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広告振り返り~2021年10月総括編~

 広告振り返り10月総括編です。ここまでの広告振り返りリンクはこちら。それぞれの週にどんな広告があったか忘れてしまった人は改めて見返してもらえるとより広告が楽しめるぞ。
 ちなみにMU:アークエンジェル、エバーテイル、魔剣伝説に関しては毎週新作を出しているので以上の広告のファンの方は全週見返してみてください。常連組の圧の強さよ……

・これまでのあらすじ「第1~2週」

 魔剣伝説&おねがい社長の後継者候補「三国群英伝M」のクオリティのヤバさに脱帽。1本満足バーの新作も登場しました。
 ネット広告的には「今日の仕事は楽しみですか」でAlphaDriveが炎上。日本人にとっての仕事の価値を問いかけたり、いつものTwitter民の大喜利があったりした。

・これまでのあらすじ「第3週」

 アサヒ飲料の超難度広告クイズが世をにぎわせる。クレイジーカクームのパタポンのパクリ広告が猛烈な話題になったのが広告界隈での話題か。
 また、この辺りからイカゲームパロディが増え始める。手始めに魔剣伝説がイカゲームパロに手を出し、その後社長やカクームもパロに乗っかるプチブームとなった。
 優良広告から新顔まで多数揃うバランスの良い週。割と玄人向けかもしれない。

・第4週

 月末の怪物、魔剣伝説ウルトラマンコラボが登場。広告ファンで無い人も1度は見ておくべきヤバい広告です。
 だが魔剣伝説を除けば想像以上に優良広告の多い週。逆に言えばウルトラマンコラボだけでヤバい話題を全部掻っ攫ってしまった魔剣伝説のパワーの高さが見どころ。EVONYの実写広告も面白いんですけども……

・ピクセル三国志

 三国志ゲームが、多すぎる。
 とはいえ地の利を生かしている感じの広告にはなっているので、結構しっかりしていると思います。計略をする映像とか分かりやすいんだよな。
 三国志真戦も真面目に三国志の広告をしているのは分かるが、ストレートな分かりやすさという意味ではピクセル三国志の方が良いかもしれない。

 1人で鉄鋼を掘ったり木を切ったりしても関羽にはならないだろ。
 熊が唐突に青龍偃月刀を落とす感じがアバウトな三国志だ。色々説明を削ぎ落してしまった結果か。

 三国志ってこんな話でしたっけ、と思ったら劉備が草履売りのエピソードはあった。自分の不勉強が露呈したね。
 でも露店の前で張飛と関羽が喧嘩しているのを止めたら桃園の誓いになるのはさすがに創作な気がするんだよなあ。そもそも桃園の誓いが三国志演義の創作だと言われればおしまいなんだけど。
 事実と創作を混ぜて真偽が疑わしい広告を出すのは一番タチが悪い気がしてきたぞ。どこまでが創作だかマジで分からないもん。

 漁夫の利をして大出世するノリはおねがい社長っぽさがある。方天画戟と青龍偃月刀を持っていても同時に使えないと思うんですけども。
 ところでこの広告だけ妙に音量が小さくないか? この広告の為に音量を上げると次の広告で鼓膜を破壊されるぞ。

 初回チャージでもらえるキャラが「徐庶」ってマニアック過ぎない? まあ知ってる人はいるだろうけども、三国志ゲームで初回チャージ得点と言えば「曹操」とか「呂布」とか分かりやすい有名武将を安売りしていくのが普通なんじゃないのか。
 あと徐庶が毒効果を使うエピソードって何かあったっけ? 徐庶が毒を使うってすげえ違和感があるというか、そもそも三国志時代で「こいつはすげえ毒師だ!」みたいなキャラもパッと思いつかない。ピクセル三国志によって三国志ニワカであることがどんどん露呈していく……

 ギフトコードを伝える広告もある。
 ギフトコードしか伝えないのは潔すぎるだろう。

 真面目なゲーム画面はおそらくこれか。ファミコン版天地を食らうみたいだね。
 もしこれが真面目なゲーム画面じゃなかったら一体何のゲームなのか分からなくなっちゃうよ。

