクームらしさ的な所を出し始めるとパタポンになっちゃうんだから詰んでいる気がする。9月頃はまあまあだった気がするが……

・SANYO

 最近はスロット偽広告が多くて困るね、とか言ってたらなんと本物のパチスロが広告を打ち始めた。
 さすが本家パチスロの広告はわざわざパチスロの画面を見せるような事はせず、カッコいい感じの映像とプレゼント企画で訴求しに来ているのが特徴的だ。
 今時千本桜をパチスロの楽曲に使うのかと思っていたら、なんと千本桜が投稿されたのは2011年9月17日。10年前の楽曲なので、ちょうどこの時に中高生だった人が大人になりパチスロを打っている事を想定した広告だろう。
 しかし千本桜が10年前だもんな。時間の流れよ……

・プロミス

 とにかく明るい安村が広告に登場。プロミスの広告ですね。
 とにかく明るい安村も短時間の広告に向くお笑い芸人だなあと思った。1分と広告にしては長めだけども、ちゃんとウケを取ろうとしたら普通はそれくらい必要でしょう。
 個人的広告お笑い芸人トップtierである人間としては、ハリウッドザコシショウが挙げられる。広告の面白さという面では、やっぱりザコシショウがまだ強いかなという印象。
 しかし突然出てきて6秒でウケを取るザコシショウはまた別のジャンルだし、ブランドイメージとかを考えるといくら面白かろうがザコシショウを出しづらい広告もあるでしょう。そういう時にとにかく明るい安村が登場出来る広告も世にはありそうだよなあ。今後も要注目。

・uno

 広告お笑い芸人tier1であるなかやまきんに君はメディア露出が止まらない。もうサムネの時点で「圧」がすごすぎて見る者を圧倒するよね。
 内容としては特段変わったところは無いんだけど、とにかくきんに君のパワーがすごい。きんに君のパワーで押すだけの広告がここまで続いているのがもう面白い。
 バラエティやコント番組では見かけない気がするが、やっぱり人気なんだろうな。もし今年の広告芸能人tier表があったら絶対tier1でしょう。往年のドギラゴン剣くらいある。

・Oculus Quest 2

 素直にワクワクさせてくれる広告で良いじゃないの。
 自宅にいると思っていたら壁が壊れて、それからどんどん現実離れした光景になっていくカメラワークが見事。
 地味に最初に持っていたコントローラーはすぐに銃になるし、かけていたVRグラスはゾンビに摑まれた瞬間に裸眼に変わる演出も素晴らしい。最終的にグラスを一瞬外して、またゲームに戻るのもoculus questの広告になっていますね。
 真っ当な言葉が少なくても他者に伝わる映像広告です。こういうのが良いんだよな。

・QTTA

 有名マンガとのコラボ広告だが、漫画を1ページに収めているのは見逃せないチャレンジだろう。
 画像4枚で広告しているパターンは割と見かけるんだけど、この広告は1ページに収めることで画像全体をスワイプした瞬間に読ませる事が出来るようになっているんだよな。
 当然画像4枚広告よりも詰め込める情報は少なくなるが、1枚で収めた方が広告としての視認性が良くなる。1枚だけなら突然TLに表示されてもサクッと読む人もいるだろうし、読んだらちゃんと美味しそうなアレンジレシピが書いてあるから1枚で2度オイシイ広告。
 それにセリフが少ないおかげで、内容がサッと入って来る。絵と台詞のバランスが良い。シンプルにまとまった情報伝達の手法として、広告界隈の人以外も参考にする価値がある広告だと思います。
 自分は動画広告をよく取り上げるけども、TLに流れて来た30秒の動画広告をわざわざ見るのは善悪問わずよほどの評判があるか、広告ウォッチャーくらいしか見ないでしょ。だったら下手な動画や画像4枚よりも、ちゃんと訴求力のある画像1枚用意して見せる方が効果的な気がしてきたぞ。

・デュエルマスターズ

 デュエキングパックの恒例行事が始まってしまった。1分もあるが勢いがすごいし、長州力まで巻き込んでパワーが100割増しになっている。
 この広告のスゴイ所って、リズムも良いけどパック内容もしっかり紹介しているんだよな。ただ音楽が良い広告じゃなくて、ちゃんと商品の広告になっているのが本当に秀逸なのよ。
 ただ長州力というキャストを出しただけに留まらない完成度に感動しました。長州力コラボ広告となると長州力という人物の強さに商品が食われてしまう例が多々あるように思っていたけども、この広告は見事にインパクトのある歌で繁栄と調和を作って来た。
 これだからデュエマはすごいんだよな。

 1時間耐久が欲しい場合は公式が出しているので、これで無限に聴いてください。
 24ループしたら1日が終わるぞ!

