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子どもとTRPG

さて、うちには今年中学1年生の息子が一人おります。
男の子が生まれたときには、親子で一緒に遊べる趣味が欲しいなと思っていました。実際に現在に至るまで、いろいろな事を試してきたものです。

まずはカードゲームから

そんな中、まず最初に親子して共に刺さったものはMagic: the Gatheringというカードゲームでした。息子はかなり早い段階からカードゲームには興味を引いていたようですが、最初はそのタイミングがあまりに早すぎて引き算の計算ができず一端諦めました。

その後、息子が小学生に上がる頃にはMagic: the Gatheringよりも前にデュエル・マスターズを遊んでいました。Magic: the Gatheringはわりと大人向けに作られている一方で、デュエル・マスターズは小学生でもすんなりとバトルが理解できる作りになっています。

余談ですが、デュエル・マスターズの日本での販売元はタカラトミーですが、ゲームの内容自体はMagic: the Gatheringを作っているWizards of the Coast社が開発しており、Magicの中で出てきたものがデュエル・マスターズに登場したりもします。

Magicの場へ

さて、デュエル・マスターズでの経験を経て、再びMagic: the Gatheringに興味を抱いた息子でしたが、息子がどんなにMagicをしたくてもプレイできる状況が暫く生まれませんでした。学校の中でMagicの知名度はほぼ無名な存在で、マンガ雑誌で情報やストーリーを得られるデュエル・マスターズや遊戯王とはだいぶ水を空けられていました。

しかし息子はMagicがしたい。少し考えて、大人が混じる外の世界に息子を連れ出してみました。Magicでは新しい拡張セットが発売される一週間前に「プレリリース」というイベントが開催されます。カードゲームのイベントというと結構ガチな勝負メインのイベントが多いのですが、プレリリースはちょっと別の雰囲気を持ったイベントで、誰もがまだ未体験の新しいカードを使って遊ぶお祭りみたいなイベントです。

これが息子に刺さりました。
最寄りの店まで車で約30分かかるところにあったのですが、帰りの車中ではそのイベントがどれくらい楽しかったかで持ちきりでした。

そしてもう1つ転機が訪れました。
Twitterを経由して、同じようにMagicを親子で楽しまれている方からのお誘いを頂いたのです。遊び場を提供してくれるとある居酒屋でのMagicのイベントがあり、これに家族で参加してきました。息子と俺はゲームを楽しみ、それを横目に妻は生中を4杯くらい飲んでました。

ここから息子は「大人たちと遊ぶ」ということを学びました。
これには幸運も含まれていたと思います。
何より、参加されている大人の方が、「子どもだからといって遠慮はしないけど、かと言って経験の浅い子どもを全力で潰すようなこともしない」という扱いをしてくれていました。

そしてTRPGへの興味が

この大人たちとのMagicの経験の中で、私が息子に対していくつか叱責したことがあります。それはゲームだからといって途中で止めないこと、勝てないからといって途中で投げ出さないこと。この2点です。

特に後者は結構キツく言いました。それができないなら二度とお前にMagicはやらせない、とまで言いました。勝ち目が薄くても最後まで逆転の可能性を探った上で万策尽き果てて投了することとは違います。強力なカードが出てきたときに「えー、こんなの勝てないよ」と諦めてしまうことを叱ったのです。これは同じゲームをプレイする相手に対して大変失礼な行為であるからです。

そして今、息子の興味がTRPGに広がりつつあります。
私が遊び、妻も遊ぶというゲームに興味を引かれたのでしょう。
今度、私が所属するClubhouseのグループのメンバーと遊べないかと画策しています。

上記のような経験を踏まえているので、大人たちが相手であってもめちゃくちゃなことはしないだろうとは思っています(一応釘は刺しておきますが)。

それを大人が受け入れられるか

もう一方で問題があるとしたら、「受け入れる大人側の問題」もあると思います。ここでも問われるのは「妥協せず、だが甘えさせず」ということができるかどうかだと考えています。大人も子どもも卓を囲めば対等な存在です。失礼な子どもには叱責は必要だと思いますが、過度にお客様扱いする必要もないのではないかと思います。

大人の場に子どもを混ぜることにはいろいろと議論の余地があるかもしれません。

しかし思い返せば日本で最初にTRPGが流行した時に、当時中高生だった頃の私たち団塊ジュニア世代が、大人も混じるコンベンションで普通に遊べました。

子どもだからといって特別扱いする必要はないと思っていますが、大人の常識をわきまえない我が儘な子どももいるかもしれません。そういう子にはキチンとした叱責ができればよりベターと考えます。と、口で言うのは簡単ですが結構これが容易ではないのですけどね。。。

そして理想へ

息子にTRPGを教えたいとは思ってきましたが、息子自身のTRPG経験がまだまだ浅い上に、学校のコミュニティの中ではゲーム=デジタルです。アナログなゲームは見向きもされないほど、オンラインでFortniteやらApexやらでマルチプレイをするのが主流です。

そんな子どもたちの遊びにできれば一石を投じたい。

ゲームシステムは何でもいいですが、今の選択肢の中ではクトゥルフが一番持ち込みやすいかもしれません。クトゥルフ神話TRPGを経験して、YouTubeにある関連動画で沼に沈めるw

私が投げる一石によって子どもたちの間でTRPGをプレイするような環境が生まれないかなと考えていたりします。

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