・三国志真戦

 三国志真戦はいよいよ呂布というビッグネームを出し、諸葛亮という知略に優れた武将には負けるという点を教える広告を出してきた。
 そこでコンビを組ませるのが華佗である辺りめちゃくちゃマニアックだなあと思います。陳宮と組ませた方が話題になったんじゃないかなあ。
 でも華佗と組ませることでゲーム内の機能をしっかり伝えられているので、ここでは華佗が正解っぽい。

・荒野行動

 荒野行動、なんと4周年らしい。クソ広告黎明期から広告を打ち始めて4年も経つんですか。
 NONSTYLEの2人をキャスティングした豪華な広告である。モノクロの中に金色を落とす演出も、金がしっかり映えるように工夫されている感があって良いですね。

 地味に2バージョン目もあるが、NONSTYLEも冷静に見ていると面白い芸人だよな。
 ちゃんとNONSTYLEの味を出しつつも楽しい広告に仕上がっているのは流石と言ったところか。荒野行動の真面目な広告は本当に真面目だからなあ。

 4周年ということでエライカッコいいテーマソングも登場した。映像もガッツリ凝っていていいですね。
 このPVは過去のイベントを振り返るような内容になっている気がする。これまでの広告で見覚えのある映像がちょこちょこあるので、多分4年間プレイしている人からしたら感慨深い映像なんじゃないですか。
 最初こそクソ広告の代名詞のような存在だった荒野行動が、魔剣伝説など4399系広告の台頭によっていくらかマシに……はなってないんだよな。普通にゲーム内容とは全く異なる広告もやっているし、一時の大真面目な広告に惑わされてはいけない。

 ハロウィンに沿った広告。カボチャをかぶるのはすっかりブームになってしまった。
 10月後半は一部企業がハロウィンに沿った広告も出していましたね。それに合わせてキャンペーンを打っている場合もあるけど、荒野行動の場合どうなんだろう。一応「荒野地味ハロウィン投稿イベント」なるイベントは打っていたが。

 人形劇広告。需要はよく分からないが、アクセントが面白い良い広告です。
 ずっと見てるとだんだん面白くなってくるタイプの広告なので、1周で微妙だと思っても10周は見ることをオススメします。10周見ると味がでてくるぞ。

 何はともあれ荒野行動4周年、おめでとうございます。
 最初期の荒野行動を彩ったゆうとがこの場にいないのが非常に残念だが、まあ都合が合わなかったのでしょう。またゆうとの姿が見たいね。

・第五人格

 このタイミングで第五人格も大型アップデート。年末に向けて大型キャンペーンをバンバンやっていくぜという気概を感じる。
 Neteaseも凝った映像を作っている時は輝いてるよなあと思います。たまに変な広告を作って来る時もあるが……

・ウォーキング・デッド:サバイバー

 ウォーキング・デッド:サバイバーは劇団ひとりと狩野英孝というビッグネームを召喚してきた。
 劇団ひとりは以前荒野行動の広告で見かけて、狩野英孝もPUBGモバイルの広告に出演していました。かなりクリーンでいい所を起用した印象。
 ウォーキング・デッド:サバイバー自体は7月の広告振り返りでも取り上げたが、当時はそこまでのパワーを感じる広告では無かった。ここに来て芸能人コラボ、アマギフキャンペーンで話題を取りに来た形になる。

 狩野英孝も「スタッフー!」ってエンタの神様ではよくやってましたね。令和の人々は「ラーメンつけめん僕イケメン!」とか忘れちゃったでしょ。
 エンタの神様で一世を風靡した彼も今ではゲーム実況者みたいな扱いをされているのはかなり違和感がある。自分の中ではずっとお笑い芸人で、クセの強いネタをやる人のイメージが強い。
 クセの強いネタグランプリでもすげえアクセントを加えて歌ってるでしょ。ネタを見ているとやっぱり面白い芸人だと思う。