 初代デュエキングパックの広告のもこの機会に聴き直してみてはいかがでしょうか。なんと2019年の広告なので、2年ぶりのリメイクとなります。

 何ならガチャレンジバージョンも聴いておくのが良いでしょう。一時期このテーマソングを一生擦っていた時期があったなあと思いますけど、まさかまたこのテーマが擦られるとは思っていませんでした。
 デュエキングパックのテーマって本当に秀逸だよね。これがカラオケ配信されているらしいけど、まだ配信されてるの? もしまだあるなら歌えるうちに歌っておくと良いんじゃないですか。

・真・女神転生Ⅴ

 ニュース真Ⅴもついに最終回です。まさかここまで続くとは……
 最初にニンテンドーダイレクトで情報が出てから、月に一度ペースで情報を出し続けて認知を高め続けるという理想的な広告スタイルを貫いてきた女神転生Ⅴは素直に賞賛したいです。
 DLC情報を伝えている内容けど、DLCの情報だけで8分もあるんだから盛りだくさんのゲームだよなあ。好きなDLCだけ買うも良し、全部買うも良し、万が一買ってみてそんなに気に入らなければ買わなくても良い。
 また、DLCを購入するとレベル上げをしやすくなる、金稼ぎをしやすくなるモードも解禁されるのはコンテンツだらけの現代に即した内容だし、無料DLCで難度を下げられるのもすごい。それで全部入りバンドルだの、ダウンロードソフトバンドルだの、色々な選択肢を用意しているんだから現代のゲームってすげえなと思います。
 自分は通常版を予約購入しました。広告のブログをやっておきながら広告された物を買わないという広告への冒涜ばかりしている人間なので、たまには課金しようと思っています。素晴らしい広告戦略を見せてくれた。

 ちなみにアトラス公式チャンネルでは日めくり悪魔というキャラ紹介まで毎日やっていたので、ファンからしたら発売まで毎日コンテンツが配信されていたことになる。
 真女神転生、本当にプロモーションが周到。初見の人間からヘビーファンまで納得のプロモーション力ですよ。

・シャイニングニキ

 女性向けゲームらしく、ラッキーカラーでコーディネートを決める広告になっているのは良いですね。
 こういうアプローチはもっと早くやっていてもおかしくなかっただけに、いざ映像化された時のクオリティが際立つ。

 お姫様系のコーデが出来るのはディズニーコラボでも訴求した通りだが、ちゃんとシャイニングニキ本体でもお姫様系コーデをアピールが出来ているのは中々考えたなと思う。
 ファッションショーからコスプレ、夢のお姫様コーデまで全部広告する欲張りぶりが素晴らしい。

 コーデバトルの広告。
 ラウンド2とラウンド3はかなり雰囲気が近しいコーデなので、ここで優劣をつけるのは難しいのでは。
 ぶっちゃけ遠目に見たらどちらもあまり変わらない気が……と思ってしまう辺り自分のファッションセンスの無さ過ぎを痛感する。悲しい。

・荒野行動

 やっちゃいなよ、そんな偽物なんか!
 ハロウィンイベントらしくコスプレした荒野五五GOメンバーが楽しそうにしている広告。
 最近の流行りにちょろっと乗っている辺り目ざとい広告で好きです。カボチャ頭だけで例のダンスが出てくるのはツイッターに毒されすぎですよ。

 これは荒野あるあるというよりもPUBG系FPSあるあるでは。
 実際こういう事をやる人はいるけど。

 このウマ頭が出てくる広告ももはや懐かしいわ。
 登場した当初は初期にいたVtuberであるばーちゃる辺りが想起されていたが、そんなVtuberもすっかり聞かなくなってしまったなあ。

