【高校入試紙面講義】2020年福井県大問3 (3)(4)(5)

本日は福井県の歴史を考察したいと思います。福井県は三分野総合で改めて紹介したい問題がありますので、後々紹介したいと思います。
今日は歴史の中でも少し難しかった問題に焦点を当てて説明したいと思います。よろしくお願いいたします。

■問題(資料はサイトなどで確認ください)

では、問題に移りましょう。


(3)下線の部分③(宿場)の様子を表現した浮世絵が江戸時代に多く見られるが、あとのYとZは、資料2(省略)について述べた文である。それぞれの内容が正しいか誤りかの組合せとして最も適当なものを、次のア~エから1つ選んで、その記号を書け。
Y 浮世絵は版画として庶民に広がったが、単色刷りのものしかなかった。
Z 東海道などの主要街道には本陣が設けられ、庶民が宿泊していた。
ア YもZも正しい イ Yは正しい。Zは誤り ウ Yは誤り。Zは正しい
エ YもZも誤り
(4)下線の部分④(織田信長)は一向一揆に対して弾圧を行った。資料3は一向一揆に関連する文、資料4は浄土真宗(一向宗)の寺院を中心に発達した町の模式図である。資料4で見られるこのような町のつくりの特徴について、資料3と資料4を踏まえて説明せよ。
資料3⇒浄土真宗の信者は結束し一向一揆を結び、寺院を中心に町を形成した。そして、その町を拠点に権力者への支配に抵抗を見せた。
資料4⇒石山本願寺を中心に周りに商工業者居住地があり、水路(川)に囲まれ、移動するために橋が所々にある
(5)下線の部分⑤(明治政府)のもとでは、日本の近代化における鉄道の発達が見られた。資料5は私有(民営)鉄道と国有(官営)鉄道の営業キロ数の変化を示している。両者の営業キロ数の変化の要因とその結果について、資料5と資料6から読み取れることを用いて説明せよ。
資料5⇒1872年に官営鉄道が開通し、1887年に私有鉄道が増えていき、1892年に急激に増える。1902年は民営>官営であったが、1907年には民営<官営に変わる
資料6⇒衆議院は両院において議論を行った鉄道国有法の案について天皇陛下の許可を願う 1906年3月27日 衆議院議長 杉田定一
※この申請後、3月30日に公布、施行された

■解説

では、一つずつ解説していきましょう。

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