 狩野英孝はいつまでもスタッフネタを擦るタイプの人だという事を思い出しました。
 演技がいちいち面白い。狩野英孝コラボは成功だったと思います。

 狩野英孝ではない実写広告も出している。
 普通に面白いドラマだと思った。とはいえ狩野英孝コラボと一緒に出てきてしまったせいで少しインパクトは薄れている印象はあるが。

 ゲームプレイ風広告もあるが、Age of Zと比べると随分控えめだと思った。
 Age of ZだのState of Survivalだの、あの辺のゾンビ広告が軒並み派手過ぎるというのもある。

 一見本当のゲーム映像っぽく見えるが、ゲーム画面にしては視点が変わりすぎな気がするんだよなあ。
 本当にこれが遊べるなら謝るけども、これは何となく偽広告っぽい。実際少し調べた感じこんな画面は無かったのでほぼ偽広告じゃないかな。
 他の偽ゾンビゲームのようなド派手な演出、変なナレーションが無いから最初本当に偽物か分かりませんでした……

 ウォーキングデッドは全体的に静かな広告である点が特色だと言える。
 FPSに始まり、俯瞰してのシミュレーションにもなる広告。普通にこういうゲームがあったら面白そうではあるよね。

 くさいセリフも無く、黙々と進むのが実在のゲームっぽいのよ。やってる事としては限りなく要塞芸なのだが、要塞芸を悟らせないのがうまい。
 静かな偽広告という新境地を開いてきたので、いよいよ嘘を嘘と見抜ける人間でないとインターネットを使うのは難しい領域に突入してきた印象がある。

 ゾンビ広告には珍しいひたすら蹂躙されるだけの広告。逆転なんか1つもしないぞ!
 こういうありそうでなかった、絶妙なラインの広告が上手いんだよな。ずっとウォーキングデッドの広告を見ているとこれが嘘か本当か分からなくなってくるんですよ。
 PVにしても見どころの薄い映像に見えるが、これはこれでゾンビの恐怖を冷徹に描いた結果に見える。地味ながらかなり好きです。

 暗い夜で、ゆっくり歩み寄って来るゾンビってやっぱり怖いんだよな。
 ちゃんとゾンビのこわさを表現している広告なのは本当に好印象です。そりゃ人間が一番怖いにシフトしても良いんだけど、やっぱりゾンビが出るならゾンビ本体の怖さという所を表現して欲しいんだよなあ。

 これも静かな広告なんだけど、言葉は無くともドラマを感じる広告で結構好きです。
 問題点を挙げるなら「人間との人間ドラマが面白い」というキャッチコピーが面白い点だが、言いたい事は分かるんだよな。要は人間ドラマが面白いんでしょう。

 総括するとウォーキングデッドは狩野英孝コラボが面白かったし、それ以外の広告も静かな偽広告という新境地を開いてくれたなあと思います。
 突然大阪城を推し始めるのはよく分からないが、とにかく日本で本気で流行らせたいようです。今後にも要チェック。

・パズにゃん

 あざとい捨てネコ営業がよ……
 あまりにも猫好きを釣る始まりの割に、捨て猫を拾ってきて掃除までしたのにチェーンソーで屋根をぶっ壊して捨て猫にぶつけるという外道みたいな描写が続くので空気差で風邪ひいちゃうよ。
 助ける広告を出すなら最後まで助けなさいよ!

 後半は使いまわしだけどこういうパターンもある。
 かわいそうアピールが上手いんだよお前は。これで猫ファンを釣ってやるぜという魂胆が見えるね。
 現実の猫はもっと図々しいだろ。こういう時だけカワイコぶって広告塔になるな。

 というか野良猫を無責任に育てようとするんじゃないよ。
 この広告みたいにちゃんと育てるなら良いけど、「かわいそ~」とか言って適当に拾ってきて「やっぱめんどいから捨てるわ」みたいな真似をするのは本当に良くない。
 ネコに限らず生き物を育てるならある程度覚悟を持つ必要があるので、そういう所で覚悟を持てないならパズにゃんをやって済ませるくらいがちょうど良いと思いました。

