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イメージが膨らまない

私もかれこれTRPGを知ってから30年以上が経過しようとしています。
特にTRPGはD&Dを中心とするファンタジー系のTRPGの参加頻度が高いため、そのベースとなるイメージは比較的容易に膨らませることができます。

例えば武器を例に取りましょう。
様々な剣や斧といったものはいちいち説明が無くても形が想像できます。

そこにコンピュータゲームとしてのRPGもいろいろと取り込まれているため、最早特殊設定以外は説明不要という段階まで達していると思っています。

まさかそんなところに落とし穴があるとは、というお話です。

先日、私がDMを務めるD&Dのセッションを行ってからしばらく経ちこう言いました。
「イメージが沸かない」
と。

本当にここは盲点でした。
彼は初めてのTRPGということもあって、D&Dのベーシックルールのコピーを渡しておりましたので、ゲーム自体に困ることはありませんでした。
ですが、改めて「イメージが沸かない」と言われたときにハタと気づいたのです。
確かにD&Dベーシックルールは基本ルールを共有するのが主目的なため、ビジュアル的なイメージは一切ありません。
そのことに全く気づいていなかったのです。

同じような経験が私にもあります。
以前、StarfinderというSFもののTRPGのキャンペーンをプレイしていたときのことです。
この時自分が持っている武器が、Starfinder特有の武器なのか、SF界隈ではそこそこ名が通っている武器なのかイメージできなかったのです。そのことを思い出させてくれました。

TRPGは想像力をベースとするゲームです。
しかしそうは言っても全く何もわからない状態で単語だけ渡されても、それがどんなものなのかイメージできないのは当たり前です。
DMを含めたベテラン勢がもっとイメージを喚起するような説明をすべきだったのかもしれない・・・・・・ということを自戒することになりました。

D&Dの件に関して言えば、身近なところにいるならプレイヤーズ・ハンドブックを見せることもできたでしょう。(流石に初めてTRPGをプレイするという人にあれを買えとは言えません)

D&Dでもソードワールドでもいいのですが、ルールブックが手元にない人のことをもっとケアすることで、イメージ喚起の種を蒔かないとダメなんだなということを思い知った次第です。

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