・校長に俺はなる

 今の子は体が弱すぎるから保健室が必要って、そもそも保健室が無い学校とかあるのか?
 ミシュランのコックを学校に招いたり、寮にWi-fiを引いたりと夢のある広告。成功例の広告となります。

・セブンナイツ2

 あまりにも真面目な映像広告。アマギフプレゼントも添えてスキが無い。
 こういう広告をやっている辺り突然200連ガチャを推してきたり、全サーバー1位になったりはしなさそうだが果たして。リリース後は分からねえからなあ。

・ブルーアーカイブ

 叡智過ぎて大賢者になったわ。
 バニーガールって割と昔からあるコスチュームだけども、そういう昔からある古典的コスチュームをちゃんと魅力たっぷりに描けるだけの力量があるのはさすがYostarと言ったところか。
 変なアレンジを利かせて露出を増やすよりもストレートの方がよく見えるのは、昨今の捻ったコスチュームが増えすぎたソシャゲ界に一石を投じていると言えるだろう。

・アークナイツ

 Yostarのゲームはちゃんとした広告が多い。
 ちゃんとしたというか普通のキャラ紹介広告なんだけど、普通にカッコいい男性キャラを紹介できるのもまた強者の余裕を感じる。
 Yostarは「適当に有名声優を推し美少女イラストを見せて釣る」瘦せ馬の先走り商法をやらないんだよな。こういう広告を堂々と打てるのが、Yostarのゲームが信頼される隠れた理由であるかもしれない。

・おねがい社長

 Yostarの広告の後に社長を見ると全くひどいもんだなと思いますよ。一生借金して創業してるでしょ。こんな描写本編には無いのよ。
 流れとしてはいつもの10連ガチャで逆転する広告なんだけど、体重計みたいな機械に乗ると財力を測れるのが社長の世界観である。
 この広告では珍しくババに10連ガチャをもらわないで成功しているが、結局ゴミ集積場を創業した時にババのお世話になっている。ボンゴレはババから離れられない。

 ボンゴレが赤ん坊を助けるのだが、柱にぶら下がって一回転して救助するのはすごい身体能力だ。
 それから金を買うモーションは新たに作成した物のようだが、その後に水を混ぜてバーを営業しちゃう辺りいつものボンゴレです。最後が切れてるのもまた面白いのがズルだよ。

 妊婦を助けようとしてバイクから飛び降りて、逆方向に引き戻すってダイナミックな体の使い方をしているよな。
 社長の大失敗パターンも最近は見なくなりましたね。ババもいない、10連ガチャも無いでは成功の目が無いんだけども。

 社長も型抜き広告に参戦。魔剣伝説と社長、奇しくも同じ構え……!
 針でやって失敗している辺りただのヘタクソであるし、その後に借金創業で逆転できちゃう辺り原作のイカゲームよりもやさしい世界のように見える。

 ババも結構危険な位置にいたが、助けるのは女性の方。看板が落ちて来た時に助けに行けるのは中々すごいバイタリティ。
 とはいえ一番衝撃的なのはこの広告のオチで、なんと借金まみれになったボンゴレが希望の船に乗るか、乗らざるかという決断を迫られる広告になっている。
 イカゲームのパロディの後はカイジのパロディだからパロディの勢いがすごいよな。ここは魔剣伝説よりもすごいポイントだと思います。

 あと、社長はアークナイツから背景の一部をパクって話題になった。
 露出の少なそうな画像広告の時だけ、しかもくそほど些末な所をパクる辺り社長の狡猾さがにじみ出ていやがるエピソードです。やめようね。

・ピックアップ

・スピードラーニング

 一時期しょっちゅう見たスピードラーニングの広告。もう随分懐かしい広告だし、昔は真剣に「これを聴くだけで英語ペラペラ!? 最強かよ!」と思っていたんだよなあ。

 そんなスピードラーニングが販売終了となってしまいました。
 まあそれだけの話なんだけど、懐かしいなと思ってしまったので掲載しました。別にそんなすごい広告ってもんでも無いけど、なんか夢があったんだよなあ。聴くだけで喋れるとか。睡眠学習とか。