 比較的真剣な猫を育成するまでの広告。
 思えばパズにゃんの広告はパズル要素が全然無いね。延々猫が捨てられていたり、猫を飼ったりするだけの広告。
 こういういかにも猫を使って客を釣ろうという感じが気に食わないんでしょうね。別に広告なんだから勝手にしろよという話なのだが。

 動物を喋らせるタイプのバラエティ番組はたまに見かけるが、動物に字幕をつける広告は初めて見たわ。
 「飼い猫は羨ましい」とは言っても、わざわざ猫にあんな鳥の丸焼きみたいなものを与えるご家庭って無いでしょ。あんなの俺が食いたいよ。

 雨の中で捨て猫が赤ん坊を助けて、赤ん坊も捨て猫もまとめて助けるって広告の欲張りが過ぎるだろ。
 「パズにゃん」とかいう可愛らしいタイトルの割にストーリーの始まりがあまりにもヘビー。雨の中桶に入って流れ着いてきた赤ん坊って普通に虐待でしょ。
 一応ハッピーエンドだけど、ここまで衝撃的なスタートの広告は久々に見たな。これは不快に感じる人が多そう。

・ファミリーファームの冒険

 最近の広告は明らかに日常のストレス、かわいそうという人間の精神を的確に突きに来ているなあと思います。主婦層はこういう広告に何かしらの反応を返す可能性が高いし、何でも良いからアプローチしたいという強引さが見て取れる。
 おねがい社長や魔剣伝説の広告は悲劇が起きても割とネタに取れる物が多い印象があるんだけど、パズにゃんやファミリーファームの冒険は悲劇の例が生々しいんだよな。片言の日本語はむかつくという人も多そうだけど、生々しさを低減する働きは果たしている気がする。
 何にせよ生々しい系の広告は見ていてしんどくなる面が大きいんだよなあ。自分は全部見るけど。

 検査キットの妊娠部分を赤ん坊のイラストで隠すの、割と考えたなあと思います。
 その後はソファを合体させると良い感じのご家庭が出来る、家具合体幸福広告です。先週もこういう広告出してたね。

 ハロウィン広告に着手しているのも季節を見ていて良いなとは思います。
 もう生々しい不幸ネタが無いだけマシなんだけどさ。

・マトリックス レザレクションズ

 マトリックスも随分懐かしい映画だよね。昔は皆、原作映画も観ないで反り返って銃弾を避けるモノマネだけしていた気がする。
 自分も昔最初の三部作は見たんだけど、内容に関してはあんまり覚えていない。やっぱりすごい反って銃弾を避けるアレしか覚えていないのよ。中々ハードなSFだったと思うんですけど。
 とりあえずDVD版の3部作を見てから劇場に行くかもしれません。DVDなんてのも聞かなくなったけど、DVDの映画広告もこの時代に見返すと中々味わい深そうですね。

・エクストリーム

 デジタル人材と樽をかけたダジャレ広告。そもそもデジタル人材ってどこを指すんだと思ったが、エンジニアとかプログラマ、3Dデザイナーなどを指すようです。
 結構BGMの中毒性があり、延々ループしているとええ感じにトランスしてきます。デジタルと樽をかけた真意はよく分からないが、まあ良いでしょう。

 ちゃんとしたメイキングムービーもあります。
 グリーンバックの前で樽に入る五人組が見られるのはこの映像くらいじゃないですか。これ見てると東方のキスメを思い出してしまったが、キスメは樽に入ってないから完全にぼんやりしたイメージで連想しているよ。

・MTGアリーナ

 新スタン版MTGアリーナの広告。最後に黄金架のドラゴンのエフェクトで終わるのは中々感慨深いですね。
 森崎ウィンなる人物は把握していなかったが、ミャンマー出身の歌手、俳優らしい。中々顔立ちの整った方で良いと思います。
 それにしてもギャラリーにあるイラストが「慈悲深きセラ」と「王家の跡継ぎ」なのめちゃくちゃシブくない? ここで安易にblack lotusとか出さないで最近のカードを出してくる辺りかなり好きな広告です。

・真・女神転生Ⅴ

 女神転生もいよいよ発売寸前、ここで最終PVを出して畳みかけます。
 ちゃんとゲーム内容を紹介している、最後まで良い広告です。最後まで本当に文句のつけようの無い良い広告でした。

・大乱闘スマッシュブラザーズ

 スマブラもTwitter広告を見かけて驚きました。ソラというキャラ自体はディズニーなどの色々な問題をクリアした点、キングダムハーツファンの多さから盛り上がっていたのを観測したが、自分はキングダムハーツをやったことが無いので「よかったね」くらいで終わってしまった。すみません。
 皆キングダムハーツとどこで出会ったんだろう。自分の幼少期では全然キングダムハーツやったよ~みたいなことを言っている人がいないに等しかったので、「名前は知ってて皆やってるらしいけど自分の周囲では話を聞かなかった」という奇妙な立ち位置のゲームなんだよな。
 んな事言ったらメトロイドをやった事がある人は見かけないけどサムスでスマブラの影響で知っていて、その割にメトロイドドレッドはTLの人が皆やってて「昔からメトロイドやってたんだよね~」とかいう人もいるのでよく分からない。1人向けゲームの遍歴ほど周囲から見て分からない物は無いんだなあと思います。

 まあそういう話はさておき、つかいかた動画はスマブラをやってない人でもちょっと見ておく価値があるかもしれない。
 全くゲーム本編を知らない人でも楽しく見られる映像に仕上がっている、ゲームの紹介映像40分はヤバいよ。普通そんな事は出来ない。

・この素晴らしい世界に祝福を!ファンタスティックデイズ

 このファンってコラボをやる時だけ広告を出すようにしているのは中々賢い広告の打ち方だなあと思いました。
 リゼロコラボの時もそうだったし、このファン単騎でユーザーを狙いに行くよりはコラボの時に他のラノベ、アニメファンを巻き込みに行く方向にシフトしているんでしょう。賢い。

 こういうストーリーが好きな人はダウンロードするんじゃないですか。ストーリーをチラ見せする広告にしてはインパクトの強い所を出してる気がする。
 自分はよく分かりません。

 こういうシーンを切り抜いていくという事は、やっぱりこれが良いと見た結果なのでしょう。
 持ち味を生かした広告で良いよな。何だかんだ真面目な広告の作りになっているので、5回くらいリピートしたら許せてきました。
 少なくとも2020年のこのファンの広告よりは訴求力があって良いと思います。

・雀魂

 人気マージャンゲーム「雀魂」はアカギコラボで勝負。プレイしてる層としては嬉しそうなコラボだ。

 美少女のマージャンゲームだと思っていたらおじさんの割合の方がグッと増える感じが良いですね。
 あごの尖ったこわい顔のおじさん達が女の子を取り囲む様は雀魂側がアウェーのような印象すら受ける。麻雀作品としてはアカギの方がずっと先輩なので、それくらいの演出にしたかったんでしょうね。
 30秒のアニメながらしっかりアカギを立てた良い広告だと思います。コラボ先を立てるとはこういう事を言うんだよなあ。

・ディズニー ツイステッドワンダーランド

 ハイクオリティなアニメでぶん殴る広告。
 この辺のクオリティはさすがアニプレックスと言った所。FGOもテレビCMでアニメ広告を出しているのは見かけたが、Twitterでは出さないね。
 Twitterをやってる層にはもう充分だと捉えられている可能性も高そうではあるが。

・パニシング:グレイレイヴン

 パニグレのハロウィン推し広告。
 パニグレファンの求める広告ってこういう広告なのでは?アクションあり、優れたグラフィックあり、キャラ推しもあってイベントの紹介もある。
 ハロウィン広告の中では一番ゲーム内容を伝えつつイベントも伝えられていて良かったのではないでしょうか。