・幻妖物語

 幻妖物語って知ってます? eyougameが運営しているMMORPGですよ。
 まあまあ人気のMMOだとは知ってたけど、まさか2周年だとは思いませんでした。しれっと200連ガチャ無料で魔剣伝説とも張り合っているが、今月の魔剣伝説はちょっと強すぎたか。

・ARKA-蒼穹の門-

 妙に凝った偽プレイ動画を出してきたのはARKA-蒼穹の門-。
 偽MMORPG広告としては最近出て来たタイトルだけど、エフェクトのしっかりしてる感じは魔剣伝説にも引けを取らない。
 最初の安っぽい連打レベルアップからのバトル描写の凝り具合がたまらない作りになっております。

 「課金で高級装備=反則」という考え方がもう自分と噛み合わないんだよな。課金したら無課金の人間をボコボコに出来るくらいじゃないと面白くないでしょ。
 むしろ無課金で課金者といっしょじゃ課金するだけバカを見るゲームだと勘違いされそう、みたいな発想は無いのか。これは他のMMORPGの一部広告にも言えるけども。

 背景が違うバージョンもある。内容は一緒です。

 妙にカッコいいコンセプトムービーも登場。
 割とカッコいい気がするんだけど、他に出してる広告が広告なのでウソっぽく見えてしまうのは否めない。
 最初の自動音声も大分台無しな感じがするので、7秒くらいから広告を始めた方が良いんじゃないかなあ。

・MU:アークエンジェル

 ドラゴンを育成する広告。こういうドラゴン育成を見るとサンサーラ・ナーガを思い出してしまう。
 実際ドラゴンを育成するとなったら、肉ばっかりあげれば良い物なのかな。黄瓜もあげないと偏食がひどくて困りそうなもんですけども。

 「VIPは無料になりました、課金は必要ありません」って、それはVIPじゃなくて誰でも出来る普通のサービスなのでは。VIPって課金した人が課金しただけ優遇されるんだし、「金を払った人間が払っただけ得する」というのはそんなにおかしな理屈では無いと思うんだけども。
 ARKAと言いMUと言い、課金者優遇制度をけなすのは一体何なのだろう。それだけ無課金プレイヤーからしたら課金プレイヤーがイヤな物なのかもしれないが、だからと言ってMUをやれば良いという結論になるのだろうか。
 それだけ課金圧が強いゲームにウンザリ、というプレイヤーが多いと市場調査したのだろうな。VIPシステムも無くガチャは回させますというゲームの方がよほどアコギな気はするけど。

 こんなくだり、魔剣伝説でも見ましたね。
 やっぱりMMORPGの世界では戦力の高い奴の方が偉いし、横入りされる物らしい。まあゲーム内で横入りされる分にはあくまでゲーム内のやりとりだからギリギリ納得が行くか。
 やっぱり現実世界でゲーム画面を見せて「俺の方が戦力高いぜ!」って列に横入りするのは無理があるでしょ。

 ションベンでフロストドラゴンの氷を溶かして復活させる広告。小便で凍る程度の氷に包まれているフロストドラゴンってメチャクチャ弱い気がするんだけど、それで良いのだろうか。
 逆にこの男の尿が氷を溶かせるほど熱いなら、それはそれですごい能力者なので一本の異世界転生の話になる。灼熱のオシッコ人間にしても、薄氷の雑魚ドラゴンにしても、チビってしまうほどしょうもない広告なのは間違いない。
 地味に画面右上のミニマップが動いてるのも細かくて面白いんだよな。こういう変なこだわりがある広告だから好きなのよ。

 こういうタイプのゲームで放置戦闘をしなかったらそりゃ苦行になっちゃうでしょうね。
 MUはゲームのアピールだけと見せかけてちゃんと広告にオチをつけてくるのが上手いなあと思います。「この鈍感!」って意外と広告を見ていたら最初の伏線を忘れてたりするからね。

 何でもかんでも装備をあげていて何かと思ったら、無料ドロップでしたというオチ。
 じゃあこの装備をせびる女が自分でやれよ。この広告通り親切なゲームならわざわざ渡す必要ないでしょ。