 PVもカッコいいし文句無いんだよな。
 スマホに空き容量があればもう一度やりてえわ。

 突然ゲームの中に取り込まれる広告。ソードアートオンラインリスペクトか、チーターマンリスペクトかは閲覧者の趣味に任せます。
 この取り込まれた人自身もノリノリで剣を持ち出せる辺りゲームの中で生きていく才能があるよ。
 ちなみにパソコンでパニグレを遊ぶこと自体はエミュを使えば出来るらしいです。

・GRAVITY

 コンセプトムービーみたいな広告。
 エモい感じがする広告も引き続き出しています。

・ピックアップ

・海外版魔剣伝説(Raider:Origin)

 こんな英語が分からないのに何を言ってるのか分かっちゃう広告ありますか?
 一応ギフトコード自体は日本版とは全然違うが、それにしてもいつものノリを海外でもやっているという話があまりにも興味深い。

 隠しダンジョンの広告。☆3星の杖と言っているようだが、これって確か寒氷神剣の広告ですよね。
 公式チャンネルでこんな広告を投稿してしまって良いのかという疑問はあるが、海外版魔剣伝説運営はこういうのでも良いやと思っているんでしょう。
 どうせなら日本版魔剣伝説もこういう広告群を公式チャンネルに全部上げてほしいよな。広告ファンからしたら広告を探しやすくなるし、別に普通の人はわざわざ魔剣伝説の公式チャンネルを見に行かないし、公式チャンネルに上げていても誰も困りはしないと思うのだが。

・最強巨塔

 椅子でぶん殴られそうになっても気づかないほど夢中になる、という意図の広告らしい。
 摑みが最強だけどその後はよく分かりません。確かタワーディフェンスの広告だったはず。タワーだけに。

・EVONY

 溶岩に対して水の量が足りないのでは。これは詰み問題であるような気がする。
 正解を強引に見つけるなら半抜きからの戻し動作が必要だが、ピン抜き広告でピンを戻す事は出来ないのでほぼ詰みか。もしかしたら下のピンを抜いておけば溶岩が下の水で全部固まるのかもしれないが、それが正解かどうかは分からない。

・Bounce And Collect

 実写広告で名を挙げたバウンス&コレクトの新作。相変わらず英語を喋っているが今回は字幕が無いのでぼんやりとした意味しか分からん。
 右側の女性がペラペラと喋っているんだけども、3DCGでできている左手と彼女自身の左手が両方出てくるので手が3本になるシーンが出てくるのが面白い。
 というか最初の10数秒の違和感の無さがすごくないですか? だんだんボロが出てくるんだけど。

 3DCGになっているバージョンもあるが、顔芸がキマりすぎている。
 失敗して思いっきり口がへの字になるのが好き。

・クレイジーカクーム

 広告界隈のイカゲームパロが止まらない。海外広告ではイカゲームをパロディするのが流行りらしい。
 日本の広告で言うどこでも長州力やなかやまきんに君を起用するようなブームなのだろうが、ゲーム内容の嘘をつく形のパロでもガンガンやれるのは海外広告的な感性です。
 実際は絶対こんなゲームじゃないだろと言うのはもはやいうまでもないでしょう。

・WARPATH

 海外の体験談風広告。
 思えば海外から来ましたと言うタイトルで、先行配信している外国プレイヤーの感想みたいなものを放映する広告って案外無いよね。
 海外プレイヤーに絶対追いつけない印象をつけてしまうからだろうか。

 WARPATHはすっかり割り切って英語に日本語字幕を乗せる形の広告ばかり打っている。
 でもそれが正解だろうな。変に日本語の自動音声を使ったり、片言の日本語であるなら割り切って英語オンリーの方が日本人も喜ぶでしょう。
 字幕も誤字が無く読みやすいし、変に狙った感じの無い真面目な広告です。

・ドラゴンとガールズ交響曲

 一周年だって広告を打ってたのにTwitter広告じゃ「無料配信スタート」って、いかにも新作ヅラをしている。
 いざ広告をスタートしても実写広告がメインで、これまでの放置少女広告パロとは一風違った路線を始めたいようだ。
 日本語のアクセントは少し違和感があるかもしれないが、こういう広告の日本語にしては中々流暢な方だ。

 スマホをスワイプしてたらリアル女性が出てくる広告。
 オタクはこういうのを求める物なのだろうか。表示されているキャラと出てくる女性が違い過ぎるが……

 ゲームから飛び出した女性はそのままドラゴンとガールズ交響曲の広告をする。
 「手軽くて無課金で楽しめるゲーム」って初めて聞く表現だぞ。手軽って動詞になる物なのか。

 真ん中の女性は本当に表示する必要があったのか。
 まあ多分あるんだろうけど、完全に三次元の人間が浮いちゃってるんだよなあ。

 使っている美少女モデル自体は一緒だが、挟まれている女性は一緒である。
 百合の間に男が入るなという主張はよく見かけるが、二次元百合の間に三次元女性が割り込んでくるパターンはオタク的にどうなんだろう。論外か。

 流暢な現地の実況だあ……
 描いたら出る教を実行した広告だが、別に絵の素人がやる物では無いのでは。
 とりあえず当たったなら良かったですね。

 なんだかんだこの実況系広告は他のドラゴンとガールズ交響曲の広告よりゲーム内容をちゃんと紹介しているような気もする。
 向こうの言葉が気にならないならまあまあしっかりしているんじゃないか。

・少女廻戦

 少女廻戦と言いドラゴンとガールズ交響曲と言い、実写広告に二次元少女を混ぜていくスタイルが今の流行なのか?
 この辺のセンスがよく分からない。わざわざリアル女性が動いている様を出した方が良いのが今のメインブームなら、11月以降もこういう広告はよく見ることになるでしょうね。
 広告内容としてはいつものキャラ属性選択広告です。

・おねがい社長

 「俺のミーちゃんはそんな人じゃ」でポーズを取るボンゴレがかわいい。
 失敗パターンは昔の広告の使いまわしです。

 社長は破産パターンが妙に増えてきた。
 やっぱり10連ガチャなんかあるわけないでしょう……広告じゃあるまいし……

 雄大君、浮気している人物を部屋に隠しすぎだろ。というか窓の外にいるババを見て「君は誰だ」が一番面白いわ。
 クローゼットも普通に女性2人分隠れられそうという突っ込みどころもあるし、「クソ! バレちゃった!」で一気に地位が下がっちゃうのも楽しい広告。
 やっぱりこの辺のギャグセンスの高さをチラチラと見せつけてくる辺りがおねがい社長の良さなんだろうなあ。

 成功パターンはこれがあるけど、墜落してくる飛行機から女性を間一髪で助けるって普通に凄すぎない?
 これで助けたらビンタされるって普通に理不尽だし、そりゃ金持ちババから1億円くらいもらってほしいよ。

・魔剣伝説

 まだまだウルトラマンコラボ広告を擦り続ける。いつまでも似たような広告を擦るのは魔剣伝説らしさがありますね。
 ウルトラマンコラボだってのにウルトラマン要素が限りなく薄いのも魔剣伝説らしさの1つ。

 1人の人物の吹き替えがどんどん変わっていく広告ってハチャメチャすぎるだろ。
 以前の魔剣伝説の広告でも1人につき1人の声優というところはs最低限しっかりしていたのに、今回はそれが出来なくなっているのはどういう事なんだろうか。
 突っ込みどころを用意するにしても突っ込みどころがデカすぎるのよ。

 すごく壮大な魔剣伝説×ウルトラマンの広告。
 こういうシリアスな映像は魔剣伝説も昔からやってたからね。扉を開く映像はUnreal engine 4を推す広告で見たし、ドラゴンの炎を背中で受ける男は別のPVで見たから色々な映像の使いまわしなんだけども、使いまわし感は不思議と無い。
 実際にこういうストーリーならなあ……

 久々のガッツリ系偽ゲーム広告。
 この広告だけ見ているとまるで本格MMORPGみたいだ。毎度毎度こんな映像を作って、未だに本格MMORPGを装い続けたい意図は一体……