・魔剣伝説

 魔剣伝説はなんとULTRAMANとのコラボを仕掛けてきた。変だと思ってたんだよな。剣魂は七つの大罪とコラボして、天姫契約は蜘蛛ですが何かとコラボした。であれば、4399の総大将である魔剣伝説がどこともコラボしませんなんて事は許されませんよ。
 あんのじょう中々凝ったコンセプトムービーが作成されているが、いつもの悪い広告もたくさんある。1つ1つ見て行きましょう。

 今回のコラボで比較的普通の広告としてはこれ。
 これだけやってれば良かったが、結果としてはここから紹介する広告の通りだ。

 「帰ってULTRAMANにならないか?」って、これ「帰って来たウルトラマン」とかけているのか?
 コラボ紹介広告ではあるが、もうちょっと200連ガチャ以外に魔剣伝説ってアピール点が無いのかなと思ってしまう内容。

 きもすけがウルトラマンに変身するの、普通にイヤでしょ。
 公認コラボだから何をやっても良いというもんじゃないと思うんですよ。基本的に謎のゲームと有名IPがコラボしだすと喜んでコラボCMを見るタイプなんだけど、4399のやるコラボはやたら低品質だったり、特にファンでも無いけどそれはやって欲しくないなという一線をサクッと越えたりするので油断ならない。
 この辺のデリカシーの無さがまた4399の広告戦略なんだろうな。

 1000ダイヤでウルトラマンアバターを売ろうとするが、結局無料でウルトラマンアバターで開始出来ることを紹介する広告。
 魔剣伝説にしては珍しく「コラボイベント後は2度と手に入らないぞ!」という真実らしい事を述べているが、「他のコラボアバターなども楽々ゲットできるよ」はどのアバターを指しているんだろうか。孫悟空アバター?

 先ほどあんな広告をしていた割に堂々とガチャみたいな演出をして、スタイリッシュアクションゲームっぽい広告を出している。ここまで全部ウソみたいな広告中々無いでしょ。
 本当にこのスタイリッシュアクションが出来るなら誰もこのコラボで不評は出さなかったと思うぞ。

 光明の宝石って何だよ。
 当然光明の宝石なんて要素はウルトラマンに無いし、魔剣伝説にも無いだろう。偽ゲーム広告をコラボ広告に混ぜて来る辺り、真実要素がとことんまで薄い広告だ。

 「俺はウルトラマンがあるけど、お前には何も無いじゃん! ハハハハハ!」とか言う奴がウルトラマンになってほしくないわ。
 別にウルトラマンファンでも無い人間がこのセリフに疑問符を浮かべるんだから、ウルトラマンファンから見たこの広告たるや本当にひどい広告なのでは。
 やっぱり力を得る人間は人格者じゃないと大変なことになるんだなあと思います。

 魔剣伝説のウルトラマン自慢が止まらない。
 ウルトラマンだけで戦力5000万みたいなアピールだが、アバタースキンにそこまでの効果は無いでしょう。ウルトラマン側を立てるのは良いが、嘘をつけとは言ってないんだよなあ。

 そもそもこの実写版きもすけがウルトラマンに変身できる人間だとバレてしまうのは正義の味方として良くないのでは。
 その上この広告だとウルトラマンがすごいんじゃなくて魔剣伝説のサービスがすごいという広告になってるのがおこがましい。イースコラボの時も「魔剣伝説だってすげえぞ」というのが鼻についていたが、やっぱり魔剣伝説はそういう鼻につく広告をするもんなんだなあと再確認した。

 4399特有の声優登場広告もあります。
 ガンダムAGEのアセムとか、リゼロのユリウスとかを演じていた声優さんらしい。この広告ではどこかスーパーの特売コーナーのような売り込みをしているのが印象に残る。

 インタビュー、木村良平編。
 スペシャル乗騎なる物は一部の広告で触れられているが、一体どの広告でその情報が公開されているんだ。全然分からん。

 ウルトラマンコラボ広告を総評すると、総じて魔剣伝説要素が前に出てき過ぎてるのかなあという印象でした。4399のコラボ広告は皆そうなので今に始まった話じゃないけど。
 とはいえコラボ広告でコラボ先のキャラばっかり広告してるのも一体何のゲームか分からないので、少しはコラボ対象のゲームの紹介をしてほしいのも確か。
 その辺のさじ加減が難しいんだろうなと思いましたけど、少なくとも魔剣伝説は出すぎだと思いました。まずはパック寿司の成分表くらいの立ち位置を目指してほしい。
 ここからはウルトラマンと関係がない魔剣伝説の広告です。