・MU:アークエンジェル

 「入金されました」というワードで副業系広告と見せかけて、装備を自由に取引できるゲームの広告らしい。とはいえ先週の振り返りを見ている人はもうMUはご存知ですね。
 副業系広告ブームに乗って、「入金」「収益」「大儲け」というワードで副業好きを釣るつもりなのだろう。直接何を儲けているかが分からない辺りがミソ。
 ゲームの中で装備を取引するのはMMORPGじゃよくある事だけども、表現のしかた一つで金儲けをしたい層を取り込もうとするのは中々強欲だなあと思いました。

 RaMuという人物が登場するコラボ広告。
 通貨システムなる物が先ほどの広告でいう「入金」要素なんでしょう。言い方が上手いわ。

 エルフの登場するアクション広告。
 普通にカッコいい広告で好き。

・エバーテイル

 ダイパリメイクが出るからってDS時代のポケモンみたいなマップでゲームを出してるのかなり凝ってませんか?
 ポケモンが流行する影にはエバーテイル広告がある。一見3Dグラフィックっぽく見せて、ドットの立体感でそれらしくしているのはまあまあのテクニックに見えた。
 細かい所を突っ込むとエンカウントしただけでマップが変わっているのだが、まあその辺は幽霊のパワーなんでしょう。

・10月の準MVP

・DNP

 10月のアイデア賞は間違いなくこれでしょう。QRコードと映像という噛み合いの悪い所をちゃんと広告として成立させているのはすごい。
 濱田岳のトークも軽妙であるし、テレビCMならではの仕掛けとして面白い広告でした。二本目、三本目の後追いが現れるかは分からないけども、QRコードを使う事を前提とした広告は今後も登場したっておかしくない。
 良作です。登場週は3週目。

・MU:アークエンジェル

 10月の広告の中でインパクトがあり、かつ継続的に変な広告を出し続けた実績から魔剣伝説2世として任命して良いでしょう。
 地味に魔剣伝説本家と違ってよく分からない著作権違反的な所をやっておらず、ちゃんと公式コラボを多数やっているのも好印象。無法過ぎず、健全過ぎず、カワイソウにもならない、良いラインを突いてきたなという印象です。
 スナックでも食いながら見られるナイス広告枠。個人的にこの広告がたくさん来る日はアタリだと素直に思える良い広告でした。全週に登場してるのも地味にヤバいぞ。

・今月のMVP 

 今月のMVPは「真・女神転生Ⅴ」です。
 初登場は7月、ニンテンドーダイレクトで情報公開された月なんだけども、なんとそれから11月まで4ヶ月に渡って広告を打ち続け、情報を小出しにしていく広告戦略に感動しました。
 こういうのは元々ゲーム雑誌とかメディアとかに委託しながらやっていた事だとは思うんだけども、それをTwitter広告という形で直接、連続して情報を出し続け、ファンの期待を正当に煽り続ける長期的な広告戦略を組み立てて来たのは非常に合理的だ。
 Twitter広告であれば直接どれだけ反応があったかも分かるだろうし、Twitterの映像で物足りなければ公式サイトへの導線もあるので情報伝達の無駄が無い。大手企業が本気でPRしたらこうなるんだ、という広告の底力を感じる傑作広告でした。

 昨今の広告でしばしば言われる「見ていて不快である」という問題や、「そもそも広告で知りたい情報が獲得出来ない」という問題が叫ばれる昨今、「商品、或いは主張を伝える」という広告の本質をガッチリと鷲摑みにした広告は2021年でも片手で数えられるほどしか無いだろう。
 そのうちの1つが真・女神転生Ⅴの広告だったと自分は強く感じる。完成度の高い広告を見せ続けてくれた本作はもっと評価されるべきであるし、願わくば未曽有の大ヒットを見せて欲しいゲームだ。
 ここで結果が伴ってこないとここまでの広告に効果が無かったという話になってしまうので、本当に売れてほしい。登場週は第4週目。


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