 先週登場した型抜き広告の続き。
 そりゃ既存商品と比較して「そんなクソゲーをやるな」というマーケティングもあるだろうけど、その下げるゲームを型抜きにする奴がいますか?
 型抜きと比較したらそりゃ大半のゲームは面白いだろうけど、万が一「片抜きの方がマシだよ」と言われたらどうするつもりなんだ。

画像1

 魔剣伝説はこういう画像広告も出しているので、本格的にイカゲームパロディをやりたいようである。
 そりゃ世界で流行っているもんだからパロディしたんだろうけども、ゲームとは全く関係の無いことをこうして広告出来る度胸というか、ガッツらしき所は本当に何だろうか。
 型抜き、だるまさんがころんだのミニゲームくらいはゲーム内でも実装できそうな気はするが、そんなことをわざわざ魔剣伝説がしそうな感じも無い。

 全然ユーザーが増えないから苦肉の策でボーナスを増やして楽しんでもらおうみたいな演出だが、それからアピールする200連ガチャは一生広告してるんだから何にも苦しい思いはしてないと思うんですけど。
 ボーナスを良くしてみては、と言うなら600連ガチャくらい広告してきそうな物だが、全くそんなことはしないのが魔剣伝説スタイル。散々広告を打っているんだから、この広告で魔剣伝説を初めて見る人の方がレアでしょ。そんな人間はいないまである。

・原神

 MMORPG界のビッグネーム、原神をわざわざ今更取り上げるのは、なんとゲーム内の紹介広告らしき物を出していたから。
 ここまで虚偽ばかりのMMORPG広告ラッシュだったのでこの映像を見ても「もしかして原神も無料200連ガチャで放置MMOなのでは……?」と勘繰ってしまったが、全くそんな事は無いと思われる。広告の見すぎです。
 原神のキャラ紹介広告も割と見かけたけど、ツッコミどころのない普通のキャラ紹介だったから取り上げなかったんだよな。こんな広告ブログでは取り上げられない方がマシかもしれないが。
 

・エバーテイル

 エバーテイルの広告が始まって9ヶ月、登場するモンスターのステータスが分かったのはこの広告が初です。
 各モンスターのステータスが出てくるのは分かるけども、一番最後の広告によく出てくるモンスターだけステータスが「死」で、「モンスターなんて存在しない。」なのは、やっぱり広告に頻出するモンスターだから特別呪われた魔物なのだろうか。
 冒険の始まりに関する広告が多数登場し始めたのも、意外と次のストーリーを見据えての展開かもしれない。自分はいつまでも期待し続けてますよ。

 エバーテイルは最近また完全新作広告を出し始めてるし、真面目に新シリーズ始めるんじゃないかと身構えている。身構えているだけで、いつまで経っても新シリーズは始まりません。
 身構えてる時に死神は来ない物だって事?

・今月のMVP候補

 今月のMVP候補は以下の通り。

・Oculus Quest 2
・QTTA
・真・女神転生Ⅴ
・EVONY

 第4週はオソロシイ広告も目立ったが、良作広告も多かったなあという印象。
 オキュラスクエスト2はシンプルな映像の出来で勝負してきて、真・女神転生Ⅴは成熟した広告戦略をやり続けた一貫性が素晴らしい。QTTAは何かと情報過多にしがちな現代の広告において、情報を削って伝わりやすくする大切さを伝えてくれる良作広告でした。
 その中で変な広告側から名乗りを上げられるのはEVONYくらいじゃないですか。ピン抜き広告一本でやってきたEVONYがとうとう実写ピン抜き広告という新路線をぶちあげ、ピン抜きだけじゃない事まで告知してきた問題作です。他の魔剣伝説やおねがい社長も動きとしてはデカかったんだけど、彼らはやっぱりネタ感が強すぎたり、邪道を行き過ぎていたせいで今週の正道系広告三銃士にはかなわない印象がある。
 いよいよ来週で10月編が集計され、11月編が始まります。9月編もそろそろ出せそうなので乞うご期待。

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